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絵はがきの別府
古城俊秀コレクションより
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2012年5月
- 書店発売日
- 2012年5月24日
- 登録日
- 2012年3月23日
- 最終更新日
- 2012年5月24日
書評掲載情報
2012-07-15 |
朝日新聞
評者: 荒俣宏(作家) |
2012-07-01 |
読売新聞
評者: 三浦佑之(古代文学研究者、立正大学教授) |
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紹介
◉はじめてみる、でもどこか懐かしい泉都・別府の明治・大正・昭和。
◉大分で郵便局長をつとめた古城氏が半生をかけて収集したコレクション。5万枚にもおよぶ知る人ぞ知るコレクションから、残された数も少なく、これまで公にされたことのない貴重で美しい写真絵はがきばかり600点余を、はじめて紹介します。
◉写真絵はがきのメディアとしての全盛期だった明治末期~昭和初期、そこに写し出されたのは、まさに別府が日本有数の温泉町として発展を遂げる様子。近代化してゆく別府のすがた、整備される交通網、いまとかわらず温泉を楽しむ人々のすがたを、都市史研究者による詳細な解説と知られざるエピソードの数々でたどります。カラーページ多数。
目次
はじめに―写真絵はがきと別府
第一章 渚と泉
1. 渚のある温泉町 的ヶ浜―別府イメージの生成と写真絵はがき
2. 港町別府 大阪商船と別府の近代
3. 海水浴と砂湯 別府の天然砂湯
第二章 大別府
4. 別府の古層 別府と火山、火山神/別府と沿海諸地域/災厄の記憶
5. 別府八湯 浜脇殷賑の温泉場/朝見八幡宮の門前町/観海寺眺望と高燥の地
堀田街道の分岐点/明礬生産の温泉場/鉄輪古式を伝える温泉場
柴石醍醐天皇と後冷泉天皇/亀川街道筋の温泉場/高原〈別府〉のひろがり
6. 町並み 町並みの地勢
7. 共同温泉浴場 温泉町のインフラストラクチャー
8. 温泉源開発 湯脈の上の都市
9. 旅館 海岸通り/港町・竹瓦/埋立地/駅前/流川/田の湯・上田の湯
9. 旅館 不老町/濱脇/ホテル/観海寺/鉄輪/亀川/明礬/柴石
第三章 別府とその世紀
10. 温泉町の博覧会 ふたつの大イベント
11. 遊園地 少女歌劇とケーブルカー
12. 公園
13. 別府の土地開発 海岸線の変貌と土地会社
14. 軍の療養地 「無敵艦隊大歓迎」/傷病兵と別府
15. 水際の遊廓
16. 芸妓と料亭
17. 電車と汽車 別府の電気鉄道/別府と汽車
18. 創られる名所
19. 地獄 江戸時代の地獄/地獄の近代
20. 自動車 地獄めぐりと自動車/拡大する別府観光圏
21. 飛行艇 広がりゆく別府のイメージ
コラム 写真絵はがきの製作発行者/旅館業の社会と空間/相場師と観光 油屋熊八伝再考
おわりに
参考文献・索引
版元から一言
明治末期から戦前までの絵はがき600点で、全国的な温泉町として発展してゆく別府のようすを探ります。はじめて刊行され、公開されるコレクションの珍しさ・素晴らしさに加え、絵はがきだけである都市の近代史をたどるという、他にはない1冊です。
上記内容は本書刊行時のものです。