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戦争・災害と近代東アジアの民衆宗教
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2014年3月
- 書店発売日
- 2014年3月22日
- 登録日
- 2014年2月10日
- 最終更新日
- 2014年3月18日
紹介
19世紀から20世紀という戦争と災害が東アジア・東南アジアを覆った時代、これらの地域には広範な民衆宗教の「越境」現象が生じた。それは、地理的・空間的な意味での「越境」であると同時に、キリスト教など他宗教世界への「越境」をつうじて、伝統民衆宗教が新たな近代性を獲得していく過程でもあった。同善社・世界紅卍字会・カオダイ教などの民衆宗教の考察を通して、戦争と災害という近代を象徴する二つの契機のなかで、何がこれらの「越境」現象を生み出し、どうして民衆宗教に活性化と深化をもたらしたのか、その背景を探る。
目次
総 説 武内房司
第Ⅰ部 災害と民衆宗教
一 明清民間教派の「避劫銀城」 曹新宇(折原幸恵訳)
二 近代道教の終末論 ヴァンサン・ゴーサール(梅川純代訳)
三 民間教派から慈善団体へ 小武海櫻子
四 世界紅卍字会の慈善観 宮田義矢
五 清末の災難における扶乩団体の慈善活動 王見川(小武海櫻子訳)
六 中国紅十字会と清末民初の標章問題 篠崎守利
七 植民地台湾の震災 胎中千鶴
第Ⅱ部 戦争と民衆宗教
一 戦場の遺体 孫 江
二 道 義 范純武(張士陽訳)
三 日本占領期香港におけるカトリックの救済活動 倉田明子
四 植民地朝鮮における仏法研究会の教理と活動 趙景達
五 先天道からカオダイ教へ 武内房司
六 「ホーおじさん教」と戦争の記憶 今井昭夫
上記内容は本書刊行時のものです。