発行:実践社
この版元の本一覧
四六判 223ページ 並製
定価:1,200円+税 総額を計算する
ISBN978-4-916043-33-7(4-916043-33-2) C0036
在庫あり
奥付の初版発行年月:1999年10月
書店発売日:1999年10月05日
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紹介
『毎日新聞』評
悩み、1人暮らしへの挑戦 明るく描く
脳性まひで手足が不自由な上福岡市の障害者団体コーディネーター、伊藤準さん(31)が、頭に着けた1本の棒でワープロキーを押して書きつづった随想集『準のヘッドポインター 重度障害者の青春記』 を出版した。体の不自由さから人生に悩んだり、時には失敗しながらも1人暮らしや仕事、旅行などに挑戦する日々が明るく描かれている。
伊藤さんは生後まもなく原因不明の高熱で脳性まひと診断された。手足が勝手に激しく動いてしまう症状のため、あごで操作できる電動車椅子に手足を縛り付け、介助者なしには食事もトイレもできない。
小学3年の時、担任から電動仮名タイプライターを教わり、ペンなど棒状のものを口にくわえて文字を打ち始めた。しかし前歯が折れたり口の中が切れたりしたことから、帽子型のゴムバンドにアルミ合金の棒を取り付けた米国製の補助具「ヘッドポインター」を紹介された。たった1本の棒でのキー操作のスピードは健常者の約10分の1だ。
今回、アパートで1人暮らしを始めた1994年から書きためてきた文章に手を加えて、まとめ上げた。伊藤さんは「もともと口べただったから文章の方が素直に自分の思いが伝えられると思った。当分、介護者派遣の仕事や障害者の生活環境を整えるための態勢づくりに励みたい」と話す。
目次
1.おいたち
2.跳んだ1週間 オエヴィス体験入居日記
3.自立生活への助走
4.自立生活の日々
前書きなど
この本は、脳性マヒによる重度の障害をもった伊藤準さんが、地域で普通に生活したいという熱い思いを育て、実現していく物語である。
一人での外出、電車の利用から始まって、労働と自立した生活の開始まで、挑戦と冒険の連続である。そういう生の体験がドラマのように生き生きと語られていて、読者は引き込まれ、ハラハラドキドキし、泣き笑い、いつの間にか伊藤さんに自分を重ねるだろう。
もちろん暗く沈むときもあれば怒りもするが、むしろ明るく、ユーモアにあふれている。
地域で自立した生活を送るには、多くの人たちの助けが必要だ。伊藤さんは肩怒らせることなく、率直に、自然に、助けを求め、そういう人間の関係を広げることで、さまざまな個性が共同する新しい地域をつくりだしている。
著者プロフィール
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1967年埼玉県新座市生まれ。1歳のとき脳性マヒと診断。養護学校中学部3年生のとき、ヘッドポインター(表紙写真)とワープロを使って文章を書くようになる。27歳で施設を出て、介助者をつのりながら自立生活を始める。現在は4人の障害者と1人の世話人で共同生活をしながら、障害者への介助者派遣事業「二人三脚」のコーディネーターを務める。
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