
シリーズ・叢書「ちいさい・おおきい・よわい・つよいブックレット 15」の本一覧
発行:ジャパンマシニスト社 この版元の本一覧
A5判 70ページ 並製
定価:750円+税 総額を計算する
ISBN 978-4-88049-315-2 (4-88049-315-5) C0377
在庫あり
奥付の初版発行年月:2002年03月
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今の検査で狂牛病の牛をすべてチェックできる? どうすれば私たちが安心して牛肉が食べられるのか……。農水省・厚労省への質問状そして、緊急提案!
目次
はじめに
前書きなど
1997年12月、アメリカの食品医薬品局(FDA)は肉類への放射線照射(以下、照射)を認めると発表しました。しかし、アメリカの法律は少し複雑で、肉類への照射はFDAの許可だけでは実行できません。農務省というお役所の許可も必要なのです。
このFDAの発表からまる2年たった1999年12月、農務省も肉類への照射を正式に認めました。今回の許可はアメリカから肉を輸入している国々に大きな影響をあたえます。とくに日本はたいへんなことになる可能性があります。そこで、このブックレットを大至急つくることにしました。
アメリカの農務省は、冷凍および冷蔵の生肉、腸などの内臓肉、肉加工品への照射を認めたのです。食中毒を起こす菌を減らし、保存期間の延長を目的としています。
ほんとうに食中毒防止や食べ物を長持ちさせることに効果があるかどうかについては、これから読んでいただきたいと思います。が、その前に、アメリカの照射許可の話を聞いてすぐ頭に浮かんだ食べ物は、ファーストフードのハンバーガー、フライドチキン、ファミリーレストランのステーキ、牛丼、学校給食の肉、飲み屋のモツ煮込み、焼肉、クリスマスの七面鳥、ビーフジャーキー、犬の缶詰などです。もし、このような肉類に放射線が照射されれば、私たちは知らないうちに食べさせられることになります。
国際原子力機関(IAEA)などの海外のパンフレットには、北海道の士幌町農協の照射施設(写真1一一ページ参照)が写真入りで紹介されています。日本は世界にさきがけて照射ジャガイモを許可し、それを食べている国民と世界の人から思われています。食料輸入大国の日本が、照射食品推進派からターゲットにされる条件は整っているといえます。
日本には、食品に放射線をあててはいけないという法律(1972年8月、厚生省告示第257号)があります。しかし、安心してはいられません。例外として、厚生大臣が認めれば照射が許されるからです。アメリカは、ジャガイモに照射を認めているのだからアメリカが認めた食品への照射も認めろと迫っているのです。
そして、日本が「いや」といえないように着々と準備を進めているのです。外圧に弱い、とくにアメリカに弱い日本は危機的な状態といえます。
(「はじめに」より一部抜粋)
著者プロフィール
里見 宏(サトミ ヒロシ)
1947年生まれ。公衆衛生学博士。国立予防衛生研究所食品衛生部に勤務。勤務中に、照射食品の検知法の開発にたずさわり、その危険性を知る。また、同研究所において、合成殺菌料AF2の毒性実験、発色剤(亜硝酸)、人工甘味料(サッカリン)、輸入食品の防腐剤(OPP、TBZ)の毒性に関しての研究等をおこなった。
東京都特殊(難病)疾病実態調査委員など歴任。
現在、和光大学人間関係学部社会医学講師、聖心女子専門学校等々5校で、疫学保健衛生等を専門に講師にあたる。国立公衆衛生院疫学部客員研究員。健康情報研究センター代表。食品照射ネットワーク世話人。
著書に『暮らしにひそむ微量毒物がわかる本』(学陽書房)、『放射線照射と輸入食品』(北斗出版)、『身近にひそむ環境ホルモン・ダイオキシン』(金の星社)などがある。『ちいさい・おおきい・よわい・つよい』編集委員。
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