誠に申し訳ございませんが、現在この本はお取り扱いできません。

2002-6-26 水曜日

語研 高島利行 :http://www.goken-net.co.jp/

皆さんは書協のBooksをご存知でしょうか? ご存じない方のために大雑把に説明すると、社団法人日本書籍出版協会のBooks.or.jpというホームページのことです。これは「データベースのためのデータベース」という性格のもので、ここに掲載された書肆及び在庫情報を使っているオンライン書店は多数あります。試しに覗いてみて下さい。ISBNのついた商品であれば原則的にはほとんど検索可能です(ただし、データでの登録を行っていない出版社の本は1年に1回しか更新されないので注意)。新刊の登録が遅れることがあるのを除けば、検索スピードも早いし、とても快適です。
http://www.books.or.jp/

ちなみに版元ドットコムは「データベースのためのデータベースのためのデータベース」ですから、版元ドットコムに登録したデータはBooksやその他のオンライン書店等々のデータベースの「素」になります。データの登録は一回で済むし、フォーマットの違うデータをあちこち送る手間を省ける、という点で非常に便利です。重宝してます。

話を戻しますが、Booksでは幾つかのオンライン書店と提携し、検索した本はすぐに購入や在庫のチェックができるようになっています。例えばジュンク堂さんだと池袋店の在庫状況と置いてある棚分類までわかります。紀伊國屋書店さんも新宿本店・新宿南店の在庫状況が出てきます。お店まで行ける場所にお住まいの方は購入前に現物を確認することも可能なわけです。IT化っていうのは多分こういう事を言うんだろうなと思わされる素晴らしい出来です。

ところが、このオンライン書店さんの中で、弊社の商品についてほぼ100%「誠に申し訳ございませんが、現在この本はお取り扱いできません。」と表示されてしまうオンライン書店さんがあります。楽天ブックスさんです。

別にそのこと自体をどうこういう気はありませんし、誰が悪いという類の話でもありません。そういう表示が出てこなくなるよう、関係者の方々とは色々と相談をしています。多分、そう遠くない将来には改善される予定です。

では、なぜ楽天ブックスさんだけでそういう事態が発生してしまったのでしょうか?

楽天ブックスさんは取次(本の問屋さんです)の日販さん経由で「書籍」を仕入れています。弊社の商品は日販さんでは「書籍」ではなく「開発品」扱いですので、「書籍」とは窓口が違います。ですので、「書籍」を扱う楽天ブックスさんでは「お取り扱いできません」。

こんなことが何の言い訳にもならないのは百も承知であえて言っているわけですが、そういうことで弊社の商品は現時点では楽天ブックスさんでの購入は出来ないわけです。コミックとか雑誌のバックナンバーが買えないオンライン書店は結構あるじゃないですか、あれと同じようなものだと思ってください。

出版不況の遠因の一つとして「意味もなく複雑な取引条件」や「仲間内でしか分からない商慣習」等々もあると思います。お互いもっとシンプルにした方がいいんでしょうね、きっと。

追記■弊社では、版元ドットコムと文化通信社さんのご協力のもと、書店さん(のみ)を対象に「インターネットを利用した情報共有及び受発注に関するアンケート」を実施中なんですが、ちょうどワールドカップの盛り上がりとぶつかってしまい、思ったほど回答が増えてきておりません。書店の皆さん、締切は6月 30日までですので是非ご協力下さい。よろしくお願いいたします。

アンケートに参加する。
アンケート集計の途中経過を見る。


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先着50名様に、下記新刊を贈呈

2002-6-19 水曜日

海鳴社 辻 信行 :http://www.kaimeisha.com/

 国際学会などで日本人の英語での発表が通じず、学会そのものの存在価値まで問われ、日本人には発表させないでおこうという動きまで……そういう状況を何度も経験してきた著者が、こうすれば簡単に改善されるのに、と業をにやして書き下ろしたのが下記新刊。

 著者はいう:多くの日本人は英語が下手と言われるのは、実はちょっとしたコツを教えられていなかったからなのだ。また、英会話で苦労したことのない native speakerに、いくら日本人英語の対策を教えてくれと頼んでも、彼らは診断のプロではあるが、治療に関しては素人であるから、もともと無理な話である。彼らに頼るよりも、あいまい音の発音の仕方のコツと、アクセントの位置を気にかけることでみるみる上達する!


 よほどの幸運か、なにか読者のこころを掴む大きな宣伝がないかぎり、この本は無数にある英会話関係書に埋もれてしまうでしょう。しかし、せっかく役に立つ本書が知られること無くその生命を終えるのはもったいない。
 そこで、ともかく損をしてでもいいから、なんとかできるだけ多くのひとの手に渡ることが肝心と考え、著者にも印税をがまんしてもらい、とりあえずこのホームページの読者50名に無料で進呈することにしました。もちろん口コミを期待してのことです。

 ご希望の方は、「官製はがき」で海鳴社まで応募してください。
(海鳴社の住所:〒101-0065 千代田区西神田2-4-5。
 住所・氏名・年齢・所属を明記のうえ「日本人英語で大丈夫」を希望とお書きください。
 なお、発送でもって当選発表に代えさせていただきます。)
■新刊:村上雅人著『たった2つ直せば——日本人英語で大丈夫』(新書判並製、本体660円)


