吸う人も吸わない人も危ないタバコ病辞典
加濃正人:編, 松崎道幸:監, 渡辺文学:監
発行:実践社
この版元の本一覧
A5判 592ページ 並製
定価:2,000円+税 総額を計算する
ISBN978-4-916043-72-6(4-916043-72-3) C0036
在庫あり
奥付の初版発行年月:2004年04月
書店発売日:2004年05月05日
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紹介

タバコが原因の病気での死者は9万5000人、直接・受動喫煙から発生する医療費は1兆3086億円と推算されている。喫煙の、健康被害と疾病・治療への影響の全容を網羅した画期的辞典。好煙権論者の〈たばこを吸う自由〉キャンペーンや、喫煙問題をマナー問題にすり変えようとする日本たばこ産業のCM攻勢が激しい昨今、医療従事者の患者指導用、学校図書館にも是非備えて頂きたい1冊です。

目次

発刊によせて  /松崎道幸

第1部 えっ、こんな病気が「タバコ病」!?
 第1章 健康被害全般と死亡
 第2章 精神(こころの病気)
 第3章 呼吸器のがん(のどと肺などのがん)
 第4章 呼吸器以外のがん(からだ中のがん)
 第5章 呼吸器(のど鼻と肺の病気)
 第6章 循環器(心臓と血管の病気)
 第7章 脳、神経(あたまと神経の病気)
 第8章 消化器(口や胃腸などの病気)
 第9章 内分泌、代謝、血液(甲状腺の病気、糖尿病、血液の病気など)
 第10章 整形外科、外科(骨や関節の病気、外科手術への影響)
 第11章 泌尿生殖器(腎臓と尿路、生殖器の病気)
 第12章 妊娠・出産、新生児(お母さんと赤ちゃんの病気)
 第13章 小児(こどもの病気)
 第14章 アレルギー、皮膚(アレルギーとお肌の病気)
 第15章 感覚器(眼や耳などの病気)
 第16章 その他の健康影響、受動喫煙の研究について

資料】第1部引用文献

第2部 「タバコ病」がなくなる日
 第1章 私の「タバコ病」体験
        1日120本、毎日吸っていた僕/コロンビア・ライト
        自分をみつめ、社会と出会う旅 /鈴木矢知子
         「タバコが駄目なら、会社を辞めろ」!?   /本真望実
 第2章 「タバコ病」根絶に向けて
         忘れられない喫煙による口腔ガンの患者さん /市来英雄
         水俣病、クロロキン薬害、そしてたばこ病   /山口紀洋
         たばこの毒から子供たちを守る  /伊佐山芳郎
         まちがいだらけの喫煙対策  /加濃正人
         タバコと空気清浄機の真実を暴露する  /山岡雅顕
         タバコの価格と経済損失   /山岡雅顕
         タバコ規制枠組み条約と警告表示について   /渡辺文学

【資料】タバコ病で逝った有名人
【資料】タバコ病とたたかうための目的別アクセスガイド

おわりに  /渡辺文学

前書きなど

【発刊によせて】より 監修:松崎道幸

──広い分野の最新の医学知見を証拠に基づいて展開した加濃氏の博学強記はわが国のタバコ問題研究家の五指に入るでしょう。読者はまず、著者の網羅した能動喫煙および受動喫煙関連疾患の多さに驚くでしょう。しかもそれらのすべてが根拠となる論文およそ700編による裏付けを持っており、一目で理解できる図表も豊富であることにも注目してほしいと思います。「正しさ」と「わかりやすさ」が統一された良書です。
 本書を読んでタバコがほとんどすべての病気と関連することを知った禁煙無関心期の喫煙者には、禁煙への関心が芽生えるに違いありません。  しかし本書の特質は、単に豊富な情報量にだけあるのではありません。読者は、疫学の基礎知識の解説と、「タバコはアルツハイマー病を予防する」、「フィンランドでは禁煙しても病気が減らなかった」など事実をねじ曲げて流布される俗論に対する反論を通じて、禁煙の波の広がりへの意図的な妨害をはねのける創造的思考力を得ることが出来ます。
 本書はわかりやすい表現で書かれました。タバコ問題に関心があり、タバコの害のない社会作りを切望する小学校高学年以上の一般市民の方々が読まれるようぜひお薦めしたいと思います。もちろん医師、看護師、保健師、保健予防行政担当者、教育関係者などの専門的要請にもじゅうぶんこたえる内容である事は言うまでもありません。  最後に先進国がタバコ病治療に使う医療費は、発展途上国の総医療費とほぼ等しい事を指摘しておきます。私たちがタバコという流行病を征圧したなら、発展途上国のための医療資源を倍増できるのです。禁煙運動には極めてグローバルな意義があるのです。

版元から一言

2月に出版された、著名作家人らの「禁煙=正義」図式への抵抗、も〈雰囲気としては〉理解できます。が、実際には路上で、駅のホームで、満員電車の中で、煙やそのニオイに苦しむ人がいます。急増する小児喫煙も、大きな問題でしょう。本書が自分と大切な人をケムリから守りたい人の武器になれれば、と思います。

著者プロフィール

加濃正人(かのうまさと)

1961年生。横浜市立大学医学部卒業、同大学院修了後、研究歴をへて鵬友会新中川病院内科勤務。診療のかたわら、講演や学校教材などで喫煙や受動喫煙の医学的側面について解説を行っている。禁煙医師連盟会員、「禁煙、分煙活動を推進する神奈川県会議」会員。著作『吸う人と吸わない人の「たばこ病」』(共著、実践社)。

松崎道幸(まつざきみちゆき)

北海道大学医学部を卒業後、北大第一内科(呼吸器)所属。1984年より北海道深川市立総合病院に勤務。現在内科主任医長。こどもの喫煙防止活動、受動喫煙の健康影響の分析に従事。日本禁煙推進医師歯科医師連盟北海道支部幹事。著作「新版喫煙と健康(喫煙と健康問題に関する厚生労働省検討会報告書)」(保健同人社、共著)

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