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出版社だって「東京脱出」だー!、……

はじめまして。ジャパンマシニストの中田と申します。版元ドットコムに参加して2年半になります。さて、歴代の版元日誌を拝見していると、これを整理するだけで、今の出版界を俯瞰する「現状レポート & 提言集」ができそうです。どなたかまとめてみませんか? 改めて勉強してみたいです。なので、そちら方面は諸兄にお任せするとして、私は「版元熱海便り」をお届けします。おつきあいください。

 犬の散歩をすませ、自宅を出て7分ほど歩けば事務所です。今日の湯河原はすっきりとしたいい天気で、箱根に連なる山々の木の一本一本までがはっきり見えるかのようです。雲もいい具合に浮かび、思わず「うーん」と声が出そうでした。こちらに来て7年になりますが、見飽きません。
 
 ところで、ジャパンマシニストの住所は「熱海市」です。が、実は下車駅は一つ東京寄りの「湯河原駅」です。お手元に地図のある方はひろげてみてください。神奈川県の湯河原町のページ左端の方、千歳川の左側に“静岡県熱海市”がありませんか? ジャパンマシニストは、そこにあります。

 さて、機械の専門書でスタートした出版社が創業から30年という一世代を経て、教育・育児書が出版点数では中心となりつつある。というのが、ジャパンマシニストの今の姿。どちらかのジャンルでしか知らない人は、書店でたまたま見かけても、まるで別の出版社と思うかもしれませんね。
 
 神田神保町界隈から世田谷区烏山に、そして湯河原に移るという移転の経過の中で、営業も編集もスタッフの半分は在宅で仕事をこなし、必要があれば会って打合せをする。そんな形での仕事のやり方を徐々に身につけ、通信技術の進化と宅配サービスの充実もあり、「東京でない」ことでの仕事上の不便はほとんど感じません。

私たちがこちらに移転したのは、「東京脱出」が主テーマでした。職住接近。自然が近くにある所、便利ではないけど不便でもない所。「気に入った」というような感覚的な好き嫌いも、けっこう重要ですよね。結局、「ここでなければならない」というのではなく、「町のたたずまいの、なにかに惹かれて」湯河原に移ってきたのです。

 個人的には、さらにテレビレスライフ(丸4年経ちました。日常は新聞・ラジオ+社内の世間話のみ)ということもあり、降り注いでくる情報の暴力にさらされずに、ある種健康的な生活を送れているのでないかと感じています。(テレビの件は、子どもは学校で話題に乗れずに、ちょっとかわいそうかな?)

 映画を見たい。展覧会を見に行きたい。コンサートやギグに行きたい。そんなときはちょっと不便です。帰りが遅くなったら、鈍行で2時間半です。たっぷり睡眠がとれます。わるくないですよ。

出版社のみなさん、書店が全国にあるように、版元も東京脱出しませんか?

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