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「父の日」読書推進の書

2002-6-12 水曜日

オフィスエム 丸山慎二 :http://www.avis.ne.jp/~emu/

 6月16日は「父の日」です。「そうかそうか」と思い出す男性は、お父さん歴が5年以上はある人でしょうか。私はまだ3年と経験が浅いためなのか、どうも印象が薄い。5月の「母の日」に比べて世間でもいまひとつ…、書店でも「母の日におすすめコーナー」はやるが父版はやったことがないという店員さんが多いし、どうも盛り上がっている気配がない。しかも今年の場合はサッカーW杯、連日の見逃せない一戦とあっては、そんな話題などはじめからピッチの外かと…。

 しかしながら小社から、来る「父の日」にぜひお父さん達、いやお母さん達にもおすすめしたい本が出たのです。『痛快・父子血風録(おやこけっぷうろく)』というやたら勇ましいタイトルで、50代半ばの父親と20代大学生の息子、二人の6時間にわたる対談をまとめた親子論であり父親論です。目下この本を販促中なのであります。

 著者(オヤジの方)は信州・長野県のテレビやラジオでお馴染みのパーソナリティですから、県内書店での出足は好調です。ある書店でさっそく作ってくれたポップには、「最近、息子さんと会話してますか?」とありました。その前でじーっと立ち読みする50代と見える男性が…。

 息子と会話、みなさんはどうでしょうか。私も自分はどうかと考えてしまいました。まず父親としては、いまのところ息子とは結構会話しているかな。なにせ元気のカタマリ三歳児ですから対話というより全身で「体話」です。一方で、生まれて以来ずーっとやってる息子としては、うーん、この著者父子のように面と向かって何時間も話したことなんてないぞ。

 息子が大学生になって、こんなに本音で話せる父子関係ってそう多くはないと思うのです。話題は子育て、教育論から旅、音楽、映画、ついには恋愛論まで自由に広がっていきますが、家族の歴史には楽しいことばかりではなく、息子の経験した挫折についても両方の立場から素直に語られています。あとがきで父の方が「当時の息子の深い心の内を改めて知った」と語っていますが、それを前もって読めることで、父親初心者としての私にはいろいろと参考になりました。

 誰かが止めない限り喋りっぱなし、という二人の悪ガキを一冊にまとめた小社編集長の結論として、「良い子の家庭ではけっして読まないで下さい」の注意書きがオビに入りました。いま「良い子」と言われ続ける子どもほど心配なものはないと聞きます。子育てから遠ざかっているお父さん達にぜひ、「父子を楽しんでいる」この本を読んでいただきたい!と願っております。


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「企画の話」

2002-6-5 水曜日

ポット出版 岡田圭介 :http://www.pot.co.jp/

 ポットに入社して約半年。編集で入ったものの、まだ一冊の企画も出してません。ちょっと焦っているところに、先日、ほぼ僕と同い年で出版社勤務の Fさんが企画を売り込みにポットに来社。社長の沢辺といっしょに応対しました。夜9時ぐらいに来て、終わったのは午前4時ぐらい。そのままFさんと僕はポットに泊まるはめに。Fさんと僕は相当沢辺からやりこめられたけれど、Fさんからはその後、とっても爽やかなメールが到着した。そう遠くない日に、ポットのサイトで連載してるんじゃなかろーか(とプレッシャーをかけときます)。 

 ポットに入るまでに、2社、出版社を経験してきました。一社は文学系の研究書を中心にした出版社。もう一社は社会科学系の大学教科書を扱う出版社。不満があったのは、企画が出るシステムがすでに存在していて、その枠組みから飛び出すことがとても大変なことだったから。というと、自分を美化しすぎだ。力不足を隠しているみたいで。

 最初の会社の編集長Hは、いつかああなりたいと思わせる人で、まだ彼の影響下から脱していないかもしれない。吸い寄せられるような魅力のある人ってやっぱりいて、彼もそんな人で、清も濁も何でも飲み込んでいっちゃう感じ。企画も、黙っていても入ってきた。要は持ち込みなんだけれど、それがかなりの打率でその分野の重要なもの。その会社を辞めたのは、編集長Hの作ったシステムはすでに古くさいんじゃないかと、ゴーマンにも考えたからだ。当時ひつじ書房の松本さんが書いた『ルネッサンス・パブリッシャー宣言』を読んで、ひどく衝撃を受けたせいもあったかもしれない。でも、人のふんどしで、相撲をとりつづけたくない、という思いが一番強かった。今も、それはそうだ。
 企画は、なんだかんだ屁理屈をぶっこいても、結局は編集者次第。
 Fさんと話しながら、当たり前のことを、当たり前に思い返した。

 最近ポットにその最初の会社の編集長Hから電話があった。ポットの本を買いたいという電話で、でも実は無駄話をしたいからということに違いなく、本は特に何をとは決めてなかったんで、みつくろって2冊送った。相変わらず疲れている感じだったけれど、うれしかった。
 たぶんこういうことが出来るから、みんな慕ってあつまるんだろーな。社員には逃げられっぱなしだけれど。


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