監視社会の先にあるもの生活安全条例とは何か
佐々木 光明:編, 清水 雅彦:編, 石埼  学:編, 田中 隆:編
発行:現代人文社
この版元の本一覧
A5判 128ページ 並製
定価:1,500円+税 総額を計算する
ISBN978-4-87798-244-7(4-87798-244-2) C0036
在庫あり
奥付の初版発行年月:2005年02月
書店発売日:2005年02月21日
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紹介

いま、全国の自治体で生活安全条例がつぎつぎと制定されているが、私たちの社会や暮らしの「安全」を守るためとされている。制定の背景・実態に迫り、その意図を考える。

前書きなど

     出版にあたって
 「生活安全条例」と総称される条例が、全国の都道府県・市町村に広がりつつあります。「犯罪が増えて不安感が高まっているから、自治体や住民ぐるみで安全を守ろう」「自分たちのまちは自分で守ろう」というというキャッチフレーズで語られており、ちょっと見ただけでは問題点がわかりにくい条例でもあります。「生活安全条例」の拡大と並行して、監視カメラや「民間交番」「民間パトロール」も増え続けており、買い物がてらの「買い物パトロール」、愛犬を連れた「わんわんパトロール」も生まれています。
 「生活安全条例」をつくれば本当に安心してくらせるまちが生まれるのだろうか。監視カメラや「民間パトロール」は、住民がお互いに監視する窮屈な社会をつくってしまうのではないだろうか。自治体や住民に警察と同じような防犯の責務があるのだろうか。憲法が保障する人権との関係で問題はないのだろうか等々、考えるべき問題がたくさんあるのではないでしょうか。
 こうした問題意識から、二〇〇四年三月に行われた青年法律家協会弁護士学者合同部会による第一二回人権研究交流集会の「生活安全条例」分科会で知り合った研究者と弁護士は、「『生活安全条例』研究会」をつくって共同の検討を続けてきました。本書は、この研究会での検討を踏まえて、「生活安全条例」の多面的に検討・解明することをめざしたものです。
 本書の構成は、「生活安全条例」についての疑問や論点を12のQ&Aで明らかにした第一部と、執筆者がかかわるそれぞれの分野から「生活安全条例」を考察した第二部からなっています。問題関心にあわせてどこからでもお読みいただければと思います。
 「生活安全条例」を考え、批判的に検討するために、本書が役立てば幸いです。
    二〇〇四年一一月
                                 執筆者一同

著者プロフィール

佐々木 光明(ササキ ミツアキ)

神戸学院大学助教授

清水 雅彦(シミズ マサヒコ)

明治大学講師

石埼  学(イザキ マナブ)

亜細亜大学助教授

田中 隆(タナカ タカシ)

弁護士

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