岐阜県御嵩町からの発信木曾川を守る
田中 保, 岡本 隆子, 柳川 喜郎, 川児一郎, 長谷川 直美, 由井 滋, 金沢 英明, 宮澤 杉郎, 由利 厚子, 渡辺 泰, 豊田 弘, 寺町 知正, 熊本 一規, 楓 健年, 伊藤 貞彦, 糸土 広
発行:実践社
この版元の本一覧
B6判 294ページ 並製
定価:1,700円+税 総額を計算する
ISBN978-4-916043-18-4(4-916043-18-9) C0036
在庫あり
奥付の初版発行年月:1997年11月
書店発売日:1997年11月15日
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紹介

今井 一さん(週刊金曜日)評
 民主主義と地方自治を追求すべく脅しや暴力に勇気を持って立ち向かい、魅力的なふるさとの再生に足を踏み出した御嵩町の人々の葛藤や情熱、そしてそれを支援する仲間たちの姿。これは苦労して「主権在民」を実現させた御嵩町長から全国の主権者に向けて発せられたメッセージだと考える。
伊藤達也さん(埼玉新聞)評
 御嵩町の水道水源は木曽川にはない。でも、下流で木曽川に依存して暮らす500万人の人たちのために御嵩町民は処分場反対の決断をした。彼らの思いは「木曽川を守る」という本書の題名にまさに集約されている。従ってこの先には、今度は木曽川下流域に住む人たちがこうした御嵩町民の思いと行動を受けとめ、御嵩問題の本当の解決に向けて具体的なプログラムをつくり行動することが求められている。バトンは御嵩町民から木曽川下流域住民に手渡されたと言ってよい。
『リサイクル文化』評
 産業廃棄物問題の生々しいケーススタディであると同時に、水をめぐる運命共同体として、市民が県や市町村の境界を越えてこれからの時代を拓いていこうという新しい社会運動の方向も示唆してくれる貴重な本だ。 

目次

1.小さな町の大きな実験
木曽サミットにむけて/柳川町長インタビュー
民意の力 検証:御嵩町住民投票(中日新聞連載・御嵩町産廃問題取材班)

2.町民は語る
住民投票成功へのドキュメント、そしてその後の歩みたたかいとった民主主義/田中 保
子どもたちの未来のために/岡本隆子
「母なる川」のほとりで/長谷川直美
郷土史のなかの産廃問題/川児一郎

3.上流から、下流から
公害輸出反対から御嵩支援へ/由井 滋
ダムに反対する源流部の村から/金沢英明
中流域での小さな農の営みから/宮澤杉郎
木曽川沿いのバイオリージョン/由利厚子
役人ではなく水道労働者として/渡辺 泰
労働運動の社会的価値/豊田 弘
市民運動からみた梶原県政/寺町知正

4.循環型社会をめざして
御嵩住民投票と産廃行政の転換/熊本一規
廃棄物をめぐる消費者市民と企業倫理/楓 健年
木曽川における開発と環境/伊藤貞彦
生命をつなぐ川/糸土 広

5.行政はこう考える
御嵩町産廃問題に関するこれまでの経緯と県の考え方(岐阜県)
産廃を放置することはできない/岐阜県廃棄物対策課
「出るから埋める」を続けていいのか/御嵩町梅田企画課長

巻末資料:今後の産業廃棄物対策の基本的方向について(生活環境審議会廃棄物処理部会産業廃棄物専門委員会)/循環型社会の構築にむけた課題(経済団体連合)/寿和工業取引先企業に対する公開質問状への企業回答/産業廃棄物処理上等の規制強化と住民監視制度の確立を求める決議(中部弁護士連合会)/御嵩町産廃処分場問題関連年表

前書きなど

 日本で初めて産廃処分場建設の是非を問う住民投票が行われた岐阜県御嵩町のことをご存じの方は多いでしょう。あるいは処分場建設の凍結を打ち出した町長が襲撃されて大けがを負わされたことの方が知られているかもしれません。そう言うとなにか物騒な町のようですが、御嵩町はもともと中山道の宿場が置かれていた、緑豊かで静かな町なのです。
 この本は、そんな御嵩町をゆるがした産廃処分場計画とそれに絡んだ暴力や脅迫に対し勇気をもって立ち向かった御嵩町の人々のメッセージです。と同時に、その運動に共鳴した私たち木曽川流域の住民の想いと循環型社会にむけた研究者の提言、行政や企業の考えをまとめたものです。その核となるものは、木曽川とその流域の自然と暮らしを守ろうという流域に生きる者たちの切なる願いにほかなりません。

著者プロフィール

田中 保(タナカ タモツ)

小和沢産廃に反対する町民の会代表幹事

岡本 隆子(オカモト タカコ)

みたけ産廃を考える会副会長

柳川 喜郎(ヤナガワ ヨシロウ)

岐阜県御嵩町長

川児一郎()

郷土史研究家

長谷川 直美(ハセガワ ナオミ)

みたけ産廃を考える会事務局

由井 滋()

巨大産廃処分場計画から木曽川500万の市民の水を守る会代表

金沢 英明()

阿寺渓谷を愛する会

宮澤 杉郎()

環境を考える八百津の会

由利 厚子()

くらしを耕す会

渡辺 泰()

名古屋水道労働組合自治研部長

豊田 弘()

全電通東海地方本部情報宣伝部長

寺町 知正()

岐阜県高富町議

熊本 一規()

明治学院大学教授

楓 健年()

愛知県消費者団体連絡会代表幹事

伊藤 貞彦()

全国自然保護連合理事

糸土 広()

環境問題研究家

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