発行:トランスビュー
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四六判 245ページ 上製
定価:2,200円+税 総額を計算する
ISBN978-4-901510-19-6(4-901510-19-3) C1000
在庫あり
奥付の初版発行年月:2004年03月
書店発売日:2004年03月03日
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現役必携!志望者必読!一般読者も本を見る眼がガラリと変わる。講談社現代新書の編集長を務め、「選書メチエ」を創刊し「現代思想の冒険者たち」「日本の歴史」など記念碑的企画を世に送り出した名編集者が、仕事の奥義を全て披露する。
目次
●編集者とは何か
テレビドラマでは/「一個の人格」として/無から有を/適性はあるか
●ささやかな自分史
週刊誌での体験/激戦、新書編集部/学術局へ
●出版小史と出版事情
危機に立つ出版/日本の出版をふりかえる/コミックの出現以後
●企画の発想法
自閉的傾向のなかで/企画の三角形/分類してみると/問題をつくる能力/編集会議という整流器/取材とはどのようなことか
●原稿依頼とプロット
引き受けてもらうには/設計図はどう作るのか
●催促と読みと修正
あるときは鬼、またあるときは……/第一の読者として/原稿修正のむずかしさ
●チェックから入稿まで
整理に必要な構想力/目次と小見出し/図版・写真・地図・イラストなど
●装丁・タイトル・オビ
本にも衣装/タイトルを練る/オビは腕の見せどころ
●編集から見た販売・流通・宣伝
書店という特異な場所/再販売価格維持契約と委託配本制/新聞宣伝と書評
●人間交際論
「面」でつきあえ/他人の力を借りる/本と「つきあい」の共通性
●本に未来はあるか
本はどうなってゆくのだろうか/変わりゆく編集作業/村上春樹の実験
●著者に育てられる
手土産をもって/ネットワークを広げる/「本」編集長として/安岡章太郎と丸山真男/創刊はおもしろい
●あとがき
前書きなど
くりかえし編集者は黒子だといいながら、こんな本を書いてしまった。はたしてよかったのか。出すぎた真似ではなかったか。正直いって、いまだにいささか微妙な気持ちである。
本文中で述べたことだが、文芸関係にはたくさんの編集者の回顧があり、貴重な文学史的証言になっている。ところが、いわゆる人文・学芸・ノンフィクション分野には、編集者のそのような記録が少ない。またあったとしても、どちらかといえば大所高所に立った思い出になる。目次の作り方、オビの良し悪し、小見出しから、卑近なことでいえば、どうすれば担当した本を話題にすることができるか、といった実務を教えてくれるものはほとんどない。
現場に即した編集の教科書が欲しい。現役のときからずっと思っていたことである。企画を発想する。原稿の書ける人を発掘する。それらは簡単なようでじつはむずかしい。あるいは、どのようにしたら読者に迎えられる本になるのか。そこにコツはあるのか。そのような、いわば実用に撤した手引きがほしかった。
編集者のほとんどは体験主義者である。論理的に教えることをしない。編集という仕事は、ことばで教えることなどできっこない、と確信しているところがあるからだ。ギャンブルの要素が濃く、結果だけが問題になる。つまり弱肉強食の世界である。センスのないものは編集に向かない。そういうレッテルを貼って終わりである。たしかにそれはひとつの考え方であるだろう。しかし、すべてが才能のある大編集者ではない。またそれほど大編集者が世の中にたくさんいるわけもない。ふつうの人間が編集者としての技術を上達させる方法、ノウハウもあるのではないだろうか。
せっかく編集を職業とするのである。世に評価される本や、少しでも人の口にのぼる、あるいは売れる本をつくりたい。だれもが思うことであるし、私もいつも思っていた。そのためにはどうしたらよいのか。何をしたらよいのか。——(「あとがき」より)
著者プロフィール
鷲尾 賢也(ワシオ ケンヤ)
1944年、東京の下町に生まれる。慶應義塾大学経済学部卒業。1969年、講談社入社。「週刊現代」編集部をスタートに、「講談社現代新書」編集長、PR誌「本」編集長などを歴任。書き下ろしシリーズ「選書メチエ」を創刊し、また「現代思想の冒険者たち」(全31巻)、「日本の歴史」(全26巻)などの記念碑的な企画を世に送り出す。学術局長、学芸局長、取締役を経て、2003年退任。現在、講談社顧問。また編集者の顔とは別に、小高賢の名で歌人としても活躍、歌集『本所両国』で第五回若山牧水賞受賞。批評『宮柊二とその時代』『転形期と批評』などがある。
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