発行:実践社
この版元の本一覧
四六判 269ページ 並製
定価:1,700円+税 総額を計算する
ISBN978-4-916043-40-5(4-916043-40-5) C0036
在庫あり
奥付の初版発行年月:2000年07月
書店発売日:2000年07月31日
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紹介
日本ジャーナリスト会議発行『ジャーナリスト』(2000年8月号)評
天皇制、原発、大企業のデメリット部分など、批判的報道どころか、事実さえ自由に伝えることができないテーマが、メディアの世界には幾つかあるが、たばこ問題もそのなかに入るだろう。 そのことを痛切に感じたのは、筆者が放送局に在籍中、ドキュメンタリー番組でたばこ問題を扱ったときである。営業ばかりでなく、あろうことか、報道の幹部までが抑圧する側に回ったのである。放送局の幹部などというのは、電波の公共性などまったく年頭にない、無知蒙昧な儲け主義人間の集まり、と割り切ってしまえば納得もいくのであるが、たばこ産業は何故それほど強大なパワーをもっているのか?本書を読むとその辺が理解できる。
本書は、副題が”日本たばこ戦争” とあり、強大なたばこ産業とのさまざまなるウォーズを弁護士、医師、ルポライターなどが書いている。報道関連でいえば”巧妙なイメージ戦略”の章で、たばこ産業側の動きが描かれている。
筆者が関係した番組のほか、TBSのセーラム事件、朝日新聞の「KENT」広告の問題に触れられているが、共通しているのは、たばこ問題については、メディアが一様に自律性を放棄している点である。報道する側は、どうしたらたばこ産業なみのパワーをゲットできるのか。(加藤久晴 東海大学教授)
目次
巻頭言 富永祐民(愛知県がんセンター研究所長)
【第1部】ドキュメントたばこ戦争
ドキュメントたばこ病訴訟 保坂義久(ルポライター、テレビ構成作家)
たばこをめぐる内外の攻防 安間節子(フリーライター)
【第2部】たばこ病訴訟の論点
現代たばこ戦争を戦う 伊佐山芳郎(たばこ病訴訟弁護団長)
「たばこ病」の疫学 津田敏秀(岡山大学医学部衛生学教室講師、医学博士)
喫煙は歴史をこえた文化だ JT広報部に聞く
【第3部】たばこ大国日本の深層
たばこ事業法と大蔵省の拡販戦略 渡辺文学(禁煙ジャーナル編集長)
巧妙なイメージ戦略 保坂義久
JTの秘密ファイル 保坂義久+実践社編集部
インサイダー(内部告発者)の証言から
肺がんの流行と医学界の功罪 林俊郎(目白大学教授)
タバコ・ビジネスこころえ十則 氷鉋健一郎(タバコ問題ペンくらぶ代表)
コラム 山本成嘉(禁煙運動家)
前書きなど
1998年5月、長年喫煙した結果肺ガン、肺気腫、喉頭ガンにかかった患者7人が、日本たばこ産業株式会社(JT)その歴代経営者、そして国を相手どって、東京地裁に「たばこ病訴訟」を提訴した。2年におよぶ裁判では何が争われているのか。アメリカやカナダの政府はたばこ訴訟で原告の側に立ち対策を進めているのに、日本の政府はなぜ被告席についているのか。関係者への徹底取材と未公開資料にもとづき、毎年9万5000人の命を奪っている「たばこ問題」の核心に迫る、日本たばこ戦争最前線からの報告。
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