日本の「国魚」をご存知ですか?

2004-11-2 火曜日

新日本教育図書 藤田聖子 :http://www.snkkoi.com/

 突然ですが、日本の国魚って何だかご存知ですか?国鳥(キジ)や国花(桜・菊)は有名なようですが、「魚」はあまり知名度がないみたいなので、今日はひとつ覚えていただけたら・・・日本の国魚は「錦鯉」です。小社では、「錦鯉」の専門月刊誌『鱗光』< http://www.snkkoi.com/rinkoj/index.html>(りんこう)を毎月発行しています。版元ドットコムに参加したばかりの小社なので、自社紹介を兼ねて「錦鯉」にまつわることを少し書いてみようと思います。

 日本で錦鯉といえば「お金持ちやおじいちゃんの趣味」というイメージがある非常にマニアックな存在・・・ですよね?その専門誌となればいわずもがな、です。私が「出版社に転職する」と言ったとき、前職の同期たちはこぞって「出版社って??ファッション誌?小説?旅ガイド?グルメ?エステ?」などなど、ふだん20代OLたちが触れる機会のあるジャンルばかりを並べ立てて質問攻めにしました。そこで私が一発「錦鯉だよ!」と言い放ったその瞬間。場が静まり返ったのは言うまでもありません(笑)。私が研修させていただいた書店の店長さんにも「いやぁ、僕はこの業界にずいぶん長くいて様々な本を見てきたけど、鯉の本が、しかも月刊誌が存在しているとは・・・まったく知らなかったよ」と絶句&笑われてしまいました!

 そんなマニアックな錦鯉ですが、海外では「家族ぐるみの趣味」として楽しまれていて品評会などのイベントも家族連れの方が多いんです。特に盛んなのは、ドイツ、オランダ、イギリス、イスラエル、南アフリカ、アメリカ、台湾、香港など、最近ではやはり中国がすごい勢いで伸びています。“Japanese Beauty”“the living jewelry”と呼ばれ、ニッチなマーケットながらも世界じゅうで愛されています。

 錦鯉も血統が重視され、日本の名だたる生産者たちの看板がブランドそのものになります。海外のディーラーや愛好家の方々は、日本の“素晴らしい”鯉を仕入にしばしば来日されます。東京は日本への玄関口としてほとんど素通りして全国各地の生産者を巡ります。「1日空いたから東京を案内してほしい」と言われることもあり、その度に必ず言われる言葉は「Nishikigoiは日本の宝だよ。この美しい財産を大切にして守っていってほしい」というものです。そんなときは『日本伝統の美』を守っていくことに少しでも貢献できたらなぁ、なんて思ってみたりも。

 余談ですが、錦鯉業界は超!男社会。女性はまったくと言っていいほどいません。男性も年齢層高め。そんな業界にまだ社会人数年目の女である私がいるだけで目立ってしまって動きずらいことも多々あります。イベントの取材に行っても「ここに若い女が来るはずがない。アンタ何しに来たの?どっかのマスコミの人?」と聞かれることもしばしば。

 こうやって改めて書いてみると、私の仕事ってぜんぜん出版社の仕事っぽくないなぁ・・・なーんて思いながらも、ディープな鯉ワールドをけっこう楽しんでます。「会社名と書籍のイメージが全然違う」とのご指摘もよく受けるのですが、その話題はまた追々。というわけで、右も左もわからぬうちに歩き出してしまっている若輩者の私ですが、みなさま今後ともどうぞよろしくお願いいたします。


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