発行:実践社
この版元の本一覧
B6判 256ページ 並製
定価:1,166円+税 総額を計算する
ISBN978-4-916043-06-1(4-916043-06-5) C0031
在庫あり
奥付の初版発行年月:1995年11月
書店発売日:1995年11月30日
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目次
第1部
1.オウム報道と私という日本文化/渋谷 要
2.なぜ私は落とすのか/前田 徹
3.ブント最後の喫煙者/津島行人
4.科学主義と真理の客観的実在という思考/山根克也
5.サークル主義といわれるなかで/前田 徹
番外:山は眠らない実録
前書きなど
いかなる存在として自己定立をはかろうとも、人間は他者との協働ぬきには存在しえない。どうやって他者と己との共振を実現するのか、意志の結合をはかるのかは、古くて新しい命題なのである。
そこで問題となることが、連帯を求めて己の思考を枠づけているパラダイムそのものを捉え返すということだ。しかしそれは、単に己を虚しくするだけの共同体への帰依などであっては意味がない。全体主義のパラダイムそのものが、まず捉え返される必要があるのだ。そのうえで自分が価値としているものの対他性が検証されるべきなのである。
そういった自己検証の訓練を、現代の若者はほとんど全く受けていない。そういう思考の枠組みを、現代の学校教育は若者から奪ってしまったのである。いや、若者だけではない。われわれ日本人のすべてが、他者を思いやることなどできなくなっているのが現状ではないのか。他者と連帯するなどということが、何とも空々しく聞こえる現実をわれわれは生きているのである。
本書の価値は、そういった現代日本が置き忘れているものにたいし、自分の思考回路そのものを捉え返すことによって何とかアプローチしようとする努力を、若者が積み重ねている姿を見出すことができる点である。
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