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音楽用語ものしり事典 久保田 慶一(著) - アルテスパブリッシング
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音楽用語ものしり事典 (オンガクヨウゴモノシリジテン) オドロキ! 納得! ことばの学校 (オドロキ ナットク コトバノガッコウ)

芸術
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四六判
184ページ
並製
定価 1,600円+税
ISBN
978-4-903951-35-5   COPY
ISBN 13
9784903951355   COPY
ISBN 10h
4-903951-35-9   COPY
ISBN 10
4903951359   COPY
出版者記号
903951   COPY
Cコード
C1073  
1:教養 0:単行本 73:音楽・舞踊
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2010年9月
書店発売日
登録日
2010年9月3日
最終更新日
2010年9月28日
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紹介

『はじめての音楽史』(音楽之友社)、『キーワード150 音楽通論』(アルテスパブリッシング)などで定評のある国立音楽大学教授・久保田慶一さんが、「大学での授業中にする脱線話」をもとに、これまでになかった音楽用語事典を書いてくれました!

アルバムとアルプス、テンポと天ぷらの語源が同じなんて、ご存知でしたか?
ダブル・ベースがなぜ「ダブル」なのか、わかりますか?
アルペッジョがもともと「ハープで演奏するように」という意味だと知っていたら、あなたの演奏のニュアンスが変わってくるかもしれませんね。

本書は音楽の世界でよく使われる120のカタカナ語をとりあげ、それぞれの語源をたどって、「本当の意味」「ふさわしいニュアンス」を解説したもの。演奏する人にも、聴く人にも、教える人にも、学ぶ人にも、音楽を愛するみんなの役に立つ新感覚の用語事典です!

目次

はじめに

Section 0〈入校案内〉──いまどきの音楽用語
 この文、日本語?
 カタカナ語ならわかる?
 カタカナ語の抑揚の変化
 語源からみえてくる文化や社会

Section 1〈一般教養〉──「音楽」と「博物館」はルーツが同じ?
 ミュージック music
 アート art
 ポピュラー popular
 コンポジション composition
 インプロヴィゼーション improvisation
 オーパス op., opus
 ピース piece /アルバム album
 オリジナル original
 ウアテクスト Urtext
 BWV
 ケッヘル KV, K

Section 2〈音楽理論〉──「長調」と「ジュラルミン」、変な関係?
 ユニゾン unison /オクターヴ octave
 ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ do re mi fa sol la si
 シャープ sharp /フラット flat
 ソルフェージュ solfège
 メロディ melody
 リズム rhythm
 アウフタクト Auftakt
 コード chord
 ハーモニー harmony
 ドゥア Dur /モル Moll
 カデンツ Kandenz
 トニック tonic /ドミナント dominant /サブドミナント subdominant

Section 3〈音楽形式〉──「フーガ」は逃亡者?
 モティーフ Motiv
 テーマ Thema
 アルペッジョ arpeggio
 ゼクエンツ sequence
 アッラ・ブレーヴェ alla breve
 シンコペーション syncopation
 ヴァリエーション variation
 ロンド rondo
 ポリフォニー polyphony
 カノン canon
 インヴェンション invention
 フーガ Fuga

Section 4〈ジャンル〉──《G線上のアリア》はどうして声楽じゃないの?
 プレリュード prelude
 メヌエット Menuett
 ワルツ waltz
 ノクターン nocturne
 セレナード serenade
 ファンタジー fantasy
 パルティータ partita
 ソナタ sonata
 シンフォニー symphony
 コンチェルト concerto
 ハレルヤ hallelujah
 モテット motet
 アリア aria
 カンタータ cantata
 オペラ opera
 ミサ missa
 レクイエム requiem
 オラトリオ oratorio
 スターバト・マーテル Stabat Mater

Section 5〈編成〉──えっ、「アルト」って「高い声」なの!?
 ソロ solo /トゥッティ tutti
 デュオ duo /トリオ trio /クァルテット quartet
 ソプラノ soprano /アルト alto /テノール tenor /バス bass
 アンサンブル ensemble
 コーラス chorus /ア・カペラ a cappella
 オーケストラ orchestra /ブラス・バンド brass band

Section 6〈楽器〉──「ダブル・ベース」はどうして「ダブル」なの?
 クラヴィーア clavier
 チェンバロ cembalo
 ピアノ piano
 オルガン organ
 フルート flute /リコーダー recorder
 オーボエ oboe
 クラリネット clarinet
 バスーン bassoon /ファゴット fagotto
 トランペット trumpet
 ホルン horn
 トロンボーン trombone
 テューバ tuba
 ヴァイオリン violin
 チェロ cello
 ダブル・ベース double bass /コントラバス Kontrabaß
 ティンパニ timpani

