発行:オープンナレッジ この版元の本一覧
四六判 254ページ 並製
定価:1,600円+税 総額を計算する
ISBN978-4-902444-62-9 C0098
在庫あり
奥付の初版発行年月:2007年12月
書店発売日:2007年12月13日
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待望の、『知識の構造化』の講演バージョンがついに登場!
2008年を迎える前に是非読んでおきたい1冊!
天然資源に乏しく国土も狭い日本が、なぜ世界第二位の経済活動を行えるのか?
日本の技術は、世界ではどのレベルに位置している?
エネルギー問題、環境問題、医療問題、温暖化問題、少子高齢化問題…山積みの課題を東大総長はどう解く?
細分化された知識の山、これらを把握し活用するには何から始めるべき?
五十年後の日本と世界の未来は明るい?
講演バージョンでよりわかりやすく、さらに新しい情報が追加されて読み応えも十分!
東大総長小宮山宏氏が、専門家ではなく一般の人に提唱する「知識の構造化」、充実の内容をわかりやすく説いた1冊!
日本の未来と世界の知識レベルがこの一冊に詰まっています。
—抜粋—
二〇五〇年には、化石資源の供給を現在の四分の三に低下させる必要があります。
二酸化炭素による地球温暖化の抑制のためにはそれが不可欠だからです。現在の化石資源の四分の一に相当するエネルギーの供給を自然エネルギーの開発によって賄う計画です。
自然エネルギーのうち水力は、現在すでに全エネルギーの五%を担っています。
水力は仕事への変換効率が高く、水没地域などを大きくしないといった配慮がなされれば、エネルギー源としては理想的です。
そこで、現在と同じ程度の規模の水力を新たに開発することを目指します。
バイオマスも重要です。
バイオマスは一般に、有機体をエネルギー資源として利用する方法というように理解されていると思いますが、実は多様多種です。
産業活動から排出される有機性廃棄物や生活からでる生ゴミなどの、廃棄物系バイオマスがあります。
農地にすき込まれたり、山林に放置されて利用されていない農作物の非食用部分や間伐材などの未利用バイオマスもあれば、食料や生産を目的とせず、物質・エネルギー資源を得ることを目的として栽培された資源作物もある。
往来からの手法による品種改良や、遺伝子組み換えによって、生産性などを改善した資源作物である新作物も忘れてはなりません。
こうしたバイオマスを利用することによって、現在の化石資源消費量の十五%を開発できると思います。
(「第5章 そして、課題先進国になる」より)
目次
第1章 日本は課題先進国である
1.途上国意識から脱しよう
2.21世紀の重要課題が集中する日本
3.独創性こそが国際化の源流
第2章 知識の全体像を俯瞰する
1.20世紀は膨張の世紀である
2.知識の全体像を見たい
3.循環型社会を俯瞰する
4.課題の解決には知識が必要である
第3章 知識の構造化のすすめ
1.問題の構造を理解する
2.知識を構造化したい
3.解としての知識の構造化とは
4.知識の構造化を人文社会系から見る
第4章 社会イノベーションを目指す
1.安全安心な社会をつくる
2.ものづくり技術のポテンシャルは高い
3.知のめぐりと血のめぐり
第5章 そして、課題解決先進国になる
1.21世紀地球の未来像を考える
2.日本の未来のロードマップを作る
3.フロントランナーでいこう
前書きなど
「日本は多くの問題を抱えた課題先進国であり、それらの課題を解決することによって世界のフロントランナーになれると、私は確信しています。
そのためには、早く途上国意識から脱することが必要です。
まずはそこから話を進めたいと思います。…」
(本文より)
著者プロフィール
小宮山 宏(こみやまひろし)
東京大学総長。1944年栃木県生まれ。
1967年東京大学工学部化学工学科卒業。1972年同大学大学院工学系研究科化学工学専攻博士課程修了(工学博士)。1973〜74年カルフォルニア大学(デービス校)のフェロー。1988年東京大学教授、2000年同大学大学院工学系研究科長・工学部長、2003年同大学副学長、2005年以来現職。
最近の著書に、『課題先進国』(中央公論新社)、『東大のこと、教えます』(プレジデント社)、『知識の構造化』(オープンナレッジ)、『太陽光発電工学』(日経BP社)、『地球持続の技術』(岩波新書)、『入門熱力学』(培風館)、『反応工学』(培風館)、『地球温暖化問題に答える』(東京大学出版会)、『速度論』(朝倉書店)などがある。
専門は、化学システム工学、地球環境工学、知識の構造化。 総長就任以来、「東京大学アクションプラン」を公表して改革を進め、現代のリベラルアーツの構築、学術統合化を進めている。
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