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琉球塩手帖
- 初版年月日
- 2013年7月
- 書店発売日
- 2013年8月12日
- 登録日
- 2013年7月30日
- 最終更新日
- 2013年7月30日
紹介
基礎的な知識から、塩作り職人の思いまで。
沖縄の〈塩文化〉を広く知る一冊。
目次
はじめに
製塩所マップ
沖縄の塩を知る(沖縄の塩の歴史/塩の種類/塩の成分と味の違い/製造工程について/塩の形/商品パッケージの見方)
沖縄本島編
昔ながらの塩の復活に向けて 糸満市・青い海/自然の力を借りた塩作り 浜比嘉島・浜比嘉島の塩工房/目指すは“人類を救う塩” 宮城島・ぬちまーす/自然塩をもっと使ってほしい 北谷町・沖縄北谷自然海塩/母なる海に感謝を込めて 本部町・ティーダ・サイエンス/素晴らしい伝統を次世代へ 屋我地島・塩田/目指すは一大ソルトリゾート 屋我地島・沖縄ベルク
【コラム】塩の雑学 塩の熟成について
塩の活用法 塩が湿気てしまったら/オリジナルシーズニング
【コラム】塩の雑学 おいしい塩加減の秘訣
離島編
伊江島の特産品を目指して 伊江島・伊江島製塩/手間暇かけて作りたい 久米島・LOHAS沖縄/生命の源としての塩作り 粟国島・沖縄海塩研究所/満月のパワーを閉じ込めて 宮古島・大福製塩/人に優しい塩を作りたい 多良間島・多良間海洋研究所/手塩にかけた塩作り 石垣島・石垣の塩/感謝の気持ちが塩を育てる 与那国島・蔵盛製塩
沖縄県内の製塩所一覧
あとがき
前書きなど
実は、沖縄では百種類を超える塩が生産されているのをご存知でしょうか。世界的にもまれな数で、さらには世界でも類を見ないほど、多様な製法で塩作りが行われています。まさに塩の名産地と言っても過言ではありません。
沖縄では塩のことを一般的に「マース」と呼び、最近ではすっかり土産の一つとして定着しつつあります。しかし一つ一つの塩の特徴や使い分け方などは、残念ながらまだあまり広まってはいないようです。それに何より、「誰がいつどこで、どんな風に、どんな想いで作っているのか」ということについても、ほとんど知られていないのが現状です。
この本では、塩がなにからできているのかといった基礎的な知識をはじめとして、沖縄県内十四カ所の製塩所の職員さんたちにフォーカスを当て、どのような方法で、どんな気持ちを込めて作っているのかをご紹介しています。そして塩の特徴と、おすすめのレシピも掲載して、読んですぐご家庭で活用できるようになっています。
塩のことがわかって使い分けられるようになると、料理がシンプルで簡単に、そしてヘルシーで美味しくなります。食全体に対する意識もよりナチュラルに変化していきます。さらに、塩は食べるだけでなく、美容にも役立つんですよ。
多くの方に本書を活用していただき、ぜひ、名産地・沖縄の塩を使って、日常生活をより豊かで美味しいものにしていただければ嬉しいです。
版元から一言
美しい海から汲み上げた海水を使い、職人たちの創意工夫でつくりあげられた沖縄の塩たちは、しょっぱみだけではなく、甘み、苦み、酸味といった深い味わいを持ち、それぞれに個性が際立ちます。眺めているだけでも楽しい立方体、ピラミッド型、球状…美しい塩の結晶の写真なども掲載。沖縄好き、海好き、料理好きの読者様におすすめです。
上記内容は本書刊行時のものです。