沖縄型食生活と長寿暮らしの中の栄養学
尚 弘子
発行:ボーダーインク
この版元の本一覧
四六判 208ページ 並製
定価:1,600円+税 総額を計算する
ISBN978-4-89982-146-5 C0077
在庫あり
奥付の初版発行年月:2008年08月
書店発売日:2008年08月10日
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紹介

沖縄の人が昔から食べてきた豚肉、海藻、野菜、豆腐などの食材と調理法の栄養学的データや、白ネズミを使った実験により検証。沖縄の長寿の実態と秘訣。「食べものが、人をつくる」という「医食同源・薬食同源」の意識を再認識させられる。

目次

第一章 沖縄型食生活とは
 第一節 沖縄の地理・歴史・食文化/第二節 食と信仰/第三部 沖縄の養生食
第二章 長寿県沖縄の再生
 第一節 統計に見る長寿/第二節 長寿者のデータより/第三節 長寿社会と沖縄の役割/第四節 著長寿県沖縄の再生
第三章 沖縄の食
 第一節 豚肉を食べよう/第二節 海藻類を食べよう/第三節 野菜を食べよう/第四節 豆腐を食べよう、他
第四章 黒砂糖礼賛
第五章 栄養学との出会い
 第一節 米国留学と栄養学/第二節 毎日の健康づくり
あとがき

前書きなど

「あとがき」より
前略
日本では国勢調査が五年ごとに実施され、二〇〇〇年の調査結果が二〇〇二年の十二月に公表されたのですが、それまで長年「長寿県沖縄」として国際的にも広く知られていた我が沖縄県の男性の平均寿命が、二十六位に急落したのです。沖縄県医師会や栄養士会、行政の健康・栄養担当部局はじめマスコミ関係者の間でも大きな問題として様々な取り組みがなされました。
 琉球大学食物学研究室では、三十年程前から沖縄の長寿危うしと警告を発していました。特に私は一九八〇年代半ばから、母校のミシガン州立大学に客員研究員・教授として出かけるようになり、日本食が外国では健康食として広く受け入れられているのに対して、日本人の食は逆に欧米化の一途をたどっており、その加速の度合いに危惧の念を抱いていたのです。
 最新の国政調査結果でも、女性は辛うじて長寿県一位の座を保つことができたものの、男性は前回より一位アップの二十五位にとどまりました。長寿県沖縄を取り戻すためにはやはり初心を忘れず、古き良き時代の教訓に学び「食べものが、人をつくる」という「医食同源・薬食同源」の意識で、県民の一人一人が食に対する感謝の念を抱くことが最も大切だと思います。
 本書は先人達の食に対する知恵の結晶を科学的に検証し、二十一世紀の複雑な地球環境の中でいかに健康長寿を維持するかという、暮らしの中の栄養の知識についてまとめました。身近において日常の食生活に役立てていただければ幸いです。
 終わりに、本書の出版にあたり資料のまとめをして下さいましたヴァリエの池宮照子さん、ボーダーインクの池宮紀子さんはじめ皆様に心から感謝申し上げます。
二〇〇八年六月


版元から一言

現在、食育や健康食などへの関心が高まっているが、本書は沖縄の伝統的食生活を栄養学から科学的に検証した本。沖縄の長寿の秘密とこれからの食生活を考える一冊。著者は沖縄の栄養学の著名な研究者で、「沖縄県初の女性副知事」の役職を経て、現在もさまざまな社会活動のかたわら、講演活動などを行っている。

著者プロフィール

尚 弘子(ショウ ヒロコ)

1932年沖縄県に生まれる。米国ミシガン州立大gかう大学院栄養学専攻(修士課程)修了。農学博士(九州大学)。琉球大学名誉教授。元沖縄県副知事。現在沖縄科学技術大学院大学運営委員、沖縄県文化振興会理事長他。
編著書に『聞き書 沖縄の食事』(農山漁村文化協会)、『松山御殿物語』(ボーダーインク)、『健康と長寿の島々沖縄』(クロスロード)、『沖縄ぬちぐすい辞典』(創英社/三省堂)などがある。

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