発行:ロゼッタストーン
この版元の本一覧
A4判変型 116ページ
定価:838円+税 総額を計算する
ISBN978-M-947767-07-5(M-947767-07-X) C0402
在庫あり
奥付の初版発行年月:2001年10月
書店発売日:2001年10月09日
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今回のテーマは「暴力ー愛する人が牙をむく恐怖ー」です。児童虐待、ドメスティックバイオレンス、体罰、少年犯罪など、身近で起きる暴力を取り上げました。
東ちづるさん(女優)、大仁田厚議員(プロレスラー、参議院議員)、安部譲二氏(作家)、福島瑞穂議員(参議院議員)らが、「暴力」について語ってくれています。
特集としては、親に虐待されて施設に入所した子どもが施設でも虐待を受けているという衝撃のレポート「児童養護施設での逃げ場なき虐待」、夫から妻への暴力の実態を探った「なぜ殴るのか? なぜ殴られるのか? ドメスティックバイオレンス大研究」など。
荒れる少年たちの心の治療にあたっている町沢静夫氏、「子どもの脳が危ない」と訴える犯罪心理の専門家・福島章氏、「実父による性的虐待」の実態を教えてくれた斎藤学氏など、精神科医たちの話も、いろいろ考えさせられます。
そのほか、子どもを虐待していた母、元ヤクザのキリスト教牧師、借金返済のために1分間1000円で殴られている「殴られ屋」、元フランスの外人部隊にいた青年、「スクールウォーズ」のモデルになった伏見工業ラグビー部総監督、山口良治氏など、いろんな立場の人たちに、暴力についての意見を聞いています。
連載企画「アマチュア編集長」では、小学生から熟年までが、「私の子育て論」を語ってくれています。特に中・高生男子の率直な意見は、いまどきの子どもたちの教師に対する本音がわかって興味深い内容です。
目次
愛する人が牙をむく恐怖「暴力」
●児童虐待
「娘をたたいたのは、私自身のSOSだった」福井和恵(子どもを愛したい母のグループ)22
「実の娘に対する父親の性的虐待が増加」斎藤学(家族機能研究所代表) 24
特集「児童養護施設での逃げ場なき虐待」 28
●夫から妻への暴力
特集「なぜ殴るのか? なぜ殴られるのか? ドメスティックバイオレンス大研究」34
「命の危険を感じても、20年間逃げられなかった」(被害者の告白)
「相手を束縛しようとするのは愛じゃない」(井上摩耶子/フェミニストカウンセラー)
「暴力夫の言葉や態度は、どのケースも似ている」(長谷川京子/弁護士)
「暴力は学習された行動。援助さえあれば?」(中村正/メンズサポートルーム主宰)
●有名人インタビュー
戦争、いじめ、親の虐待?子どもたちの危機を憂う 東ちづる(女優) 6
教育改革に情熱を燃やす新米議員 大仁田厚(参議院議員)10
30年間のヤクザ生活から足を洗った理由 安部譲二(作家) 14
DV防止法の成立に深くかかわった 福島瑞穂(参議院議員) 18
●少年の暴力
「子どもは母を殴りながら、実は自分を殴っている」 町沢静夫(精神科医) 42
●学校の暴力
校内暴力、学級崩壊、不登校?荒れる学校はどこへ行くのか 62
教師VS親「学校のなかの暴力への対処法。非常識なのはどっち!?」 64
「生徒の話を聞く“甘い”指導が必要」柿沼昌芳(明治大学・中央大学講師) 66
「愛を感じたら子どもは変わる」山口良治(伏見工業高校ラグビー部総監督) 68
●なぜ、人は「力」に惹かれるのか
「彼らは自分の人生が何のためにあるのかわからない」鈴木啓之(元ヤクザ・現シロアムキリスト教会牧師) 70
「新タイプの犯罪が増加。いま、子どもの脳が危ない!」福島 章(精神科医) 72
「日本にいると牙を抜かれていく気がして?」森本雄一郎(元フランス外人部隊) 76
●特別ルポ 人に殴られるために街に立つ男
「殴られ屋」晴留屋明 78
●その他
web人間模様 「暴力」に悩むあなたのためのお役立ちサイト 84
読者のページ「体罰」はしつけになる? 90
世代別ミニ世論 「暴力」大アンケート 92
●注目企画
アマチュア編集長シリーズ
小学生から熟年まで「私の子育て論」 46
キャラメルボックスプロデューサー・加藤昌史の
「嫌われ者のすすめ」 82
●大好評連載
越前君の“あなたが陪審員”「精神障害者の凶悪犯罪をどう裁く?」 86
一生に一度体験したいものシリーズ「ボディーガードになりたい!」 88
スフィンクスパズル 91
気になる職業裏辞典「テレビ局・番組制作」 94
連載マンガ「タリナイちゃん」 96
エッセイ「特派員クラブの窓から」(渡辺晴子) 98
逆転人生相談「こんな世の中でも、子どもは産んだほうがいい?」 99
大人のための国語・算数・理科・社会 100
保存版・ニュースのおさらい(2001年6月〜8月) 104
ベストセラーをみんなで読もう「新しい歴史教科書」 110
マザー夏目の気学占い 111
ロゼッタストーン INFORMATION 114
前書きなど
ロゼッタストーン第7号発行の準備に追われていた頃、アメリカで同時多発テロが起きた。本当に悲惨な許されないできごとだ。ニュースを見ていた人の心のなかには、不安、恐れ、怒り、憤り?、いろんな感情がよぎったと思う。
だが、現地に知人がいた人は別として、心のどこかに、ちょっとワクワクするような興奮する気持ちは起きなかっただろうか。人間の心の片隅には、善悪に関係なく、常に刺激を求める一面がある。
今回のテーマは「暴力」。テロや無差別殺人、ストーカーなどの「名乗らない暴力」、いじめ、虐待、ドメスティック・バイオレンスなど「身近な弱者に向けられる暴力」?。
最近の暴力は屈折しているのが特徴だ。
(中略)
ストレス社会である。まわりに友人がいない人や、人生の目的が見えない人が、ストレス発散の手段として暴力をふるっている場合も多い。人間のエネルギーは、放出する先がないと、しだいに濁り、やがて爆発してしまうのかもしれない。
暴力をこの世から消すのは不可能だと思うが、せめて、身近な人が暴力に走るのだけは食い止めたい。
「暴力」は癖になりやすく、エスカレートしやすい性質を持っている。それは、決して他人事ではない。私たちは「被害者」になる可能性と同時に、「加害者」になる可能性もあることを忘れてはいけない。「心の闇」は誰もが持っているはずだから。
版元から一言
アメリカへの同時多発テロは、報復攻撃へ、そしてさらに報復テロへ?と、どんどん発展しそうな勢いだ。つい数か月前までは考えられなかったくらい、世の中がきな臭くなっている。
「戦争」は究極の「暴力」である。
今回の取材を通じて、暴力は「麻薬」のようなものだと思った。そのときだけは刺激と昂揚感を与えてくれるが、結果的にはどんどん自分やまわりを蝕んでいく。
いまは、世界中が「暴力」という麻薬をかいでしまっているような状況だ。ロゼッタストーン第7号は、主に、身近な暴力をとりあげた内容だが、家庭の暴力も戦争も、本質は同じだと思う。
この雑誌を通じて、人間のもつ弱さと残虐性を冷静にふりかえってもらえれば幸いである。
※版元より営業日2~5日でお届けします
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