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共生社会システム論 矢口 芳生(著) - 農林統計出版
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共生社会システム論 (キョウセイシャカイシステムロン)

ビジネス
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A5判
縦218mm 横156mm 厚さ23mm
484ページ
上製
定価 5,500円+税
ISBN
978-4-89732-246-9   COPY
ISBN 13
9784897322469   COPY
ISBN 10h
4-89732-246-4   COPY
ISBN 10
4897322464   COPY
出版者記号
89732   COPY
Cコード
C3061  
3:専門 0:単行本 61:農林業
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2013年3月
書店発売日
登録日
2013年4月5日
最終更新日
2015年9月9日
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紹介

持続可能な社会の実現をめざす実践的なパラダイムを提示する。「持続可能な発展」の理念と「共生」の理念を、「3つの持続可能性」×「コミュニケーション・合意・協働」として融合させた意欲的な世界観から、共生社会を多面的に論証する。

目次

序論 課題と構成
1.社会の新しいパラダムとは何か
2.課題と構成
第Ⅰ部 「持続可能な発展」理念と「共生」理念
第1章 「持続可能な発展」理念の展開過程
1.理念展開の概略
(1)理念展開の時期区分
(2)理念展開の概略
2.理念形成・実践初期(1992年まで)
(1)ストックホルム会議からナイロビ会議へ
(2)ナイロビからリオへ
3.理念定立・実践第1期(1992~2002年)
(1)国際的枠組みの進展と地方自治体の実践
(2)「社会開発」視点の転換
(3)ヨハネスブルク・サミットにおける理念定立の意義
4.理念成熟・実践第2期(2002年以降)
(1)各分野・各国に広がる理念と実践
(2)日本における「持続可能な発展」
(3)ESDとバックキャスティング等による理念への接近
第2章 「持続可能な発展」理念の論点と持続可能性指標
1.「持続可能な発展」理念の到達点(2010年段階)
(1)3つの持続可能性
(2)「持続可能な発展」とは何か
2.理念をめぐる論点
(1)大同の「持続可能な発展」理念
(2)「弱い持続可能性」と「強い持続可能性」
(3)「定常状態の経済」と「成長の経済」
3.様々な持続可能性指標
(1)経済学分野からの提起
(2)国際機関・各国・NGO等からの提起
4.持続可能性指標の課題と共生指標
(1)わかりやすい持続可能性指標の例示
(2)持続可能性指標と共生指標
第3章 「共生」理念の措定
1.「共生」理念と「持続可能な発展」理念
(1)「共生」とは何か
(2)「共生」理念の深化の2つの背景
2. 「共生」への契機
(1)3つの日常的契機
(2)3つの根源的契機
(3)日常的契機と根源的契機から協働へ
3.共生社会システムの成立条件とその基準
(1)共生社会システムの成立条件
(2)共生(活力)と持続可能性(到達)の指標=SBAL(スバル)インデックス
第4章 共生地域システムの成立条件と共生指標の検証―山形県飯豊町にみる
1.共生社会システムの検証の手順
2.山形県飯豊町の取り組み
(1)飯豊町の概要
(2)グリーン・ツーリズム事業の概要
3.共生地域システムの3条件に関する定量分析
(1)アンケート調査の概要
(2)分析アプローチ
(3)分析結果と3条件間の関係性
4.共生地域システムの成立条件と持続可能性
(1)共生地域システムの成立条件
(2)地域社会の持続可能性
第Ⅱ部 共生社会の科学技術と経済産業
第1章 持続可能な社会のための科学技術