Section 7〈音楽史・様式〉──バロックは「歪んだ真珠」!
 スタイル style
 ルネサンス Renaissance
 バロック baroque
 クラシック classic
 ロマンティック romantic

Section 8〈演奏〉──「テンポ」と「天婦羅」の隠された関係とは?
 スラー slur /スタッカート staccato
 タイ tie
 アクセント accent
 アインザッツ Einsatz /ウアザッツ Ursatz
 ダ・カーポ da capo /ダル・セーニョ dal segno /コーダ coda
 テンポ tempo
 メトロノーム metronome

Section 9〈音楽と社会〉──「コンサート」演奏会、「リサイタル」は朗読会?
 コンサート concert /リサイタル recital
 コンダクター conductor
 コンサートマスター concertmaster /コンサートミストレス concertmistress
 マネージャー manager
 PR
 SP / LP / CD / DVD
 DRM

おわりに
索引

前書きなど

はじめに

 大学などで音楽史や音楽分析の講義をしていると、ついつい話が脱線して、「この言葉のもとの意味は……」とか「この言葉とあの言葉はルーツが同じで……」といったうんちくを傾けることが多い。歳をとった証拠かもしれない。
 そもそも、音楽用語にはカタカナ語とアルファベット語が多い。もともとが外来語だからとうぜんのことであるが、
これが意外に奥が深いのである。
 たとえば長調を意味するドゥアDur という言葉。これがドイツ語であることを知っている人は多いだろう。しかし、この言葉が飛行機の機体や現金ケースの材質であるジュラルミンと同じルーツをもつ言葉であるというと、学生諸君は驚く。ジュラルミンを英語で書くとduralumin だ。「長調のアルミニウム」って? さにあらず。じつは「硬いアルミニウム」の意味なのだ。ではドゥアは「硬調」? ピンポーン! 正解! 詳しくは、本書の「ドゥア/モル」の項目(p.60–63)を読んでもらいたい。
 本書のねらいはまさにここにある。わが国でもちいられているカタカナ語の音楽用語について、用語の背景にある言語的・文化的・社会的な脈絡を知ることをとおして、用語の理解を深め、さらに背景にある文化や社会にまなざしを向けてもらうことだ。しかし、むずかしく考える必要はない。いつもやっている講義の脱線話を楽しんでもらえればいいのだ。脱線話がおもしろいから、講義のほうも聴いてみようかと思っていただければ、しめたものである。
(以下略)

版元から一言

『はじめての音楽史』(音楽之友社)、『キーワード150 音楽通論』(アルテスパブリッシング)などで定評のある国立音楽大学教授・久保田慶一さんが、「大学での授業中にする脱線話」をもとに、いままでになかった音楽用語事典を書いてくれました!

アルバムとアルプス、テンポと天ぷらの語源が同じなんて、ご存知でしたか? ダブル・ベースがなぜ「ダブル」なのか、わかりますか? アルペッジョがもともと「ハープで演奏するように」という意味だと知っていたら、ニュアンスが変わってくるかもしれませんね。

本書は音楽でよく使われる120のカタカナ語をとりあげ、それぞれの語源をたどって、「本当の意味」「ふさわしいニュアンス」を解説したもの。演奏する人にも、聴く人にも、教える人にも、学ぶ人にも、音楽を愛するみんなの役に立つ新感覚の用語事典です!

著者プロフィール

久保田 慶一  (クボタ ケイイチ)  (

1981年東京藝術大学大学院音楽研究科修士課程修了。1999年、東京藝術大学より「博士(音楽学)」を授与。ドイツ学術研究会の奨学生として、ドイツ連邦共和国のフライブルク大学、ハンブルク大学、ベルリン自由大学に留学。現在、国立音楽大学教授。
専攻は西洋音楽史。著書に『都市と音楽』『はじめての音楽分析』(以上、教育芸術社)、『音楽の文章セミナー』『C.P.E. バッハ研究』『バッハの息子たち』『モーツァルトに消えた音楽家たち』(以上、音楽之友社)、『孤高のピアニスト 梶原完』(ショパン)、『音楽とキャリア』(スタイルノート)、編著に『キーワード150 音楽通論』(アルテスパブリッシング)、訳書に『モーツァルト殺人法廷』(春秋社)ほかがある。

上記内容は本書刊行時のものです。