漫画 台湾二二八事件
阮 美朱
発行:まどか出版
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四六判変型 160ページ 並製
定価:1,200円+税 総額を計算する
ISBN978-4-944235-29-2(4-944235-29-1) C0022
在庫あり
奥付の初版発行年月:2006年02月
書店発売日:2006年02月03日
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※お支払いは郵便振替(到着後後払い)・クレジットカード(VISA、MasterCard、DC、JCB、AMEX、Diners、Nicos、UFJ)がご利用になれます
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紹介

台湾二二八事件——
戦争が終わるとともに日本人が去り、中華民国が大陸からやってきた。
1947年2月27日の夕刻——、台北の街角で起こった衝突は序章にすぎなかった。
翌2月28日、突如、軍隊が牙をむく。機銃掃射で倒れる武器を持たぬ人びと。そして、惨劇は瞬く間に台湾全土へと波及した。
無残にも殺された人びとは2万人を超える。そして、残された多くの人びとは悲劇に包まれた。
本書は、台湾に起こった歴史的な惨劇を漫画と資料とで描く。

目次

原作者からのメッセージ
台湾全図

漫画 二二八事件
 占領された台湾
 二二八事件の起こり
 タバコ売り傷害事件
 八堵駅事件
 林木杞事件
 林武広事件
 嘉義水上飛行場事件
 高雄二二八事件
 円山油庫事件
 エリート暗殺計画
 阮朝日の失踪
 宋斐如事件
 南港渓の八死体
 二七部隊
 張七郎事件
 正義の人、ジョージ

エピローグ

前書きなど

※中心となる本文は「漫画」のため、ここでは資料編の一部を紹介する。
(前略)
●事件の推移
 こうしたなか、1947年2月27日夕方に起きたのが、本書の漫画で描かれた「闇タバコ売り傷害事件」であり、台湾人青年の陳文渓を銃殺した事件である。これに市民の怒りは爆発した。
 翌28日、市民は大挙して専売局に詰めかけて抗議し、ついで行政長官公署へと移っていった。と、突然、公署の屋上から機関銃が発射され、丸腰の市民への無差別発砲が行われたのである。このとき多数の死傷者が出た。
 市民は台湾放送局を占拠し、全島に向けて台北の惨状を伝え、台湾人の怒りの炎は全島を焼き尽くす勢いで広まっていった。台北市内では、台湾人と中国大陸から来た人びととの対立と衝突は激化、この状況に、行政長官の陳儀は戒厳令を発令する。
 明けて3月1日、台北の有識者や有力者は、事態収拾に向けて陳儀長官に対して処理委員会の設置や戒厳令の解除を求め、陳儀はそれを了承し、2日には処理委員会の準備会議が官民合同で行われた。しかし、陳儀長官は一方で中国にいる蒋介石に密かに援軍を要請していたのである。
 3月2日、中部の台中では学生部隊が結成され、2日には台北から南下した人びとが高雄に入り、高雄市民とともに苛烈な抗議を行った。このように台湾各地に衝突は広がり、住民が軍の火薬庫や飛行場を攻撃すると言った事態もみられた。
 6日、全台湾的に委員を集めて「二二八事件処理委員会」が開かれ、翌7日、台湾住民側は三十二ヵ条の要求を提出した。政治改革を第一義に、暴力をはたらき市民を殺害した調査官の公開処刑と遺族への謝罪のほか、腐敗役人の一掃、武装組織の解散、行政や警察などでの台湾人の起用、県および市長選挙の実施などで、軍統派等の十ヵ条とあわせて、処理委員会では四十二ヵ条からなる「処理大綱」を可決した。
 8日、アメリカ軍の近代兵器で武装した1万1000人を有する蒋介石が出した援軍である陸軍21師団が基隆と高雄に上陸した。また▲台監察使の楊亮功も同日基隆に上陸し、事件の調査にあたった。これ以降、陳儀長官は手のひらを返した行動をとる。(下略)

版元から一言

◎ここがポイント
1.台湾二二八事件の真相を知ることは、台湾と中国との関係のみならず、今日の日本をとりまく国際環境を深く理解することにつながる。
2.著者の長年にわたる事件の調査は、評価も信憑性も高い。二二八事件のエキスパートである著者が、事件の全貌をわかりやすく残しておこうと、漫画家とともに精魂こめてつくりあげたのが本書。
3.日本の読者のために、漫画の下段には日本語版のみの注記やコラムをもうけてあるとともに、資料編にも新たに解説ページをもうけて、事件の全容が理解しやすい構成となっている。


◎こんな人にお薦め
・日本をめぐる国際環境に関心がある人。
・台湾および中国など、アジアに関心がある人。
・近・現代史に関心がある人。

著者プロフィール

阮 美朱(ゲン ミス)

1928年、台湾屏東県生まれ。台北州立第三高等女学校を卒業。1947年、結婚後ほどなく二二八事件で父・阮朝日氏が拉致される。その後、音楽講師、ドライフラワーの講師などの一方、二二八事件および阮朝日氏に関係する資料の収集や事件の真相究明に努める。2002年、故郷に「阮朝日二二八記念館」を設立。二二八事件の真実を歴史にとどめるため、また広く知らせるため、テレビ、ラジオ、新聞、講演などを通じて発言している。講演は台湾ばかりでなく、日本やアメリカ、カナダでも行っている。二二八事件に関連した著書としては、『孤寂煎熬四十五年』『幽暗角落的泣声』などがある。

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