昭和二十一年八月の絵日記
山中和子
発行:トランスビュー
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B5判 64ページ 上製
定価:1,500円+税 総額を計算する
ISBN978-4-901510-01-1(4-901510-01-0) C0000
在庫あり
奥付の初版発行年月:2001年08月
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紹介

失われた言葉づかい、季節の移ろいを捉える繊細な感受性。
懐かしい家族の情景、遊び、学校、夏祭り・・・
子どもの鋭い眼と巧みな手によって、敗戦後一年目の夏がよみがえる。

前書きなど

〈養老孟司・解説より〉
 いまでは、そういう時代もあった、というしかない。
 この日記がかかれた年に、私は著者より二つ年下で、小学校三年生だった。だからというべきか、ところがというべきか、この時代の記憶は 鮮明に残っている。些細な違いを言い立てるなら、昭和二十一年に、私の家では、母親がデパートに買い物に行ったりすることはなかった。デ
パートなどというものが、この世にあるという知識も関心も私にはなかった。母は開業医で忙しかったから,それも当然であろう。しかも鎌倉 の町の中でも、牛馬がまだ多かった。本を読みながら歩いていて,何かにぶつかったからと頭をあげると,目の前に馬の長い顔があった。飼い
葉桶につまずいたのである。いまとなっては、そんな出来事が私の人生にあったとは、ほとんど信じがたい。
 この日記を見ていると, 過去のさまざまなことが思い出されてくる。この時代から考えると現代は・・・

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著者プロフィール

山中和子(ヤマナカカズコ)

1935年、神戸市生まれ。昭和19年(1944)より学童集団疎開で岡山県落合村へ。よく20年(1945)6月、神戸の家が空襲罹災のため疎開地を去り、丹波地方に遠縁を頼り母親と二人で転居。翌年8月終戦を迎え、昭和21年(1946)神戸の高羽小学校へ戻る。鷹匠中学校、県立神戸高校に在学中の6年間、新制作派協会の小松益喜氏にデッサン、油絵の指導を受ける。1959年、女子美術大学芸術学部洋画科を卒業。1960年より岡山県に在住。

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