あまりにも騒がしい孤独
ボフミル フラバル, 石川 達夫:訳
発行:松籟社
この版元の本一覧
四六判 160ページ 上製
定価:1,600円+税 総額を計算する
ISBN978-4-87984-257-2 C0397
在庫あり
奥付の初版発行年月:2007年12月
書店発売日:2007年12月15日
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紹介

 20世紀チェコを代表する作家ボフミル・フラバルの代表的作品。
 ナチズムとスターリニズムの両方を経験し、過酷な生を生きざるをえないチェコ庶民。その一人、故紙処理係のハニチャは、毎日運びこまれてくる故紙を潰しながら、時折見つかる美しい本を救い出し、そこに書かれた美しい文章を読むことを生きがいとしていたが……カフカ的不条理に満ちた日々を送りながらも、その生活の中に一瞬の奇跡を見出そうとする主人公の姿を、メランコリックに、かつ滑稽に描き出す、フラバルの傑作。

著者プロフィール

ボフミル フラバル(ボフミル フラバル)

チェコの作家(1914-1997)。ミラン・クンデラ、ヨゼフ・シュクヴォレツキーと共に、二十世紀後半のチェコ文学の三羽烏と目されている。モラヴィア地方の町ブルノに生まれ、プラハ・カレル大学で法学を修めたのち、様々な仕事をしながら創作を続けた。共産党政権時代には検閲が厳しく、作品の多くがタイプ印刷の地下出版や外国の亡命出版社で出版された。代表作は、本書『あまりにも騒がしい孤独』のほか、『断髪式』(1973)、『僕はイギリス国王の給仕をした』(1975)など。映画化された作品も多く、イジー・メンツル監督による『つながれたヒバリ』(1990年度ベルリン国際映画祭金熊賞)、『僕はイギリス国王の給仕をした』(2007年度ベルリン国際映画祭国際評論家賞)などがある。

石川 達夫(いしかわ たつお)

1956年東京生まれ。東京大学文学部卒業。プラハ・カレル大学留学の後、東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。
現在、神戸大学大学院国際文化学研究科教授。スラヴ文化論専攻。
著書に、『マサリクとチェコの精神』(成文社、サントリー学芸賞および木村彰一賞)、『黄金のプラハ』(平凡社)、『プラハ歴史散策』(講談社+α新書)、『チェコ語初級』『チェコ語中級』(大学書林)、『チェコ語CD入り』(朝日出版社、共著)など。
訳書に、チャペック『マサリクとの対話』、『チャペック小説選集』第1・2・6巻(『受難像』『苦悩に満ちた物語』『外典』)、マサリク『ロシアとヨーロッパ』全3巻(Ⅱ・Ⅲは共訳)(以上、成文社)、パトチカ『歴史哲学についての異端的論考』(みすず書房)、『チャペックの犬と猫のお話』(河出文庫)などがある。

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