宮崎駿 映像と思想の錬金術師
井上 静
発行:社会批評社
この版元の本一覧
四六判 202ページ 並製
定価:1,500円+税 総額を計算する
ISBN978-4-916117-64-9(4-916117-64-6) C0036
品切・重版未定
奥付の初版発行年月:2004年11月
書店発売日:2004年11月18日
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紹介

渇いた日本に旋風(ジブリ)を巻き起こす宮崎駿の全てを探る。
宮崎駿のテクニックと背景を、宗教・政治・歴史・科学的側面
から論考した、本格的アニメ批評。

目次

はじめに 7
 なぜ宮崎駿なのか 7
高畑勲と共に 9

第1章 「右」からの批判 13
  『ゴジラとヤマトとぼくらの民主主義』を読む 14
  『おもひでぽろぽろ』は農村美化? 16
  農村を批判して企業と学校は不問 25
  『火垂るの墓』の背後にある食料問題 30
  『風の谷のナウシカ』は失敗作なのか 35
  ナウシカとレイチェルカーソン『沈黙の春』 39
  開発独裁国家日本 42
  国家的統合は最後の砦 49

第2章 科学文明は否定されるべきか 55
  「ハイハーバー」と「風の谷」 56
  原点は『ホルス』 61
  グルンワルドはソ連製アニメ『雪の女王』から 63
  アイヌ民族からの視点 65
  背景にアメリカの暴虐 70
  混乱した『ホルス』の設定 73
  グルンワルドを倒したのは、ホルスではなくヤマト 76
  『ホルス』は民衆を描けたか 79
  『コナン』はなぜ文明を否定したのか 85
  そして「風の谷」へ 92
  『柳川掘割物語』に見る水の文化 97

第3章 宮崎アニメの宗教観 99
  ナウシカを拒絶したアメリカ 100
  ゴジラと蟲たち 103
  『ナウシカ』には『エクソシスト2』が影響 108
  『となりのトトロ』と『パンダコパンダ』 112
  バケモノであり神様でもあるトトロ 115
  塚森の大木 117
  基本的人権と「万物仏性」 119

第4章 宮崎アニメに潜む政治性 123
  ナショナルトラスト運動「トトロのふるさと基金」 124
  デビュー作『ルパン三世 カリオストロの城』 127
  カリオストロとクラリスとホームズ 130
  自由人ルパン三世 134
  『天空の城ラピュタ』の超自然 138
  炭坑に労働運動のポスター 142
  『魔女の宅急便』と『紅の豚』の飛行 145
  魔女のキキは何を悩んでいるのか 148
  『さくらんぼの実る頃』が好きな赤い豚 151

第5章 歴史への探求 155
  矛盾する宮崎駿 156
  『もののけ姫』で室町時代へ 161
  エボシ御前と近代化 164
  エコロジーとフェミニズム 169
  宮崎アニメの集大成 173
  CGを使用してデジタル化 177
  アニメならではの「ネコバス」 180

第6章 二一世紀を迎えて 185
  築地塀が破れたと言う宮崎駿 186
ディズニー嫌いの宮崎駿 187
  『ぽんぽこ』と『山田くん』による先導 189
『千と千尋の神隠し』は和製『オズの魔法使い』 193
千尋が向き合う現実は築地塀の先に 196
  アカデミー賞を喜べない不幸な時代 198

おわりに 200
  引退説を否定して『ハウルの動く城』を 200

版元から一言

宮崎駿監督の『ハウルの動く城』の公開が近々始まります。またまた宮崎駿アニメがブームになりそうです。そこで、この宮崎駿アニメを徹底分析する本格的アニメ論を企画しました。アニメ論は、まだまだ充分にはなされていませんが、この本がその本格的始まりになればと思います。

関連リンク

社会批評社のホームページ

著者プロフィール

井上 静(イノウエ シズカ)

10月29日東京生まれ。サブカルチャーアナリスト。
法学部法律学科卒業、アニメ・映画研究にかかわる。
主な著書に、『アニメ ジェネレーション』『裁かれた防衛医大』(社会批評社刊)、
共著に『ケイゾク/攻略読本』(三一書房刊) など。



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