戦争の真実を教えたらクビなのか?たたかう! 社会科教師
増田都子
発行:社会批評社
この版元の本一覧
四六判 266ページ
定価:1,700円+税 総額を計算する
ISBN978-4-916117-77-9 C0036
在庫あり
奥付の初版発行年月:2008年02月
書店発売日:2008年02月02日
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紹介

●平和教育を破壊する石原都政&都教委 これにたった一人で抗する中学教師の奮戦記。
●平和教育を理由に「研修センター」という名の教員強制収容所 に三年間も入れられ、そしてついに「分限免職」処分。
●この戦後初めての教師の教育権の弾圧に抗議して、本書に作家 辻井喬氏、ルポライター鎌田慧氏が推薦文を寄せられる。

目次

推薦文
刊行によせて
第1章「平和教育」を行ってなぜ分限免職か 1
  ポストに「分限免職」の紙 2
  分限免職とは? 4
  研修センターとは? 指導主事とは? 6
  教育を破壊する「悪の枢軸」=「茶色の朝」 9
  一母親が起こした「足立十六中事件」 12
  都教組(全教)は所属組合員を売った 16
  困った「人権派」弁護士 19
  右翼都議・産経新聞・都教委などの総攻撃 22
  都教委の不法行為は裁判で認定 25
  裁判官の資質は? 26
  第2次攻撃としての免職処分 29
  扶桑社も扶桑社教科書を「右寄り過ぎ」と 32
  不適格都知事下の不適格教育委員会 33

第2章 処分対象とされた社会科「紙上討論」 37
「紙上討論」の実際 38
  3・1のノ・ムヒョン演説全文を紹介 52
  処分対象となった紙上討論 57
  ノ・ムヒョン大統領への手紙 80
  皇国史観の保護者が都教委に密告 84
  校長・副校長の公務を妨害した千代田区教委 89
  都教委の下僕・千代田区教委指導課長 90
  校長に強要して「事故報告書」 92
  産経新聞の著作権法違反 95
  新聞記者から「処分」の通知 96
  授業を剥奪、懲罰研修 98
  同僚の8割が「研修取り消し」請求署名 100

第3章 教職員研修センターという名の「強制収容所」 103
  「研修」が必要なのは誰か? 104
 「指導」主事の知的レベル 107
  生徒からのメールに涙 110
  生徒への返信 112
  2週間後に分かった「研修」内容 114
  都教委によるイヤガラセ懲罰研修 116
 「テープ録音による証拠保全」がイヤ? 119
  トイレに行く時間まで「監視日誌」に 125
 「トイレ監視」への抗議文にさらなる脅迫 129
  背面監視日誌の撮影に成功 131

第4章「懲罰研修」による教員の思想統制 135
  インターネットで公開したら脅迫 136
  正しい批判を「間違っていた」 137
  侵略の生々しい実態は教えるな! 140
  笑える「課題」レポート 148
 「扶桑社教科書が大好き」の都教委 152
  誰が誹謗中傷をしているのか? 156
  教頭は教諭の上司ではない! 160
  戦争の加害責任を教えるな! 163
  異動内示直後の懲戒免職 167
  生徒の手紙やメール 169
 「紙上討論」で社会科が好きになった 175
 「免職処分」を知った生徒からのメール 181

第5章 海外の人々の反応 183
  日本の報道と海外の報道の違い 184
  人民日報の報道 185
  ハンギョレ新聞の報道 190
  韓国のテレビ報道 193
  米国新聞の報道 197
 韓国KBSテレビ・SBSテレビ、相次ぎ放映 202
  英国『CH4』の報道 205
  韓国・釜山の市民・教員達の前で講演 207
  ノ・ムヒョン大統領からのメッセージ 213

第6章 都教委は「免職処分」を取り消せ 217
  裁判の現状と争点 218
  原告増田の陳述 220
  中学生には「理解能力がない!」 223
  米国のラッソー事件判決 225
  森正孝氏の意見書 227
  歴史の歯車を逆転させようとするのか 240
  平和教育への誇り 243
 あとがき 245

前書きなど

推薦文
  人間性回復のための戦い
                            辻井 喬

 教育の現場が崩壊している。その一番の原因は指導者になる資格のない人間が、イメージ操作とか、優越的地位を悪用した偽の恩恵バラマキによって責任ある地位を占拠しているからである。勿論、それを許してしまった民主主義者の側にも責任はある。
 しかし正義と基本的人権が冒されている時、まずはそれを回復することが先決である。
 増田さんの戦いは今孤立しているように見えるが、それは事実ではない。本質的には圧倒的な多数派である。しかしそれはまだ表立った意見にはなっていない。私たちは、声なき声を聴く力を強めるために事実を知ること、正しい主張にも論理性と同時に思想の美しさを知らせる方途を持たなければならない。
 この本はそういった点でもこれからの、主権在民と平和のために戦う人たちにとっての教訓に満ちている。
 本書を読んだ人々が、記述の底を流れている「敵を味方にするという人間の最も美しい力」を発見する時、はじめて教育は人間性を回復し、教育現場は強制ではない倫理性・人間性を基礎にした秩序を回復するに違いない。
                 (つじいたかし 作家・詩人)

著者プロフィール

増田都子()

1950年東京生まれ。島根大学卒業後、東京都江東区立 中学校で教職をスタート。
1999年から現場をはずされ、都立教育研究所(現・東京都教職員研修センター)で、人権侵害の懲罰・長期研修を強制される。2002年現場復帰。
 また、2005年9月からさらに懲罰研修を強制され、20 06年不当にも分限免職処分を受けた。
 現在、東京地裁で処分取り消しを求めて係争中。
 著書に『中学生マジに近現代史』(ふきのとう書房)、 『教育を破壊するのは誰だ!』(社会評論社)。

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