
シリーズ・叢書「Reco Books」の本一覧
発行:アールズ出版 この版元の本一覧
四六判 192ページ 並製
定価:1,100円+税 総額を計算する
ISBN 978-4-901226-62-2 (4-901226-62-2) C0095
品切・重版未定
奥付の初版発行年月:2003年09月 書店発売日:2003年09月10日
あらかじめご了承下さい。
紹介
デビューから14年目を迎えた福山雅治。29カ月のブランクを経て、待望の新譜を発表した。いよいよ再始動したカリスマはどこへ行こうとしているのか。17枚のアルバム、写真、役者……、13年の軌跡を丁寧にたどり、生い立ちを秘蔵フォト&エピソードでつづる。マシャの”今”と”これから”を見つめつづけていたいファン必読のマシャ・ブック。
目次
プロローグ 14th year 何処へ…
第1章 17枚のアルバムと『桜坂』
ルーツ〜青春のメロディー〜 1st Album『伝言』/ひそかな自信を胸に 3rd Album『BROS.』/本当のスタート 4th Album『BOOTS』/最高を目指して 6th Album『ON AND ON』/もっと広がりがほしい 7th Album『M-COLLECTION』/リ・スタート 10th Album『SING A SONG』/ミレニアム 15th Single『桜坂』/発見 14th Album『MAGNUM CLASSICS』/チャレンジ〜未来へ〜 15th Album『f』
第2章 音楽の対極に”写真”がある
カメラとの出会い/一瞬の躍動を狙いすまして/人間が好き/匠との出会い/創造を生みだすもの/カメラと真剣に向き合えば
第3章 役者として
シドニーでの出会いから/もっと変わりたい/ヘタクソ!/視聴率を奪れる男/恋愛観……
第4章 ともに歌い、ともに語る
歌声だけで勝負したい/いっしょに歩こう/やればきっとできる/突然、自分を変えたいとき/新しい命の炎を/10年…、20年、30年/故郷へ
第5章 自分探しの”旅”
長崎には絶対帰らんよ/ラッキーな男/あせり/新しい自分と出会いたい/決断、即実行
第6章 ”のぼせもん”の原点
酒を飲むのも一所懸命だった/のぼせもん/親父の背中/ビビらない男/人に習うもんじゃない/音楽へのどうしようもない思い/気持いいくらい、モテた/親父には負けない
エピローグ 素顔のマシャ
■A Chronological List of Masaharu Fukuyama
前書きなど
プロローグより
「この先、福山はどう変わっていくんだろうと想像して、楽しんでもらえる存在でいたい──。変わらないのは、この思いだけです。『福山は、相変わらずだな』だなんて死んでも思われたくない……」
これは福山雅治が2003年を迎えるにあたって発した言葉だが、福山という人間を知ろうとする上で、きわめて重要なフレーズである。
福山雅治はデビューから13年の歳月を積み重ね、2003年の今年、14年目を迎えている。
デビュー当時、福山の歌は役者ロックと呼ばれた。そこから今や、日本を代表するアーティストに成長し、その活躍の舞台は音楽や写真、俳優など多岐にわたる。
なによりすごいのは、こうしたフィールドの広さが、歌手・福山雅治をよりディープでレベルの高い存在にしているところだ。
かつて福山は、歌手、俳優としても大きな山を迎えた95年後半から、2年半に及ぶ充電期間をとったことがある。スポットライトの下に舞い戻ったのが98年4月。以降、彼のフィールドには写真という世界が加わった。今や福山のライフワークといってもいい。
しかし、こうして福山が活躍の場を広げる一方で、こんなファンの声も多い。
「マシャはどうして新曲をリリースしないの。創作意欲がなくなってきてきたの……」
事実、福山のシングルリリースは2001年3月でストップしていたから、こうした声が挙がったのも当然かもしれない。
福山は2001年、彼をプロデュースするグーフィ森氏にこう言っている。
「コンポーザーという立場を離れて、自分の"歌力"に挑んでみたいんです。ボーカルだけでどこまで訴えることができるか、挑戦したい」
こうして出来上がったのが2001年6月にリリースの『Fukuyama masaharu acoustic live best selection "LiveFukuyamania"』であり、その1年後に発表した『The Golden Oldies』もその流れの中にある。
強烈な音、ストリングスで声を包むのではなく、自分の声という”楽器”で勝負してみたい。ジャスト・シンプル——そもそも彼の魅力はシンプルさの中にあった。
屈託のない笑顔、甘いルックスからは想像がつかない男っぽさ、真剣な表情の合間にチラリと見せる子供っぽさ。少年がそのまんま大人になったようなナチュラルさが、彼をより魅惑的な存在にしてきたことに異論はないだろう。だからこそ福山はボーカリストとして自分をさらに磨く必要があると感じたのかもしれない。もうひとつ高みに登るために。
その福山がついに新譜をリリースした。NEW"MAGNUM"SINGLEと銘打った『虹/ひまわり/それがすべてさ』である。
さらに、これまで彼が発表してきたバラード15曲を厳選し、うち8曲を新たにトラックダウンした18thアルバム『MAGNUM COLLECTION"SLOW"』も同時に発表した。収録されたバラードは「自分の“歌力”の可能性を追求したい」という彼の試みに適ったものだ。
新譜を同時にリリースしたことで、ファンの渇望感も癒されるであろう。
とはいえ、福山は冒頭の言葉どおり、ここに安住することはあるまい。かつて故郷・長崎での安住を拒絶したように。
18thシングル、そして18thアルバムは福山の新たな世界を創造するワンステップに過ぎない。さらなる“未知の自分”を求めて一歩前へ踏み出そうとするのが福山なのである。
「やりたいことは、どんなにきつくても、一心不乱に立ち向かっていったほうが楽しい。充実感や達成感のような“快感”に、以前より貪欲になった」
こんなコメントも残している。
むろん、目指すべきベクトルの方向性は定まりきっていないのかもしれない。それでも彼は、立ち止まることなくわが道を進むだろう。
福山がよく口にするという一休禅師の詩「道」に、こんな一節がある。
「迷わず行けよ 行けば分かるさ」
信じる道を突き進めば、答えは自ずと出る——。
福山雅治は次の一歩をどう踏み出そうとしているのか──。そして何処へ行こうとしているのだろうか。
本書は、福山とともに歩み、福山の“今”と“これから”を見つめつづけたいファンのひとりとして、13年間の軌跡をたどろうとしたものである。
あらためて、アーティスト、そして人間・福山雅治の魂の鼓動と“愛”を感じ取っていただければ、これ以上幸せなことはない。
関連リンク
著者プロフィール
金子 健(カネコ ケン)
1963年11月29日生まれ。福島県出身。立教大学卒業後、大手出版社勤務を経て96年独立。以降、ノンフィクションを中心に取材・執筆、編集活動をつづける。メインフィールドは音楽、特にJ−POPに造詣が深い。近著に『平井堅<軌跡>』『モーニング娘 さくら組、おとめ組』『上戸彩<プロファイル>』などがある。
上記内容は本書刊行時のものです。コメントとトラックバック »
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