某中学校、PTA広報誌事情

2003-12-3 水曜日

千秋社 五十嵐三枝 :http://

 中学校での新学期のPTA役員決め、ご多分にもれず、なかなか決まらない。
 学校からは「お子さんが在籍している3年間のうち、1度は何かの役員を引き受けるよう、ご協力ください。」との言葉・・・・。
 一番負担の少なそうなのをと、引き受けたのが、年に2回、PTA向けの「会報」をつくる「広報委員」・・・・これが曲者だった。
 まず、役員になったばかりの、「新米広報委員」のお母さん数人で、どんな内容の会報にするか話し合い、どのような記事を載せるかを決める。
 記事を集めるために取材したり、先生たちに原稿を依頼したり、写真撮影もする。
 その他、印刷屋さんとの予算の交渉、校正作業もあるのだ。

 今回、自分が担当したのは「図書館スタッフへのインタビュー」と「スクールカウンセラーによる研修会」を取材して、記事にまとめることである。
 自分たちが中学生の頃はそんな横文字の「教職員」はいなかったので、まず「学校の中でどういう立場でどんな仕事をしているか?」を理解する必要がある。
 何となく気が重く、緊張した気分でインタビューに行くと「図書館の優しいお姉さん」である(こういう人がたくさんいると、学校の雰囲気も和らぐだろうなあ)。
 インタビューを何とか終えたのは良かったが、限られた文字数にまとめるのは、結構大変だった。普段は使わない脳と辞書を回転させて、ようやく、まとめ上げる。

 「スクールカウンセラーによる研修会」は、ひたすらメモに徹しようと思っていたのに、「出席者参加型ロールプレイング方式」(その上、少人数)だったので、大忙しである。
 おまけに意見まで求められる。メモする暇もなかったので、渡されたプリントを頼りにまとめるしかない。学校の教頭は大変な入れ込みようで、「この研修会は、是非、広報誌に記事にして下さい。」との要望である。
 今、何かと問題の多い中学生・・イジメ、非行、携帯電話。被害者にも加害者にもなり得る年代である。家では何も話さない子供、不在がちな親たち、そんなモデルケースを取り上げながらカウンセラーの先生がアドバイスする。
 そのような難しいやり取りを文字で表すのは、非力な自分にとって、至難の業である。
 何とか切り抜けて、空白は写真で埋めて・・・・完成。

 各々の委員が、そんな苦行を繰り返しながら、集められた数十ページの原稿、つい数日前に初稿が上がってきて、皆で手分けし回覧しながら校正している。

 仕事や家事、介護(そんな年代の親を抱える人もいる)をしながら、逞しく(図々しく?)校内を駆け回って記事や写真を集めた。
 
 学校のOBでもある印刷屋さんは、僅かの予算と知りつつ、無理をきいてくれた。

 「PTA活動」は殆どが母親たちのボランテイアで成り立っている。そこから得られるものは「少し、先生たちと親しくなれる」「学校のことが、少しは詳しくなる」「知り合いがふえる」くらいだと、自分は思っていた。
 初めは仕方なく、消極的な気持ちで始めた役員だったが、今では「来年度からの『学校自由選択制』を控え、より良い選ばられる公立中学校にする為には何が必要か」など委員同士で熱く、話し合ったりもする。まるで、「模範的な保護者」のようだ。

 そして、目下自分に任されているのは、年度末に発行する「号外」の予算を大幅に値下げしてもらうように交渉することである。


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