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アニメ ジェネレーション
ヤマトからガンダムへのアニメ文化論
- 出版社在庫情報
- 品切れ・重版未定
- 初版年月日
- 2004年1月
- 書店発売日
- 2004年1月30日
- 登録日
- 2010年2月18日
- 最終更新日
- 2015年8月22日
紹介
若者たちがロマンを抱いた、名作SFアニメの世界―その時代を照射する、画期的アニメ文論を提起。
●本書は、70年代~80年代前半に一世を風靡した『宇宙戦艦ヤマト』、この誕生、流行、衰退の歴史を時代の風潮、とくに若者意識の変化の中で描いた画期的労作です。
●そして、この『宇宙戦艦ヤマト』にとってかわられた、80年代~90年代の『機動戦士ガンダム』や宮崎駿作品『エヴァンゲリオン』などのSFアニメーションを独自の視点で素描したアニメ文化論です。
目次
目 次
はじめに 9
映画館を取り巻いた子供と若者 9
なにが熱狂させたのか 10
第1章 『宇宙戦艦ヤマト』の誕生 13
新鮮で衝撃的映像 14
空前の大ブーム 18
時代の寵児・西崎義展と角川春樹 21
『ヤマト』の始動 25
赤く焼けただれた地球 27
イスカンダル─異星の女神 30
ガミラス─人間的な悪玉 34
古典的な地球人たち 37
メカと戦闘─実写を凌ぐ緻密な描写 40
宮川泰の音楽 44
ギクシャクした映画 47
SFとナショナリズム 49
『スタートレック』とハインライン 52
日本初の長編アニメから 56
七〇年代の危機的SF 57
ナショナリズムと平和主義 59
「ガミラスならびに偉大なる地球に栄光あれ」 60
『海底軍艦』の影響 63
女性による自己犠牲と救済─「古代君が死んじゃう!」 66
『ハーロック』『999』『コナン』 69
『スターウォーズ』と『未知との遭遇』 73
第2章 時代の波に乗った『ヤマト』 77
●『さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち』 78
待望の続編 78
ストーリー─新たな脅威が宇宙を席巻 79
プロットの破綻 81
「地球のため」と「宇宙の愛」 84
英雄悲劇 86
特攻精神 90
ヤマトスタッフの『FUTURE WAR 198X年』 92
繁栄へのうしろめたさ 96
アニメ映画の新記録 101
●『宇宙戦艦ヤマト2』 103
ストーリー─焼き直しではなく再構成 103
処理─動画枚数こそ少ないが 105
キャラクター─修正された二人の脇役 107
デスラー総統 108
設定変更 113
テレサの自己犠牲 115
●『宇宙戦艦ヤマト 新たなる旅立ち』 119
『銀河鉄道999』映画化の脇で 119
ストーリー─最後は島倉千代子の主題歌 121
『ヤマト』の新たな展開 124
『宇宙空母ブルーノア』に二匹目のドジョウ? 128
夢も希望もない若者たち 130
●『ヤマトよ永遠に』 134
『ヤマト』はファンのもの 134
ストーリー─デタラメな作劇 137
SFからファンタジーへ 140
雪とミオ─彼女たちが主人公 142
ハイテク映像に押されるアニメ 147
●『宇宙戦艦ヤマト3』 150
二桁視聴率 150
ストーリーと処理 151
東西冷戦の反映 156
戦争と平和 159
●『宇宙戦艦ヤマト 完結編』 162
蘇る沖田艦長と眠りにつくヤマト 162
ストーリー─宇宙に大異変 163
処理─緻密さを取り戻す 166
ディンギル─究極の敵役 170
原点への回帰 176
第3章 『ヤマト』から『ガンダム』へ アニメ文化論序説 179
『ヤマト』に描かれる「愛」とは? 180
敵役の行方 183
ワーグナー劇との相似 188
危機の克服というテーマ 192
『ヤマト』以降、やはり『機動戦士ガンダム』 195
より感覚的に『超時空要塞マクロス』『うる星やつら』へ 200
アニメとその時代背景 203
アニメにしか夢を託せない! 207
松竹ヌーベルバーグの敗北と『ヤマト』の挫折 211
宮崎駿の『風の谷のナウシカ』 216
新たな課題─エコロジーや環境破壊 220
ナショナリズムとフェミニズム 224
おわりに 232
『ヤマト』の再浮上と松本vs西崎の著作権裁判 232
関連リンク
上記内容は本書刊行時のものです。