発行:実践社
この版元の本一覧
A5判 240ページ 並製
定価:1,554円+税 総額を計算する
ISBN978-4-916043-09-2(4-916043-09-X) C0030
在庫僅少
奥付の初版発行年月:1996年07月
書店発売日:1996年07月15日
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紹介
人類の生存をおびやかし、この「生きがたい」現代物質文明を生み出した科学主義に対する批判の「問い」を共有してもらいたいという論文集。
目次
第1部 近代科学の危機
1.マッハとレーニン/田山一石
2.量子力学の問題圏/田山一石
3.パラダイム論入門/虎田五郎
4.ゲーデルの不完全性定理と数学基礎論論争/三浦直道
第2部 脱・科学の思考
1.メルロ・ポンティの言語論/田山一石
2.メルロ・ポンティの身体論 他者理解と間主観性/前田 徹
3.科学的思考と神話的思考 レヴィ=ストロースの文化人類学/森下 薫
4.コギトという神話 ミードの社会的自我/菅野いちこ
5.フッサールと科学主義批判/工藤隆志
前書きなど
『科学と哲学』と題した本書は、近代科学や現代の諸思想について「科学主義批判」という視点から検討を加えた論文集です。「科学」というものは世界にかんする経験できる合理的認識であり、この方法に従うことによって人間は対象的世界を客観的かつ確実に認識することができると多くの人々が信じています。近代科学のみならず、近代の諸哲学・諸思想の多くが、そうした科学主義をパラダイムとして思考しており、「科学的社会主義」を自称する公式マルクス主義はそうした近代科学主義の典型といえるでしょう。
しかし私たちは、「マルクスその人の思想」は近代科学主義を超えた地平で展開されたものであると考えます。私たちはマルクスの科学主義批判を現代に再生させ、21世紀にむけてマルクス主義の再創造をなしていきたい。そのために、従来の公式マルクス主義の枠を取り払い、物理学や数学、現象学や現代思想との越境した対話を試みたのが本書の諸論稿です。そして私たちはそうした作業を故・廣松渉の哲学的営為を導きの糸として行ってきました。
本書は、青年労働者あるいは学生の執筆によるものであり、アカデミックな学術書ではありません。それゆえ、専門的研究者の目から見れば乱暴な議論や論証の不十分性が目につくかもしれません。けれども、科学や思想を論じるということは、専門的研究者にしか許されないことなのでしょうか。決してそうではないはずです。むしろ、学問の細分化と専門化がゆきすぎたものとなり、人々の生活世界から学問がどんどん離れていってしまったことが、現代のアカデミズム
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