浅川巧 日記と書簡

発行:草風館
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四六判 296ページ 上製
定価:3,000円+税 総額を計算する
ISBN978-4-88323-136-2(4-88323-136-4) C1095
在庫あり
奥付の初版発行年月:2003年10月
書店発売日:2003年10月01日
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紹介

韓国の山(植林)と民藝に身を捧げた希有の日本人。韓国より半世紀ぶりに故郷・山梨県高根町に戻った「日記」と書簡を全文掲載。名著『韓国の土となった日本人』の主人公のやさしき性根の内面。ある日の日記「一体日本人は朝鮮人を人間扱ひしない悪い癖がある。朝鮮人に対する理解が乏しすぎる。」「日本は大東京を誇り軍備を鼻にかけ万世一系を自慢することは少し謹(つつ)しむべきだと思ふ。」(関東大震災の報に接したときの日記より、1923年9月10日付)

目次

日記 書館 登場人物 解説に代えて 年譜

前書きなど

◆浅川巧小伝◆浅川巧は明治24年(1891)山梨県北巨摩郡甲村(現・高根町)に生まれ、農林学校を出て、大正3年、兄伯教のいる植民地朝鮮に渡った。朝鮮総督府農工商部山林課の林業試験場に勤務しながら朝鮮人と交わる。禿げ山の多い朝鮮の山を緑化するために土壌に合った樹木の研究・育成に努める合い間に、朝鮮の民間の工芸品(のちに柳宗悦により「民藝」と称される)の価値を発掘し、柳とともに朝鮮民族美術館を設立する。乏しい給料から朝鮮人の子弟に学資を人知れずに援助したり、民間の忘れられている工芸品の名称や地方の陶磁器の窯跡を探索する行為は、「清貧に安んじ、働くことを悦び、郷党を導くに温情を以てし、村事に当つて公平無私」(浅川兄弟の祖父)だった類い稀な日本人であった。今回、発見された日記の中で、植民地支配が「朝鮮」の破壊につながることを告発している。42歳の短い生涯を閉じたが、墓地に埋葬する際に村の多くの朝鮮人に担がれて運ばれた。植民地下の朝鮮に生きて、朝鮮と朝鮮人を愛し、また朝鮮人からも愛された希有な人物が残した日記と書簡。2001年、高根町に浅川兄弟資料館開館。

版元から一言

彼が朝鮮の服を好んで着たり、多くその食物で暮していたことなどはほとんど外側のことにすぎない。彼はもっと朝鮮の心に深く活(い)き浸っていたのである。それ故その民族の苦しみも悦びも、彼の苦しみであり悦びであった。(柳宗悦 『工藝』40号 1934年3月)

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