アヴィセンナ 医学の歌
アヴィセンナ, 志田 信男:訳
発行:草風館
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四六判 292ページ 上製
定価:4,800円+税 総額を計算する
ISBN978-4-88323-105-8(4-88323-105-4) C1047
在庫あり
奥付の初版発行年月:1998年10月
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紹介

ユーナニ(アラビア)医学の精髄(バイブル)本邦初の完訳
アヴィセンナの「医学規典」は大作品と呼ばれ、この「医学の歌」は小作品ながら、医学・医術の精髄であるばかりでなく、珠玉の詩である。アヴィセンナことイブン・ス鍈ーナは、イスラム社会では中世医学(ユーナニ医学)の聖医と崇められてきた。本書は中世から近世にかけて、イスラム文化世界の医学教育のうえで医学生に暗記させるための医学教程であった。名ばかり有名なアヴィセンナ医学の骨子が、数多い欧米の訳書・注解を参照して初めて訳出された。
バイオ・メディスンといわれる西洋の近代医学に対する反省にたって、いま読み直される中医・漢方医学、インドのアーユルベーダ医学、さらにアラビア世界のユーナニ医学などの伝承医学に熱い視線が注がれている。

目次

本文
解説 
1 アヴィセンナの生漉 
2 アヴィセンナの業績 
3 アヴィセンナの医学理論 
4 「医学の歌」の歴史 
5 「アヴィセンナ」理解のための重要な事項に
参考文献

前書きなど

毎日新聞「本と出会うー批評と紹介」1999.2.21
今から1000年前、ペルシャの医師イヴン・シ鍈ーナー(ラテン名アヴィセンナ)が著した『医学規範』は、ギリシャ医学の最高峰ヒポクラテスやガレノスの流れをくみ、ラテン語版は中世の西欧医学に多大な影響を与えた。本書はその要約として知られる『医学の歌』の初の日本語版である。
 この偉大な医師は、哲学者、政治家、科学者、そして詩人で、かつ医者の不養生を地で行くような生活をしながら、当時の先端医学や予防医学をラジャース体と呼ばれる短文の詩で書き残した。
 詩は1326編に及び、飲酒の項でワインの乱飲を警告し、体操では過激な運動と休息の求め過ぎを戒めているように、健康の基本を、中庸な生活と体内の調和を保つことに置いている。
 そのバランスが崩れたとき病気になり、治療に自然治癒力を重視している。ギリシャの四大の自然観を基本にしているが、中国の「気」に通じる面もある。
 中世の医学詩であるが、現代の医学・医療に通じるものが含まれている。

クロワッサン「うちの小さな図書館で」1999.2.25
千年以上前のアラビア医学の大家の著した医学者。詩歌のかたちで書かれている。アラビア語、フランス語、英語を対照しながら翻訳を完成するまでに10年以上もかかったという労作。(上野圭一)

著者プロフィール

志田 信男(シダ ノブオ)

1930年東京深川生まれ。東京大学文学部卒。同大学院DC修了。言語学・西洋古典学専攻。東京薬科大学名誉教授。『伝承と医学』主宰。連作詩集『やぱのろぎあ』、訳詩『セフェリス詩集』(ギリシア国アテネにて1991年度翻訳文学賞受賞)ギリシア・ラテン文学関係及び医学関係・キノコ研究論文など多数執筆。

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