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音楽用語ものしり事典
オドロキ! 納得! ことばの学校
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2010年9月
- 書店発売日
- 2010年9月25日
- 登録日
- 2010年9月3日
- 最終更新日
- 2010年9月28日
紹介
『はじめての音楽史』(音楽之友社)、『キーワード150 音楽通論』(アルテスパブリッシング)などで定評のある国立音楽大学教授・久保田慶一さんが、「大学での授業中にする脱線話」をもとに、これまでになかった音楽用語事典を書いてくれました!
アルバムとアルプス、テンポと天ぷらの語源が同じなんて、ご存知でしたか?
ダブル・ベースがなぜ「ダブル」なのか、わかりますか?
アルペッジョがもともと「ハープで演奏するように」という意味だと知っていたら、あなたの演奏のニュアンスが変わってくるかもしれませんね。
本書は音楽の世界でよく使われる120のカタカナ語をとりあげ、それぞれの語源をたどって、「本当の意味」「ふさわしいニュアンス」を解説したもの。演奏する人にも、聴く人にも、教える人にも、学ぶ人にも、音楽を愛するみんなの役に立つ新感覚の用語事典です!
目次
はじめに
Section 0〈入校案内〉──いまどきの音楽用語
この文、日本語?
カタカナ語ならわかる?
カタカナ語の抑揚の変化
語源からみえてくる文化や社会
Section 1〈一般教養〉──「音楽」と「博物館」はルーツが同じ?
ミュージック music
アート art
ポピュラー popular
コンポジション composition
インプロヴィゼーション improvisation
オーパス op., opus
ピース piece /アルバム album
オリジナル original
ウアテクスト Urtext
BWV
ケッヘル KV, K
Section 2〈音楽理論〉──「長調」と「ジュラルミン」、変な関係?
ユニゾン unison /オクターヴ octave
ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ do re mi fa sol la si
シャープ sharp /フラット flat
ソルフェージュ solfège
メロディ melody
リズム rhythm
アウフタクト Auftakt
コード chord
ハーモニー harmony
ドゥア Dur /モル Moll
カデンツ Kandenz
トニック tonic /ドミナント dominant /サブドミナント subdominant
Section 3〈音楽形式〉──「フーガ」は逃亡者?
モティーフ Motiv
テーマ Thema
アルペッジョ arpeggio
ゼクエンツ sequence
アッラ・ブレーヴェ alla breve
シンコペーション syncopation
ヴァリエーション variation
ロンド rondo
ポリフォニー polyphony
カノン canon
インヴェンション invention
フーガ Fuga
Section 4〈ジャンル〉──《G線上のアリア》はどうして声楽じゃないの?
プレリュード prelude
メヌエット Menuett
ワルツ waltz
ノクターン nocturne
セレナード serenade
ファンタジー fantasy
パルティータ partita
ソナタ sonata
シンフォニー symphony
コンチェルト concerto
ハレルヤ hallelujah
モテット motet
アリア aria
カンタータ cantata
オペラ opera
ミサ missa
レクイエム requiem
オラトリオ oratorio
スターバト・マーテル Stabat Mater
Section 5〈編成〉──えっ、「アルト」って「高い声」なの!?
ソロ solo /トゥッティ tutti
デュオ duo /トリオ trio /クァルテット quartet
ソプラノ soprano /アルト alto /テノール tenor /バス bass
アンサンブル ensemble
コーラス chorus /ア・カペラ a cappella
オーケストラ orchestra /ブラス・バンド brass band
Section 6〈楽器〉──「ダブル・ベース」はどうして「ダブル」なの?
クラヴィーア clavier
チェンバロ cembalo
ピアノ piano
オルガン organ
フルート flute /リコーダー recorder
オーボエ oboe
クラリネット clarinet
バスーン bassoon /ファゴット fagotto
トランペット trumpet
ホルン horn
トロンボーン trombone
テューバ tuba
ヴァイオリン violin
チェロ cello
ダブル・ベース double bass /コントラバス Kontrabaß
ティンパニ timpani
Section 7〈音楽史・様式〉──バロックは「歪んだ真珠」!
スタイル style
ルネサンス Renaissance
バロック baroque
クラシック classic
ロマンティック romantic
Section 8〈演奏〉──「テンポ」と「天婦羅」の隠された関係とは?
スラー slur /スタッカート staccato
タイ tie
アクセント accent
アインザッツ Einsatz /ウアザッツ Ursatz
ダ・カーポ da capo /ダル・セーニョ dal segno /コーダ coda
テンポ tempo
メトロノーム metronome
Section 9〈音楽と社会〉──「コンサート」演奏会、「リサイタル」は朗読会?
コンサート concert /リサイタル recital
コンダクター conductor
コンサートマスター concertmaster /コンサートミストレス concertmistress
マネージャー manager
PR
SP / LP / CD / DVD
DRM
おわりに
索引
前書きなど
はじめに
大学などで音楽史や音楽分析の講義をしていると、ついつい話が脱線して、「この言葉のもとの意味は……」とか「この言葉とあの言葉はルーツが同じで……」といったうんちくを傾けることが多い。歳をとった証拠かもしれない。
そもそも、音楽用語にはカタカナ語とアルファベット語が多い。もともとが外来語だからとうぜんのことであるが、
これが意外に奥が深いのである。
たとえば長調を意味するドゥアDur という言葉。これがドイツ語であることを知っている人は多いだろう。しかし、この言葉が飛行機の機体や現金ケースの材質であるジュラルミンと同じルーツをもつ言葉であるというと、学生諸君は驚く。ジュラルミンを英語で書くとduralumin だ。「長調のアルミニウム」って? さにあらず。じつは「硬いアルミニウム」の意味なのだ。ではドゥアは「硬調」? ピンポーン! 正解! 詳しくは、本書の「ドゥア/モル」の項目(p.60–63)を読んでもらいたい。
本書のねらいはまさにここにある。わが国でもちいられているカタカナ語の音楽用語について、用語の背景にある言語的・文化的・社会的な脈絡を知ることをとおして、用語の理解を深め、さらに背景にある文化や社会にまなざしを向けてもらうことだ。しかし、むずかしく考える必要はない。いつもやっている講義の脱線話を楽しんでもらえればいいのだ。脱線話がおもしろいから、講義のほうも聴いてみようかと思っていただければ、しめたものである。
(以下略)
版元から一言
『はじめての音楽史』(音楽之友社)、『キーワード150 音楽通論』(アルテスパブリッシング)などで定評のある国立音楽大学教授・久保田慶一さんが、「大学での授業中にする脱線話」をもとに、いままでになかった音楽用語事典を書いてくれました!
アルバムとアルプス、テンポと天ぷらの語源が同じなんて、ご存知でしたか? ダブル・ベースがなぜ「ダブル」なのか、わかりますか? アルペッジョがもともと「ハープで演奏するように」という意味だと知っていたら、ニュアンスが変わってくるかもしれませんね。
本書は音楽でよく使われる120のカタカナ語をとりあげ、それぞれの語源をたどって、「本当の意味」「ふさわしいニュアンス」を解説したもの。演奏する人にも、聴く人にも、教える人にも、学ぶ人にも、音楽を愛するみんなの役に立つ新感覚の用語事典です!
上記内容は本書刊行時のものです。