ドナウを下ってハーン=ハーン伯爵夫人のまなざし
エステルハージ・ペーテル:著, 早稲田みか:訳
シリーズ・叢書「東欧の想像力」の本一覧
発行:松籟社 この版元の本一覧
四六判 328ページ 上製
定価:2,200円+税 総額を計算する
ISBN 978-4-87984-265-7 C0397
在庫あり
奥付の初版発行年月:2008年11月 書店発売日:2008年12月04日
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紹介

ハンガリーを代表する現代作家エステルハージ・ペーテルによる、ハイブリッド小説。黒い森(シュヴァルツヴァルト)から黒海まで、中央ヨーロッパを貫く大河ドナウ川を「プロの旅人」が下っていく。行く先々から雇い主に送られる旅の報告書は、しかし、旅行報告の義務を軽やかに無視し、時空を超えて自在に飛躍。歴史、恋愛、中欧批判、レストラン案内、ドナウの源泉、小説の起源等々を奔放に語りつつ、カルヴィーノ『見えない都市』を臆面もなく借用するなど膨大な引用(その多くは出所不明)を織り込みながら、ドナウの流れとともに小説は進んでいく……

著者プロフィール

エステルハージ・ペーテル(エステルハージ,P.)

現代ハンガリーを代表する作家。ハンガリーの名門大貴族エステルハージ家の末裔。第二次世界大戦後にハンガリーで共産主義政権が成立すると、ペーテルの一家は財産を没収され、数年間、地方に強制移住させられた。大学入学の際には、貴族出身であるがゆえの制約から人文系に進めず、数学を専攻。20代中ごろから小説を書き始め、『生産小説』(1979)が、そのポストモダン的スタイルによって賛否両論の反響を呼びおこし、一躍、作家としての地位を確立した。代表作はほかに『心の助動詞』(1985)、『純文学入門』(1986)、『フラバルの本』(1990)、『ハルモニア・ツェレスティス』(2000)など。作品は英独仏伊語ほか20以上の言語に翻訳され、国内外でもっともよく知られたハンガリー作家である。

上記内容は本書刊行時のものです。

早稲田みか(わせだみか)

 国際基督教大学卒業、一橋大学大学院修了。現在、大阪大学世界言語研究センター教授。専攻はハンガリー語学。
 主要著書に、『ハンガリー語の入門』(白水社)、『図説ブダペスト都市物語』(河出書房新社)などがある。
 主要訳書に、クラスナホルカイ・ラースロー『北は山、南は湖、西は道、東は川』(松籟社)、ジョン・ルカーチ『ブダペストの世紀末』(白水社)、ラート=ヴェーグ・イシュトヴァーン『書物の喜劇』(筑摩書房)などがある。

上記内容は本書刊行時のものです。
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