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18歳の自律 東大ロースクール大村ゼミ(著) - 羽鳥書店
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18歳の自律 (ジュウハッサイノジリツ) 東大生が考える高校生の「自律プロジェクト」 (トウダイセイガカンガエルコウコウセイノジリツプロジェクト)

教育
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発行:羽鳥書店
四六判
264ページ
並製
定価 2,200円+税
ISBN
978-4-904702-08-6   COPY
ISBN 13
9784904702086   COPY
ISBN 10h
4-904702-08-5   COPY
ISBN 10
4904702085   COPY
出版者記号
904702   COPY
Cコード
C0037  
0:一般 0:単行本 37:教育
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2010年4月
書店発売日
登録日
2010年2月23日
最終更新日
2010年7月5日
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紹介

何歳から大人?

成年年齢の18歳引き下げ議論に端を発し、東大ロースークールの学生が5つの高校(私立麻布高校・私立大妻高校・都立新宿高校・県立千葉高校・県立兵庫高校)へインタビューをしてきました。

高校での3年間は教科の勉強をするだけではなく、社会の縮図のようなものを体験し、大人になり、広く社会に参加していくための準備段階の時期でもあります。

生徒会活動・体育祭・文化祭・修学旅行といった活動を通じて、高校生は何を学びとり、どのように「自律」していくのか。
生徒や教師へのインタビューを重ねながら、「自律」とは何か。学校が担える役割は何かを考える。

目次

はしがき

第1章 「大人」になることの意味
  はじめに
  Ⅰ 法における「自律」
    1 刑法
    2 民法
    3 公職選挙法
    〈まとめ〉
  Ⅱ 日常生活で使われる「自律」の多義性
  Ⅲ 学校の存在
    1 義務教育だけでは足りない
    2 高校の役割
    3 教科教育と特別活動
    4 「自律プロジェクト」

第2章 「自律プロジェクト」としての特別活動
  序
  Ⅰ 生徒会
    1 「自律プロジェクト」としての生徒会
    2 学校の考える生徒会
    3 生徒の自治の弱体化
    4 生徒の権利と学校の役割
    5 生徒会と「自律」の関係
    6 これからの生徒会
  Ⅱ 運動会
    1 「自律プロジェクト」としての運動会
    2 現代の運動会
    3 これからの運動会
  Ⅲ 文化祭
    1 歴史・沿革
    2 現代の文化祭の位置づけ
    3 学校教育の現場から考える文化祭
    4 文化祭のねらいと問題点
  Ⅳ 修学旅行
    1 修学旅行の歴史
    2 修学旅行が「自律」に対して果たす意義
    3 まとめ
特別活動の比較を終えて

第3章 具体例に見る「自律プロジェクト」の実践
  Ⅰ 私立麻布高等学校
    1 文化祭・運動会の目的
    2 誰が・どのように自治活動を担うのか?
    3 現在の問題、そして今後の可能性
    4 それでも麻布は自治を選ぶ
    5 自律って何?
    6 まとめ
  Ⅱ 私立大妻高等学校
    〈生徒会〉
    1 生徒会役員の見方
    2 先生の見方
    3 まとめ
    〈体育祭〉
    1 応援団ってどういうもの?
    2 トラブルが起きたらどうするの?
    3 体育祭実行委員の活動は?
    4 体育祭の意義について、どのように考えている?
    〈文化祭〉
    1 どのような団体が参加するの?
    2 どうやって参加するの?
    3 新しい企画はあるの?
    4 文化祭に積極的に関わりたいと思ったのはなぜ?
    5 文化祭の教育的な意味ってどこにあるの?
    6 文化祭と自律
    〈修学旅行〉
    1 修学旅行の意義と目的
    2 修学旅行への生徒の取り組み
    3 全体行動と班別行動の違い
    4 修学旅行と他の行事の違い
    〈自立アクションプラン〉
    1 今の生徒と昔の生徒って違うの?
    2 自立アクションプランってどんなもの?
    3 自立アクションプランってこれからどうなるの?
    4 自立に向けた教育には何が必要なの?
    〈まとめにかえて〉
    1 どういう人が自律した大人だと思う?
    2 成人年齢の引き下げについてどう思う?
  Ⅲ 都立新宿高等学校
    1 生徒会
    2 文化祭(朝陽祭)
    3 戸山戦
    4 運動系行事
    5 委員の決め方
    6 修学旅行
    7 生徒の考える「自律」
    8 先生へのインタビュー
    9 まとめ
  Ⅳ 県立千葉高等学校
    1 千葉高校の特別活動
    2 千葉高校で見つけた「自律」
    3 まとめ
  Ⅴ 県立兵庫高等学校
    1 行事紹介とその目的
    2 各行事を通して得られたもの
    3 高校生が考える「自律」
    4 成人年齢の引き下げについて
    5 まとめ

第4章自律を考える
  あるロースクール生たちの討論
  Ⅰ 「自律」とは何か
    1 自己決定
    2 他者の存在
    3 自己統治
  Ⅱ 学校の果たす役割
    1 学校の果たす役割
    2 「自律プロジェクト」のさらなる可能性
  Ⅲ 未成年の「自律」と成人年齢引き下げ
  Ⅳ おわりに

解説編 この本がめざすもの……大村敦志
  はじめに
    1 何が書いてあるか――高校生の自律について
    2 誰が書いているか――ロースクール生が
    3 誰に向けて書かれているか――法教育の一環として
  Ⅰ 「年少者」の「自律」とは
    1 後期年少者の自律と支援
    2 自律を見る二つの視点
  Ⅱ 「ロースクール生」とは
    1 法律家にとって必要な資質は
    2 法の理念のより深い理解を
  Ⅲ 「法教育」とは
    1 日常の中で法を学ぶ
    2 教育=学習のしかけを創り出す
  

メイキング編 この本ができるまで……竹内弘枝
  Ⅰ ゼミの進み方
    1 様子見の時期(第1~第3回)
    2 試行錯誤しながら進む時期(第4~第7回)
    3 本の姿が現れる時期(第8~第10回)
    4 仕上げの時期(第11~第12回)
  Ⅱ ゼミを振り返って

あとがき

協力者一覧

版元から一言

法律で「成年」と認められれば、一人で何でもできるようになります。一人で何でもできるということは、自分で考え、行動する力があるとみなされる、ということでもあります。私たちは、この「成年」になるための条件を「自律」という言葉にまとめました。大人になるということは、「自律」していくこと、と言い換えることもできるでしょう。
 ~ 第1章 「大人」になることの意味  より

著者プロフィール

東大ロースクール大村ゼミ  (トウダイロースクールオオムラゼミ)  (

東京大学法科大学院(ロースクール)2009年度夏学期に大村敦志教授が開講したゼミに参加した27名。

大村 敦志  (オオムラ アツシ)  (監修・著

1958年生まれ。1982年東京大学法学部卒業。現在東京大学法学部教授。主要著書に『民法総論』(岩波書店)『生活民法入門』(東京大学出版会)『基本民法Ⅰ~Ⅲ』(有斐閣)『学術としての民法ⅠⅡ』(東京大学出版会)

竹内 弘枝  (タケウチ ヒロエ)  (

1982年東京大学教育学部卒業。2006年放送大学大学院修士課程修了。現在(財)商事法務研究会研究員[法教育担当]

上記内容は本書刊行時のものです。