1.経済社会の変化と科学技術
(1)「成熟・知識社会」と科学技術
(2)「成熟・知識社会」の変容
(3)「持続可能な社会」と科学技術
2.日本の科学技術政策のあり方をめぐって
(1)総合科学技術会議の「科学技術」論
(2)日本学術会議の「科学技術」論
(3)科学技術政策のあり方をめぐって
3.「科学技術」とは何か
(1)今日の「科学技術」の枠組み
(2)科学技術の今日的性格と評価基準
(3)未来社会と科学技術
第2章 経済成長と科学技術
1.科学技術と3つの持続可能性
2.日欧の「新成長戦略」と科学技術
(1)日本の「新成長戦略」
(2)EUの「欧州2020」
(3)「新成長戦略」のなかの科学技術・イノベーション
3.科学技術に関する国際競争力と産業構造
(1)主要国におけるハイテク産業の概観
(2)主要国におけるハイテク産業の特徴
(3)科学技術とエネルギー産業―福島第1原発事故に関連して
第3章 持続可能な社会のための経済
1.経済活動をみる3つの前提
2.「成長の経済」論
(1)経済成長と科学技術
(2)日本の新成長戦略
(3)経済成長の限界感
3.「脱成長の経済」論
(1)「脱成長の経済」の根拠と見通し
(2)「脱成長の経済」への具体的提案
(3)財政赤字への処方箋
4.持続可能な社会のための経済
(1)「経済」の目標と課題
(2)持続可能な社会のための経済産業
第4章 社会を支える「持続可能な農林業」の展開
1.農林業の特質と3つの持続可能性
(1)農林業の特質
(2)農林業と3つの持続可能性
2.「持続可能な農業」の展開
(1)「持続可能な農業」理念の到達点
(2)スウェーデンと日本の取り組み―持続可能な農業の一断面
(3)共生農業システムの構築へ
3.「持続可能な森林経営」の展開
(1)「持続可能な森林経営」理念の到達点
(2)「持続可能な森林経営」の実質化への取り組み
(3)モントリオール・プロセスの基準と指標
(4)「基準・指標」作成の意義
4.農林業の持続性の確保のために
(1)「SATOYAMAイニシアティブ」の国際的推進
(2)日本農業の持続可能性の確保のために
第5章 沿岸域漁業の持続可能性
1.日本漁業の持続可能性
2. 沿岸漁業層の生産動向と経営・経済構造
(1)生産量・生産額・経営体の動向と課題
(2)海面養殖業の動向と課題
(3)経営・経済構造と抱える課題
3. 沿岸漁業層の就業構造と課題
(1)「半農半漁」と専兼別経営体の動向
(2)専兼別漁業経営体の一断面
(3)新規就業者の動向と課題
4. 沿岸域利用の動向と課題
(1)沿岸域利用の多様化と諸問題
(2)サービス漁業の普及と課題
(3)沿岸域利用の新しい課題
(4)漁業権をめぐる論点
結論 「共生社会システム学」の構築へ
1.パラダイム転換の5つの側面
2.持続可能な社会と共生社会の関係性
(1)「持続可能な発展」とは何か
(2)持続可能な社会と共生社会
3.共生社会のための課題
(1)共生社会の科学技術
(2)共生社会の経済産業
4.共生社会システム学の課題と方法
(1)「共生」理念の措定と指標
(2)共生社会システムの成立条件

あとがき
図表一覧
索引

著者プロフィール

矢口 芳生  (ヤグチ ヨシオ)  (

1952年 栃木県生まれ
1976年 東京農工大学農学部卒業
1981年 東京大学大学院農学系研究科(博士課程)修了、農学博士
1981年 国立国会図書館入館、調査員(調査及び立法考査局農林課)
国会図書館在職中 農政審議会専門委員
東京農工大学・島根大学・名古屋大学・武蔵大学等の非常勤講師
1998年 東京農工大学農学部助教授
2004年 東京農工大学大学院共生科学技術研究院教授
東京農工大学赴任後 農林水産統計観測審議会委員 食料・農業・農村政策審議会臨時委員
琉球大学・埼玉大学・北海道大学・東京大学・武蔵大学等の非常勤講師
2009年 国立国会図書館、専門調査員(農林環境調査室主任) 現在に至る
1983年 日本農業経済学会賞、 1994年 NIRA政策研究・東畑記念賞

上記内容は本書刊行時のものです。