発行:オフィスエム
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四六判 280ページ 並製
定価:1,524円+税 総額を計算する
ISBN978-4-900918-09-2(4-900918-09-1) C0095
在庫あり
奥付の初版発行年月:1997年06月
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紹介
告知は誰のものか、すべての痛みからの解放は可能か……。果たして、私たちは安らかな死を迎えることができるのか……。在宅ホスピス医・地域医療者・宗教者による、「私自身の死」をめぐる語り下ろしホスピスマインド。
目次
プロローグ 「いのち」によりそって——内藤いづみ
STAGE1●ホスピスは夢の場所か
先進国イギリスにみるホスピス事情
すべての答えがイギリスにあった/痛みから解放され生命フ輝きを取り戻す空間/バーまである!英国式ホスピス/ヒューマンネットワークのある強み
在宅緩和ケアを可能にするもの
本人が病名を知っていることが原則/むずかしいのは医療との協力体制/ホスピスは敗者の場所ではない/ホスピス願望シンドローム
■真実は二つの顔をもって ——内藤いづみ
STAGE2●行き場のない患者たち
医療の縦割り構造が生み出すもの
40日という暴力的な待ち時間/積極的医療と緩和医療のコミュニケーション
医療の主役は誰なのか
〈怖い医者〉とコミュニケーションがとれない患者/「死」は誰のものなのか?
ガンで死ぬとはどういうことか
ガンで死ぬのも悪くない/壁のないホスピスを作りたい/末期患者の恐怖と孤独
STAGE3●無知であることの恐怖〈告知をめぐって〉
越えられない告知の壁
告知を希望する人に反映できない医療/義父は三年生きるのが目標だった/不安と疑惑で揺れる患者の心
上手な告知、下手な告知
余命告知は統計上の数字に過ぎない/ガンという言葉を使わなくても告知はできる/アメリカ型の強烈な告知
〈告知〉から〈インフォームド・チョイス〉へ
自己決定が鍵になる/告知以前の生き方が問われる患者/告知に対する医療者と患者のズレ/肝心なのは〈インフォームド・チョイス〉/告知がないとなにも始まらない
■選択はあなたにある〈Choice is yours〉——内藤いづみ
STAGE4●身体の痛みと心の痛み〈緩和ケアをめぐって〉
誤解されているモルヒネ
痛みを緩和する技術/医療者にも多いモルヒネへの偏見/人間らしく生きることの最低条件/患者の痛みがわからない「医師」
ホスピスはすべての痛みを緩和する
モルヒネを正しく飲んでもらうために/告知とトータルペイン/死にゆく者に無力な日本の仏教
死に別れるということ
死を前にしては誰もなにもできない/それでも、生きる希望は大事
STAGE5●豊かな生と豊かな死
ホスピスは終末期医療を変えられるか
大切なのはホスピスマインド/地域医療が終末期医療を変えていく
死の〈準備〉教育“デス・エデュケーション”
「いい死」を見せていくこと/学びの場所がない死
近代化とその反動としての医療
すごいスピードで走ってきた日本/生と死にマニュアルはない
宗教はそのときなにができるのか
形式にとらわれているお葬式/宗教も医療も手間暇を惜しんではいけない
〈リビングウィル〉と個の確立生きてきたように死んでいく/ホスピスは創造していくもの
■埋骨〈うめ〉られたいか、散骨〈まか〉れたいか——高橋卓志
■〈生命の水〉と旅立ち——内藤いづみ
エピローグ 地域医療がホスピスを目指すとき——鎌田實
フォト・プロフィール(内藤いづみ・鎌田實・高橋卓志)
用語解説/【巻末資料】緩和ケア病棟承認施設一覧
前書きなど
本書は
イギリスにおける先進的ホスピス医療を研修した後、甲府市を拠点として在宅ホスピス医療における独自の実践と啓蒙を行っている、ふじ内科クリニック院長・内藤いづみ医師と
地域医療の本質的で広汎な改革に取り組み、1998年4月にホスピス病棟を開院する、諏訪中央病院院長・鎌田實医師
神宮寺住職で、今日的な諸問題を一宗教者の立場を超えて根源的な活動を展開している高橋卓志住職
三者がそれぞれの視点から、終末期医療を通して尊厳ある〈死〉のありようを語り合ったものを中心に編んだものである
版元から一言
もはや「がん」は人ごとではありません。「自分の死を考えるきっかけになった」など、多くの反響をいただいているロングセラーです。
著者プロフィール
内藤 いづみ(ナイトウ イヅミ)
山梨県六郷町出身。福島県立医大卒業。東京女子医大内科等に勤務。1986年から英国プリンス・オブ・ウエールズ・ホスピスで研修を受ける。1995年、ふじ内科クリニックを新設、院長となる。日本ホスピス・在宅ケア研究会山梨支部代表。主著に『いのちに寄りそって』『あした野原に出てみよう』(オフィスエム)、『患者が主役だ!』(法研)がある。1998年7月開催の「弟6回日本ホスピス・在宅ケア研究会全国大会」で大会長をつとめる。
鎌田 實(カマタ ミノル)
東京都出身。東京医科歯科大卒業。現在、諏訪中央病院院長、諏訪中央病院医療・福祉センター長、諏訪看護専門学校校長、日本チェルノブイリ連帯基金理事長等。主著に『医療がやさしさをとりもどすとき』『インフォームド・チョイス(共著)』(医歯薬出版)等。
高橋 卓志(タカハシ タクシ)
長野県松本市の神宮寺(臨済宗)に生まれる。龍谷大学、同大学院でインド史学を専攻。現在、神宮寺住職、日本チェルノブイリ連帯基金理事長代行、松本いのちを考える会代表、松本南無の会総務等。主著に『チェルノブイリの子どもたち』(岩波ブックレット)、『死にぎわのわがまま』(現代書館)、『インフォームド・チョイス(共著)』(医歯薬出版)等。
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