料理対決篇自由的アクティビストの冒険
荒 岱介:編著, 山根 克也:編著
発行:実践社
この版元の本一覧
A5判 132ページ 並製
定価:1,000円+税 総額を計算する
ISBN978-4-916043-30-6(4-916043-30-8) C0036
在庫あり
奥付の初版発行年月:1999年05月
書店発売日:1999年05月15日
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※版元より営業日2~5日でお届けします
※お支払いは郵便振替(到着後後払い)・クレジットカード(VISA/Master)がご利用になれます
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紹介

反体制の若者が料理を競う。「食文化は文化の基本、チームワークは味の基本」とのこと。おいしいレシピつき。いらっしゃいませようこそ料理対決へ。

目次

前口上

第1幕 パスタ対決
ドキュメント:パスタ対決では協働の質が問われた
〈パスタ大会委員長 石本剛さんに聞く〉パスタとオリエンタリズム

第2幕 中華料理対決
ドキュメント:中華料理は多様性と協働だ
〈冥界顧問 門松晩鐘氏に聞く〉中国4千年のマルチカルチャリズムとの対話

第3幕 ラーメン対決
ドキュメント:やってみると難しいラーメン対決
〈経済学者 宇野弘蔵風〉ラーメン学講義

第4幕 家庭料理対決
ドキュメント:おふくろの味が大切だ
〈冥界顧問 門松晩鐘氏に聞く〉

第5幕 パン対決
ドキュメント:西洋文明1万年の結晶 パンづくりに挑む
資本論に見るパン労働〈パン史観と生態史観・パンなるものなどない〉

幕を閉じるにあたって

前書きなど

 ここに紹介するのは、若者に人気の高いブントの料理対決の模様である。主催者によると、ブントのワークショップ料理対決はちまたのグルメブームとは全く異なるコンセプトの下に成立しているという。コミュニケーションを実践的に成立させながら、現実的に協働の高次化をはかっていくことが目指されているのだと。グルメが味にこだわる「趣味サークル」の料理大会とはわけが違うと主張するのである。「何を素材に、どのように調理するのか」「そのためにはどのような調理器具が必要か」「当日の買い出しはどうするか」をチームで討論し、当日の共同調理ばかりでなく、事前の調査、研究、準備、予行練習までをも協働実践によって実現していくこと、つまりチームとしての「協働連関の相の高次化」こそを課題とするから違うのだというのである。
 できた料理が「うまいかまずいか」といったことも、「よりおいしいものをつくるにはどうしたらいいか」を討論し、その料理にあらわれているところの自分たちの文化や協働連関の在り方を自己変革しようとする営為の結果としての意味を持つと彼らは主張する。単なる「理念」や「知識」の受験勉強的な「覚え込み」ではない、20世紀物質文明の行き詰まりを超克するダイアローグ=対話による「実践的な知」の獲得の場が料理対決なのであると。
 その模様が言うとおりのものか拝見してみよう。

版元から一言

反体制を志向する若者が料理対決をしているという。食を通じ文化を学び、協働の質を高めるのが目的だそうだ。5度にわたって行われた対決の模様を収めたのが本書である。各回の優秀なチームのレシピもあって、それで料理を作ってみようかと思ったがなかなか難しく、いささか悔しい。廣松渉風とか宇野弘蔵風の口調で語られる料理ウンチクが随所にはさまれているのも一興。

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