サイモン&ガーファンクル全曲解説
佐藤 実
発行:アルテスパブリッシング この版元の本一覧
A5判 392ページ 並製
定価:2,400円+税 総額を計算する
ISBN 978-4-903951-19-5 C0073
在庫あり
奥付の初版発行年月:2009年07月 書店発売日:2009年07月02日
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紹介

不世出の全身音楽家=ポール・サイモンと天使の声をもつ歌手=アート・ガーファンクル。ふたりが出会ったとき、奇跡の音楽世界が生まれた──

〈サウンド・オヴ・サイレンス〉〈スカボロー・フェア〉〈ミセス・ロビンソン〉〈アメリカ〉〈明日に架ける橋〉〈ボクサー〉……デュオ時代からソロ活動までの全軌跡と不滅の274曲を徹底ガイド。その他、ベスト盤、ライヴ盤、映像作品など、S&Gのすべてがこの1冊に!

2009年7月、「最後の」再結成&16年ぶりの来日
記念出版!

目次

はじめに

第1部 サイモン&ガーファンクルの時代
 水曜の朝、午前3時 Wednesday Morning 3, a.m.
 サウンド・オヴ・サイレンス Sounds of Silence
 パセリ・セージ・ローズマリー・アンド・タイム Parsley Sage Rosemary and Thyme
 ブックエンド Bookends
 明日に架ける橋 Bridge Over Troubled Water

第2部 ソロ活動、その他
 ポール・サイモンのソロ活動
  ポール・サイモン Paul Simon
  ひとりごと There Goes Rhymin' Simon
  時の流れに Still Crazy After All These Years
  ワン・トリック・ポニー One Trick Pony
  ハーツ・アンド・ボーンズ Hearts and Bones
 ポール・サイモンのソロ活動
  グレイスランド Graceland
  リズム・オヴ・ザ・セインツ The Rhythm of the Saints
  ザ・ケープマン Songs from the Capeman
  ユー・アー・ザ・ワン You're the One
  サプライズ Surprise
 アート・ガーファンクルのソロ活動
  天使の歌声/エンジェル・クレア Angel Clare
  愛への旅立ち Break Away
  ウォーターマーク Watermark
  フェイト・フォア・ブレックファスト Fate for Breakfast
  シザーズ・カット Scissors Cut
  レフティ Lefty
  心の詩 Songs from a Parent to a Child
  心の散歩道 Art Garfunkel with Maia Sharp & Buddy Mondlock
  魅惑の宵 Some Enchanted Evening
 ベスト・アルバム、ライヴ・アルバム、映像作品など

付録
 年譜(1941−2009)
 参考資料について
 あとがき
 索引(人名・グループ名/楽曲・アルバムなど)

前書きなど

はじめに

 1960年代半ばから70年頃まで、ビートルズやストーンズ、あるいはボブ・ディランなどとならんで世界的人気を誇ったヴォーカル・デュオ──それが、サイモン&ガーファンクルである(以下、適宜「S&G」と略す)。しかし彼らが発表したオリジナル・アルバムは、1964年のデビュー・アルバム『水曜の朝、午前3時』から70年の『明日に架ける橋』までの計5枚にすぎない。この数はビッグ・スリーともいうべき冒頭の三者にくらべると、圧倒的な少なさである。日本でも話題となったアメリカン・ニュー・シネマの傑作『卒業』のサウンドトラック(1968)や50万人の聴衆を動員したライヴ・アルバム『セントラル・パーク・コンサート』(1982)、そして数年前公式アルバムとしてCBSソニーからリリースされた『サイモン&ガーファンクル ライヴ・フロム・ニューヨーク・シティ 1967』(2002)、さらには2003−04年におこなわれた再結成ライヴ・ツアーを記念して発売されたCD2枚組『サイモン&ガーファンクル オールド・フレンズ ライヴ・オン・ステージ』(2005)などを含めても、その数はせいぜい10枚にも満たないのである。
 彼らがデュオ活動中に制作した5枚の公式オリジナル・アルバムは、具体的には次のようなものだ──

1964年 デビュー・アルバム『水曜の朝、午前3時』
1966年 シングル〈サウンド・オヴ・サイレンス〉に火がついて急遽制作された『サウンド・オヴ・サイレンス』。S&Gがはじめて制作の主導権をにぎったとされる『パセリ・セージ・ローズマリー・アンド・タイム』
1968年 アナログ盤A面においてコンセプト・アルバムを意図した『ブックエンド』
1970年 当時レコード史上空前の売り上げ枚数を記録した『明日に架ける橋』

 このデータをみるとほぼ1年半に1枚というペースである。S&Gというデュオは作品の量こそ少なかったが、音楽の質は高かった。私のS&G体験は、解散後のポール・サイモンのソロ作品に感銘をうけ、そこから逆にポールの作品をS&G時代へとたどりなおして聴くというものだった。『ポール・サイモン』(1972)から『ユー・アー・ザ・ワン』(2000)、そして最新作『サプライズ』(2006)まで、ポール・サイモンの70年代以降のソロ活動が素晴らしかったのはいうまでもないのだが、S&G時代のポールとアートのコラボレーションにもまた別種の魅力があると気づき、いつしかS&Gの作品の1枚1枚に身をいれて聴くようになり、それらを詳しく吟味してみたいと思うようになったのである。
 そんな動機にうながされて書かれた本書のおもな内容は、サイモン&ガーファンクルの全作品の解説であり、同時にポール・サイモンのミュージシャンとしての成長の軌跡を、S&G時代を軸にすえて検証したものである。構成はごく一般的に年代順とし、ポールの創作の原点であり柱でもあるS&Gの作品をまずとりあげ、その結果をふまえつつポール、アートの順に個々のソロ作品を顧みるという手順をふんでいる。全体としてはS&Gとポールのソロにかんする内容が大半を占め、実質的にポール・サイモンの音楽の全体像の考察に重点がおかれる結果になった。それはデュオにおけるポールの役割、ソロのあり方からしてごく自然のなりゆきだった。(以下略)

版元から一言

あの不滅のデュオ、サイモン&ガーファンクルが再結成! 7月に来日し、全国のドーム4カ所で計5公演をおこないます。S&Gとしての来日は16年ぶりだそうです。
本書はデュオ時代からふたりのソロ活動までの全曲を網羅した解説本です。著者は翻訳家で美術関係の執筆でも活躍する佐藤実さん。ポール・サイモンのギター・ワークについてのていねいな解説はジャズ・ギターも弾く佐藤さんならではのもの。また翻訳家の視点からの詩の分析も特筆ものです。数多くのベスト盤、ライヴ盤、映像作品などにも目のゆきとどいた、まさにS&Gファンならひとり1冊もっていたい内容となっています。

著者プロフィール

佐藤 実(サトウ ミノル)

1953年神奈川県生まれ。横浜市立大学卒。美術雑誌の編集、翻訳会社などをへて、現在予備校非常勤講師のかたわら、美術・音楽の英語翻訳・執筆にたずさわる。訳書に『ロック・ミュージックの歴史』(上下巻、音楽之友社)、『世界の3次元グラフィクス』(グラフィック社)ほか美術展のカタログなどの英訳・和訳など。著書に『アートが話せる英会話』『アートの英語』(ともにギャラリーステーション刊)がある。美術情報誌に「新・アートの英語」を連載中。
http://artwords.info

上記内容は本書刊行時のものです。
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