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無我の見方
「私」から自由になる生き方
- 初版年月日
- 2012年3月
- 書店発売日
- 2012年2月27日
- 登録日
- 2012年6月22日
- 最終更新日
- 2015年6月25日
目次
[目次]
はじめに お釈迦さまの無我論・・・・・・1
序章 私たちはなぜ無我を学ぶ必要があるのか
なぜ「自分探し」や「アイデンティティ」が必要とされるのか・・・・・・16
なぜ社会は個性を出すことを求めるのか・・・・・・18
意欲が起きなければ個性も発揮できない・・・・・・21
社会に学び、社会に貢献すること・・・・・・23
個性が見つけられない理由・・・・・・27
自分というものはない、ただ行為はある・・・・・・29
個性とは、アイデンティティとは・・・・・・31
アイデンティティを活かすには・・・・・・34
自我を主張すると、自分というシステムを壊す・・・・・・36
そもそも自我とは何なのか・・・・・・40
自我を探してはいけない・・・・・・43
無我を知ることで人間の問題はすべて解決する・・・・・・45
第1章 「無我」の理解を困難にするもの
「自我」は宗教家がつくりだした概念・・・・・・50
様々な自我論の登場・・・・・・52
「我」と「アートマン(魂)」・・・・・・54
「命たる本質」を理解しているか?・・・・・・56
魂についての奇妙な考え方・・・・・・57
魂とは、実在すると信じられているもの・・・・・・59
魂とは、その存在を証明できないもの・・・・・・60
魂論は神と同じ構図・・・・・・62
魂は神の“支店”・・・・・・63
正常な人には証明できない魂の存在・・・・・・65
魂信仰の長い歴史・・・・・・66
「あるだろう」から「あるはずだ」へ・・・・・・69
それでも「魂はある」という前提で世界はできている・・・・・・70
第2章 「無我」が理解できない理由――仏教的な見解
現象は「生―滅」の流れ・・・・・・76
感覚器官も「生―滅」の流れでできている・・・・・・77
耳が「有」で、音も「有」の時に、音の感覚が生まれる・・・・・・78
現象の四分の一しか認識できない・・・・・・80
すべては「ある」という立場からの知識・・・・・・82
「ない」も「ある」の引き算・・・・・・83
「私がいる」という実感・・・・・・85
貪瞋痴の感情が「自我」「霊魂」「魂」という錯覚をつくる・・・・・・87
そこから「我論」「天国と地獄」「永遠の命」などへ膨らます・・・・・・90
生きていたいという欲と、死にたくはないという怒り・・・・・・93
第3章 「無我」という真理の発見
答えが見つからないのは方法が間違っているから・・・・・・96
誰も本当のことはわからない・・・・・・98
「我」ではなく「無我」・・・・・・100
アートマン(我)はない――五蘊・五執蘊・・・・・・101
アートマン(我)はない――六根・六境・・・・・・103
無常だから無我・・・・・・107
諸行無常・諸法無我、涅槃もまた無我・・・・・・110
無常・苦・無我――三法印・三相・・・・・・113
因縁(因果法則)――原因がなくなれば結果も無くなる・・・・・・116
覚りの結論・・・・・・118
第4章 「無我」だからこそ人は善く生きられる
「無我」の「我」とはアートマン・・・・・・120
「自分」とは因縁の流れ・・・・・・124
矛盾する「我」という概念・・・・・・126
無我だからこそ人は変われる・・・・・・130
川は流れているからこそ「有る」といえる・・・・・・133
自分という流れを汚さないこと・・・・・・136
本当の個性、アイデンティティとは・・・・・・138
終章 自我論は便利な道具
宗教家の専売特許・・・・・・142
脅しのネタに使われる自我・・・・・・144
神と魂(自我)が政治を動かす・・・・・・146
無我と政治・・・・・・149
唯物論の無我と仏教の無我との違い・・・・・・152
仏教徒と唯物論者が出会った時・・・・・・154
なぜ、あの世は存在しないと言うのか?・・・・・・156
あの世を報告した人はいない・・・・・・157
「天国があるならさっさと死ねばいいのに」・・・・・・161
人体実験で「魂の実在」を調べる・・・・・・162
「魂」否定は正しい。「業報」否定は間違い・・・・・・165
方法論の間違いを指摘する「法螺貝のたとえ」・・・・・・167
仏教徒と唯物論者はなぜ対話に苦しんだのか・・・・・・169
無我は「覚り」である・・・・・・171
Q
上記内容は本書刊行時のものです。