発行:アールズ出版
この版元の本一覧
四六判 191ページ 並製
定価:1,100円+税 総額を計算する
ISBN978-4-901226-87-5(4-901226-87-8) C0095
在庫あり
奥付の初版発行年月:2005年02月
書店発売日:2005年02月18日
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紹介
SMAPのメンバーとして、役者として、映画、テレビドラマ、歌にとマルチに活躍の場を広げるキムタク。トップスターであるキムタクのこだわりとは…。彼の生い立ちから現在、そしてこれからの挑戦を秘蔵フォトと秘蔵エピソードで大解剖!!
目次
第1章 男はバンカラであるべし
若者たち/潔いアイドル/大きな賭け/ボウズとロンゲ/お前の代わりはいるんだぞ!/女優の生き方/俺と中居/カリスマ/アイスパック事件/けじめの男/出逢い、そして終焉……/わが友、稲垣
第2章 やさしさ以上、恋愛未満
親父のジーパン/最高!/スケッチ/理由なき反抗/一番大切な女性/10人の転校生/俺にやらしてよ/切り込み隊長/飼育係/先生の誘い/伝説のクラブ/かなわぬ恋/同級生と後輩/やさしさの裏返し
第3章 風雲児として
共同研究/いいって、いいって!/内緒だから……/うちの学校だよ/スケートボーイズ/千葉発/ぼくたちSMAP!/複数受験/幻の同窓会
第4章 高いヒールをはいてくれ
視聴率男/役者根性/新しい自分/17万枚/豪雨のイベント/ジャニーズ事務所/背水の陣/絶対の信頼/俺流の道
第5章 あしたのSMAPに賭ける
セルフプロデュース
衝撃発言/裸以外ならOK!/集中しろよ!/年の瀬の談判/海外挑戦/普通の男として/ドキドキしちゃったよ/不測の事態/2つのプライド/世界に向かって
第6章 タブーは破るためにある
独立!?/犬猿の仲/筋を通す/作られた情報/仕打ち/俺の自覚/ファンとの約束/パイオニアとして
巻末 主な出演番組など
前書きなど
プロローグ
木村拓哉を一言で表すれば、“こだわりの人”と言えるのではないだろうか。ドラマのセリフを覚えることを「入れる」といい、役作りを「立体化する作業」と表現するなど、彼には独自のプロフェッショナルリズムがある。
そうした傾向は、彼のプライベートでも見ることができる。アウトドア志向の彼が駆る愛車は、つねに4WD車だった。現在、彼の足になっているのは世界最強、堅固と表される『ハマー』。趣味のカメラにしても、デジタルカメラが主流の現在にあって木村はこだわりの『ライカ』を愛用している。
彼はしばしばカメラマン泣かせと言われてきた。記者会見の席上、「目線ください」というカメラマンの注文になかなか応えないからなのだが、一転してライカを持ったカメラマンの声には、カメラマンが「もう、結構です」というほど反応する。記者会見の最初から最後まで、ずっとライかを持ったカメラマンから目線を外さないこともあるほどだ。
モニターで撮った写真を確認できるデジタルカメラのお気楽さ。木村はそれを口にはしないが、プロとしての心意気をデジカメを持ったカメラマンからは汲み取ることができないのであろう。だからライカという常にシビアな感覚が要求されるカメラで仕事をするカメラマンに対しては、精一杯プロとして応えるが、デジタルカメラを使っているその他大勢のカメラマンには、そっけない態度を取るのだ。
カメラマンがフィルムチェンジをしている間、彼はこんな風に考えているという。
「ぼくも、ライカが大好きなんですよ。存分に撮ってください。出来上がりを楽しみにしてます」
と。結果、木村は多くのマスコミから、「生意気なやつ」だと、しばしば言われてきた。「目線すらくれない。何様だ」と。だが、そう判断するのは大きな間違いだろう。彼を取り巻くマスコミのプロとしての心意気のなさが彼を失望させ、「目線すらくれない」状況を作り出していることに、伝える側は目を向けようとしていないだけである。
05年1月19日、ついにSMAP34枚目のシングルがリリースされた。1年10カ月ぶりの新譜はエリック・クラプトンの提供。日本語訳は竹内まりや、アレンジが小林武史という超豪華ラインナップである。この夢のような作品が実現した背景には、木村の事務所サイドへの直談判があったからだと言われている。
04年、SMAPは新譜をリリースすることがなかった。結果、ファンが毎年楽しみにしている恒例のコンサートも行なえずじまいだった。ポップグループはコンスタントに新しい楽曲をリリースして、更なるファンを獲得していくのが本来の姿。1年以上、沈黙したままという状況はハッキリいって異常である。そのため一部では「SMAP解散」の噂も上がっていた。しかし、彼らはお手軽にアルバムを作のではなく、自分たちの楽曲として納得できる作品とめぐり逢うあうことをあえて選んだ。そして、その判断を事務所サイドにさせたのが木村なのである。
「こうなったら、おざなりなものを作るんじゃなくて、アーティストとして納得できるものを作ろう」
と。彼らの現在のパワーをもってすれば、たとえどんな楽曲であっても、そこそこのセールスは見込めたはずだ。しかし、木村はそれをよしとせず、事務所にわがままを言った。アーティストとしてこだわりだ。これはSMAPはもはや、アイドルグループではないという木村の所信表明にほかならないだろう。もちろん、グループのリーダーは中居であり、本来ならば中居が担うべき部分ではある。だが、個別の活動が充実している中にあって、SMAPの将来をしっかり見据えているのは、実力ナンバーワンといわれる木村だったのだ。本書はその理由を始め、トップスターである彼を取り巻く状況を記したものだ。
ヌルマ湯に浸かることを固辞し、常に挑戦を続ける男の孤高を少しでも知っていただければ、これ以上の幸せはない。
著者
関連リンク
著者プロフィール
金子 健(カネコ ケン)
1963年11月29日生まれ。福島県出身。立教大学卒業後、大手出版社勤務を経て96年独立。以降、ノンフィクションを中心に取材・執筆、編集活動をつづける。メインフィールドは音楽、特にJ−POPに造詣が深い。近著に『SMAP 5つの物語』『中居正広 7つの青春物語』『草彅剛 ソウル純愛物語』『TOKIO 5つの青春物語』など。
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