発行:実践社
この版元の本一覧
B5判 200ページ 並製
定価:1,143円+税 総額を計算する
ISBN978-4-916043-63-4(4-916043-63-4) C0030
在庫あり
奥付の初版発行年月:2003年04月
書店発売日:2003年04月01日
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紹介
特集は前号小特集に引き続き「帝国のグローバリズム」。
あらゆる国際ルールを無視して突き進む米国に対処する智恵の在処を探る。
宮台真司氏は9・11テロで明らかになった「20世紀システムの脆弱さ」を指摘。感情的反発や愛国という自己満足では何も前進しないと警告する。橋本努氏は「戦争やむなし」とする米国世論を検証し、アメリカ国是としての自由主義の美徳を掬い出す。環境総合研究所の青山貞一氏は、湾岸戦争による環境破壊調査から新たな戦争による環境リスクを訴える。駐日イラク大使とフォト・ジャーナリスト豊田直巳氏の現地レポートは、イラク民衆にとって攻撃がいかに理不尽なものかを、改めて浮き彫りにする。ボスニア出身のブリキッチ氏はアメリカの外交政策が引き起こした秩序破壊を、憤りを込めて告発している。中正昌樹さん、翻訳者のひとり酒井隆史さんが、話題を呼んでいるハート=ネグリ『帝国』の時事的背景、世界の反戦運動にどう読まれているのかを説く。
小特集は持続可能な町づくりに向けた試みを紹介。「自立をめざす村」の著書もある長野県栄村の高橋彦芳村長が、公共事業や政府からの補助金に頼らず住民どうしが支えが支え合う村づくりを語る。望月彰氏は先日結審したJCO臨界事故裁判の問題点を指摘。下請け業者に責任を押しつけた原子力行政の欺瞞を批判する。
ぜひ一読頂きたいのは、金沢大学付属病院医師からの無断臨床試験告発。患者・家族に無断で臨床実験を行った同病院に対し、金沢地裁が賠償命令判決を下したことが報道された。打出医師はこれが危険を伴う実験だったにもかかわらず、インフォームド・コンセントがなされなかったことを実験計画書から明らかにし、裁判を支援してきた。臨床現場における倫理を考える大きなヒントとなるだろう。
連載企画、アダムスミス研究の田中正司氏は第5回、古代史をモチーフにした府川充男氏のエッセイと久住純氏の文学考察は3回目。
目次
●特集 帝国のグローバリズム
政治家・役人「愛国気取り」の自己満足に未来はない
【米国中心型のグローバライゼーションに抗う為の智恵】……… 宮台真司
「良い子襲撃」論と「身から出たさび」論
【アメリカ、2つの9・11理解】…………………………… 橋本 努
湾岸戦争後のアメリカ軍事戦略
【冷戦体制から対テロ戦争へ】…………… 前田哲男
【アメリカン・ベイビー=IAEAの役割】…吉田康彦
【石油メジャーの意向にそったブッシュの対イラク戦争】……… 荒 岱介
【イラク攻撃は最大の環境破壊】…………… 青山貞一
【脱国境化する『帝国』とイラク戦争】……… 仲正昌樹
【ネグリ『帝国』論の背景】……… 酒井隆史
【われわれは米国の恫喝には屈しない】…… カシム・シャキル
【イラク現地レポート】……… 豊田直巳
【アメリカ政府が自由と民主主義の敵だ!】…… スレイマン・ブリキッチ
【金沢地裁が無断臨床試験に賠償命令】
治療だと思っていたら人体実験だった…… 打出喜義
●第2特集 持続可能な社会に向けた実践
・埼玉県所沢市 産廃銀座・くぬぎ山再生プロジェクトの軌跡
・自立をめざす村づくり /長野県栄村村長 高橋彦芳
・検証——JCO臨界事故裁判 /望月 彰
【連載】現代世界の危機とアダム・スミス/田中正司(横浜市立大学名誉教授)
著者プロフィール
宮台真司(みやだいしんじ)
東京都立大学助教授。社会学
荒 岱介(あらたいすけ)
社会思想研究
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