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自滅する中国
なぜ世界帝国になれないのか
原書: THE RISE OF CHINA VS. THE LOGIC OF STRATEGY
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2013年7月
- 書店発売日
- 2013年7月24日
- 登録日
- 2013年6月18日
- 最終更新日
- 2013年7月23日
書評掲載情報
2013-12-08 |
毎日新聞
評者: 白石隆(政策研究大学院大学学長・国際関係) |
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重版情報
7刷 | 出来予定日: 2014-10-17 |
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中国の不可解の行動は、本書で「予言」されている。 |
紹介
中国を知り尽くした戦略家が戦略の逆説的ロジックを使って、中国の台頭がいかに自滅的なものかを解説した異色の中国論。 2012年11月刊行書の完訳版。
――中国が経済的に成功した現在でも、戦略的には失敗している現実は
何も変わっていない。
――中国の政府高官たちによく見られるのは、「外国との間の長年にわたる未解決の紛争は、故意に危機を煽ることで解決できる」という考え方だ。そうすることで強制的に交渉を開始させ、紛争を収めようというのだ。
――春秋戦国時代の論者たちの狡猾な策略を「古典から賜った至高の戦略の知恵」という誤った考えでは戦略の論理は理解できない。
――中国が妨害を受けずに世界覇権国になれるのは完全に民主化を果たした時だけなのだが、完全に民主化された中国政府は、いままでとは全く違う目標を追求するようになるのは確実なのだ。
目次
日本語版へのまえがき(エドワード・ルトワック)
まえがき
第1章❖〈反発なき強国化〉がまちがっている理由
第2章❖時期尚早の自己主張
第3章❖「巨大国家の自閉症」を定義する
第4章❖中国の行動における歴史の影響
第5章❖中国の台頭で生じる地経学的反抗
第6章❖中国の強国化とそれにたいする世界の反応
第7章❖無視できない歴史の比較
第8章❖中国は成功を約束する大戦略を採用できるか?
第9章❖戦略における古代の愚かな知恵
第10章❖歴史の記録から見える戦略面での能力
第11章❖避けられない反発の高まり
第12章❖なぜ現在の政策は続いてしまうのか
第13章❖オーストラリア ―― 同盟の模索
第14章❖日本 ―― 離脱からの離脱
第15章❖反抗的なベトナム ―― 新たな米国の同盟国?
第16章❖韓国 ―― 天下システムにおける典型的な従属国?
第17章❖モンゴル ―― 反中同盟の最北の前哨基地?
第18章❖インドネシア ―― 排斥主義から同盟へ
第19章❖フィリピン ――「敵」に回してしまう中国
第20章❖ノルウェー ―― ノルウェーはありえない!
第21章❖アメリカの三つの対中政策
第22章❖結論と予測
付録❖「平和的な台頭」の興亡
解説「ルトワックの戦略の論理と中国の戦略文化」(関根大助)
訳者あとがき(奥山真司)
上記内容は本書刊行時のものです。