増田 修治
発行:子どもの未来社
この版元の本一覧
新書 192ページ 並製
定価:800円+税 総額を計算する
ISBN978-4-901330-53-4(4-901330-53-5) C0236
在庫あり
奥付の初版発行年月:2005年06月
書店発売日:2005年06月21日
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紹介

家族は本来、〈絆〉というかたちでつながり合っていくべきものだ。しかし、その家族が、〈鎖〉とでも呼ぶべき重い存在になってしまうことがある。幼いころ愛されなかった記憶、過去からの〈家族の鎖〉が母親をしばりつけ、子育てのなかでの自信を失わせる。
さまざまな悩みを抱えていた母親たちが集まって、詩を綴るサークルをつくり、傷ついた過去を詩に表現するなかで癒していく──本書は、そんな母親たちが過去を受け入れ、自分と他者とを見つめ直し、自己肯定感を取り戻していく、その記録である。

目次

第1章 「家族の鎖」の重さ
第2章 「心の沈殿物」と向きあう
第3章 「捨てられた悲しみ」からの回復
第4章 子どもの自立と親の自立
第5章 子どもを愛せないつらさ
第6章 「家族の鎖」を超えて

前書きなど

「家族の鎖」は、時には、「自己肯定感をもてず、自己否定感にとらわれる」というかたちをとったり、「わが子を虐待する」というかたちをとる。また、「虐待」まではいかなくても、「わが子を愛せない」という負い目や劣等感となり、そこから生じる感情的なもつれやしこりを長い間残すことがある。そして、一人の「家族の鎖」は、家族の内部へ広がり、つぎの世代にも〈鎖〉をつなげていく。(中略)
 そうした思いをもつようになったときに、私はこの本で紹介する母親たちに出会った。彼女たちはみなそれぞれ、「家族の鎖」にしばられ身動きが取れない状況にあった。彼女たちのその状態をなんとかできないだろうかと考えてはじめたのが、「詩を綴る母親サークル」の試みである。
 本書は、そのサークルの記録である。
 私も彼女たちも、けっしてカウンセリングや心理学について専門的な勉強をしたわけではない。けれども、この記録は、子どもを愛せないと悩む母親、虐待に悩む母親、そしてそんな母親の苦しみを身近で感じている父親やまわりの人に勇気を与えるのではないかと思っている。
 人間は不思議な存在だ。どんな重い「家族の鎖」につながれていようと、自分を見つめ、仲間と出会うなかで変わっていくことができる。それが、彼女たちとともにサークルで学んでいくなかで、私が得た確信である。
 現代は、じつはだれもが「家族の鎖」につながれた時代だといえるだろう。この本をぜひ手にとって、読んでみてほしい。

版元から一言

愛されなかったからわが子を愛せないの?〈絆〉となるべき家族が〈鎖〉とでも呼ぶべき重い存在になってしまう—子育てや家族のあり方に悩む母親たちが、誌を綴ることをとおして過去を見つめ共感し合い、それぞれの自分をとり戻していく姿をさわやかに紹介。05年NHKラジオでも紹介され話題に!

著者プロフィール

増田 修治(マスダ シュウジ)

1958年埼玉県川越市生まれ。1980年埼玉大学教育学部を卒業後、
小学校教師に。現在、埼玉県公立小学校教師及び埼玉大学非常勤講師。
〝ユーモア詩〟を中心に学級づくりを進め、親子の会話が広がるように工夫した活動が注目を集め、NHK「にんげんドキュメント」、テレビ朝日「徹子の部屋」でも紹介された。2001年、児童詩教育賞(日本作文の会)受賞。著書に『話を聞いてよ、お父さん! 比べないでね、お母さん!』『笑って伸ばす子どもの力』(主婦の友社)、『子供力! 詩を書くキッズ』(弓立社)、『ユーモア詩がクラスを変えた』(ルック)、『小さな詩、大きな力』(柏艪舎)、『ユーモアいっぱい! 小学生の笑える詩』(PHP研究所)などがある。
HP:http://www33.ocn.ne.jp/〜shuzima3323/

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