版元ドットコム

探せる、使える、本の情報

文芸 新書 社会一般 資格・試験 ビジネス スポーツ・健康 趣味・実用 ゲーム 芸能・タレント テレビ・映画化 芸術 哲学・宗教 歴史・地理 社会科学 教育 自然科学 医学 工業・工学 コンピュータ 語学・辞事典 学参 児童図書 ヤングアダルト 全集 文庫 コミック文庫 コミックス(欠番扱) コミックス(雑誌扱) コミックス(書籍) コミックス(廉価版) ムック 雑誌 増刊 別冊
水俣病患者とともに 松本 勉(編) - 草風館
.
【利用可】

書店員向け情報 HELP

書店注文情報

在庫ステータス

在庫あり

取引情報

取引取次: ト|ニ|楽天|中
直接取引:あり(その他)

出版社への相談

店頭での販促・拡材・イベントのご相談がありましたらお気軽にご連絡ください。

水俣病患者とともに (ミナマタビョウカンジャトトモニ) 日吉フミコ 闘いの記録

このエントリーをはてなブックマークに追加
発行:草風館
四六判
312ページ
並製
定価 2,500円+税
ISBN
978-4-88323-121-8   COPY
ISBN 13
9784883231218   COPY
ISBN 10h
4-88323-121-6   COPY
ISBN 10
4883231216   COPY
出版者記号
88323   COPY
Cコード
C0036  
0:一般 0:単行本 36:社会
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2001年9月
書店発売日
登録日
2010年2月18日
最終更新日
2015年8月22日
このエントリーをはてなブックマークに追加

紹介

水俣病に関してすでに多くの記録や論説が出た。しかし、水俣病事件史に関してきわめて重要な水俣市議会や市民会議の動きの部分が大きく欠落していた。本書の主人公・日吉フミコが活躍する、市議会での「肝っ玉おっ母」のやりとりは、実に臨場感にあふれてとにかく面白い。そして議会民主主義とは何か、と問いかけているようである。

目次

[主な内容]◎日吉フミコが闘った水俣市議会の記録◎
第一章 会社の言うことは信じられない
第二章 受難続く患者と家族
第三章 二十二年間、水銀が海に流された
第四章 世論を巻き起こす運動を
第五章 「公正円満、早期解決」の大合唱
第六章 確約書を迫る厚生省
第七章 チッソへの抗議も許されない
第八章 あっせん費用、水俣市が立て替え
第九章 第三者機関にだまされる
◎日吉フミコの生い立ち 
 水俣病と女性たち/幼き日々
◎対談/日吉フミコ+松本勉 
 市民会議と水俣病裁判(一次)
◎日吉フミコ行動録

前書きなど

●本書を推薦します●
白木博次(元東京大学医学部長)
私は熊本の水俣病の第三次訴訟の原告側の証人として出廷したが、相良裁判長はほぼ完全に私の証言を採用した。が間もなく広島高裁支部に転勤となり、私の証言は生かされなかった。本書の主人公日吉フミコさんが水俣市議会で、唯一人患者側に立って闘った迫力に満ちた全記録は、「水俣ほたるの家便り」の責任者であった松本勉さんの協力なしには日の目をみる機会はなかったであろうことを記し、広く御購読を心からお勧めする。
青山俊介(水俣フォーラム副代表)
日吉フミコさんに初めてお会いしたのは一九六八年の初夏、水俣病の公式確認から一二年を経た時期であった。日吉さんは市民会議を結成し、孤立し、その病苦を自ら、そして家族で一身に負い苦しんでおられた患者互助会の支援に奮闘されていた。水俣病に係わる市民の連帯はこの市民会議の活動が端緒となり、一九六九年の提訴、各地での水俣病を告発する運動に繋がっていったと思う。本書は、三五年にわたる日吉さんの水俣病患者支援史を追うことで、水俣病事件を市民の視点から捉えなおす機会を与えてくれる。ぜひ、多くの方々にご一読いただきたい。
坂本フジエ(水俣病患者家族)
日吉フミコ先生は、胎児性患者と出会ったことがきっかけで、患者のために何かできないかと考え、市会議員になった方でした。そして、一九六八年に水俣病市民会議ができた時は、本当に嬉しかったです。それまで、患者の立場に立って考え、助言したり行動したりしてくれる人は、だれ一人いませんでした。市民会議ができたことで、国が「水俣病の原因はチッソ」と認め、私たちは裁判にふみきることができました。私たちは、一生日吉先生のことを忘れることはありません。

版元から一言

●各紙絶賛●
熊本日日新聞評(00・9・6)
患者支援の記録一冊に/議会議事録を基に仲間らまとめる
西日本新聞評(00・9・4)
対決、支援、脅迫生々しく…/活動記録集を出版
朝日新聞評(00・9・1)
水俣病運動の母奮闘ぶりたどる/被害者救済へ行政・議会に直言
毎日新聞評(00・9・6)
支援活動のエピソードつづる/行動記録を発刊

著者プロフィール

松本 勉  (マツモト ツトム)  (

昭和6年(1931)水俣市生まれ。昭和27年水俣市役所入所。昭和28年水俣高校定時制卒業。市役所職員労働組合書記長、水俣地区労働組合協議会事務局長など歴任。昭和43年1月、日吉フミコらと水俣病対策市民会議結成。水俣病患者の支援運動をはじめる。平成2年市役所退職。

上村 好夫  (カミムラ ヨシオ)  (

昭和9年(1934)鹿児島県大口市生まれ。昭和28年水俣市に移住。昭和30年松本良子と結婚。昭和31年智子出生(昭和37年水俣病に認定、昭和52年死去)。昭和32年扇興運輸入社。平成6年同社退職。

中原 孝則  (ナカハラ タカノリ)  (

昭和15年(1940)北九州市(旧戸畑)生まれ。昭和39年北九州大学外国学部卒業。1967~69年まで朝日新聞記者として水俣市に駐在。平成12年同社退職。現在、甘木市に在住、種々なボランティア活動に参加。

上記内容は本書刊行時のものです。