9条実現のための立憲的不服従憲法状況の現在を観る
石埼 学
発行:社会批評社
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四六判 168ページ 並製
定価:1,500円+税 総額を計算する
ISBN978-4-916117-67-0(4-916117-67-0) C0036
在庫あり
奥付の初版発行年月:2005年10月
書店発売日:2005年10月17日
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紹介

立川テント村事件などの今日の言論弾圧、有事法制—国民保護法、そして全国に広がる「生活安全条令」制定などに対して、異議を唱えてきた新進気鋭の「たたかう憲法学者」が、最新の憲法状況を読み解く。誰のための憲法か? 誰が憲法の平和主義・基本的人権規定を壊すのか? と、鋭く問いかける。

目次

はじめに
第1章 新しい立憲主義のために
  1 足踏みする「改憲」
  2 もうひとつの憲法問題
  3 暴力の噴出の「兆候」
  4 立憲主義とは
  5 立憲主義の歴史における「9条」の意義
  6 「9条」のために

第2章 「憲法改正国民投票法」の基本原理
  1 基本的な視点
  2 国家権力統制手段としての憲法改正手続き
  3 憲法改正権とは何か
  4 憲法改正権の具体化

第3章 「国民保護体制」という虚妄
  1 「有事」の定義から見える虚妄
  2 「国民保護体制」構築から見える虚妄
  3 具体化の段階で見えてくる虚妄
  4 東京都の経過から見える虚妄

第4章 「生活安全条例」 安全格差社会という問題
  1 「生活安全条例」とは何か
  2 いくつかの「生活安全条例」から検討する 
  3 東京都安全・安心まちづくり条例の検討

第5章 言論弾圧に抗して
  1 広がる言論弾圧
  2 立川反戦ビラ入れ事件
  3 表現の自由の大切さ
  4 ビラの受け取りと拒否
  5 ビラは迷惑か
  6 「迷」「惑」な民主主義 

第6章 「強者社会」の中での平和的生存権
  1 9・11総選挙について
  2 「正しい」原理を言明する人は誰か
  3 何が「正しい」原理とされているのか
  4 「正しい」原理を取り戻すために

第7章 立憲的不服従のために
  1 困難な抵抗
  2 立憲主義を支える個人像について
  3 鶴見俊輔の「市民的不服従」
  4 立憲的不服従へ

前書きなど

はじめに

 日常生活の中で、憲法、とくに憲法9条を意識することはあまりないでしょう。しかし数年のうちに、日本政府の統治下で生きているすべての人が、好むと好まざるとにかかわらず、憲法9条を日常的に意識せざるを得ないときがきます。
 「戦時に備えるための国民保護訓練に参加してください」と自分の住んでいる自治体や消防団から声がかかるかも知れません。「自分の安全は自分で守る」というスローガンを見聞きした人は、すでに多いでしょう。
 何が起こっているのでしょうか。イラク戦争に「参戦」した日本政府は、国内の日常生活をも「戦争モード」に変えようとしています。権力者に服従する「正常な市民」と「不審者」とに私たちを分断しようとしています。
 この本は、こうした憲法状況を批判する闘いの本です。生きることとは闘うことであると私は思っています。
 闘いの場を、このような形で提供してくださった社会批評社社長の小西誠さんに心から感謝します。
             2005年9月17日                            石埼 学

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著者プロフィール

石埼 学(イシザキ マナブ)

1968年生まれ。亜細亜大学法学部助教授(憲法学)
立命館大学大学院法学研究科(公法専攻)博士課程単位 取得退学。
主な共著
研究会編『生活安全条例とは何か』2005年、現代人文社 /ハンセン病・国家賠償請求訴訟を支援する会編『ハ  ンセン病問題 これまでとこれから』2002年、日本評  論社/憲法理論研究会編『憲法基礎理論の再検討』200 0年、敬文堂
訳書
リュシアン・ジョーム著『徳の共和国か、個人の自由か ─ジャコバン派と国家1793年−94年』1998年、勁草書房

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