現場からのTVリテラシーテレビを審査する
松田士朗
発行:現代人文社  発売:大学図書
この版元の本一覧
四六判 272ページ 上製
定価:1,700円+税 総額を計算する
ISBN978-4-87798-162-4(4-87798-162-4) C0036
在庫あり
奥付の初版発行年月:2003年05月
書店発売日:2003年05月30日
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紹介

視聴率とCM、広告収入との関係、有事・事件報道やバラエティー番組など具体的に解き明かす。放送人向け実務書、一般人向け啓蒙書。教育現場でのメディアリテラシーにも。

目次

Avant Titre・・現場からのテレビ・リテラシー論

第1部 視聴率とコマーシャル

 第1章 テレビ局は、なぜ視聴率に血眼になるのか・・「スポットCMに見る販売効率の計算式」
魅惑の視聴率/視聴率は番組を客観的に評価する「モノサシ」/視聴率は「悪」ではない/視聴率と営業収入の計算式/デジタル化と視聴率

 第2章 コマーシャルを考査する
放送適格性のチェックと自浄自律の精神/考査のための法・基準・ガイドライン/テレビは最強の広告媒体/視聴者の信頼と媒体価値の維持向上/消費者金融CMをめぐる「考査事情」と「営業事情」/消費者金融CMの現況と民放連の対応/消費者金融以外の主な考査対象業種/考査の対象となる広告表現

 COLUMN 「サブリミナル」をめぐるテレビ局対決の果ては、お役所からの大目玉


第2部 番組考査

 第1章 有事報道を考査する
北朝鮮報道における単一方向性への不安/日本のテレビは「有事」を経験していない/ラジオの戦争経験/中東のCNN「アルジャジーラ」の反対方向報道/「武力攻撃事態法案」に組み込まれた報道機関

 第2章 報道被害を考査する
なぜに無断でレンズを向けるのか/「冤罪の元凶はマスコミだった」││「松本サリン事件」河野義行さんとの対話/ドキュメント「冤罪被告人」の訴え/「メディア・スクラム」││「和歌山・毒入りカレー事件」の場合/死刑判決と報道批判/メディアによる人権侵害の構図と集団的加熱取材/「メディア・スクラム対応」と報道の一面性││拉致被害者報道の場合/メディアはお行儀よくさえしておればよいのか

 COLUMN N君の正論と報道の正義

 第3章 バラエティーを考査する
「シャレ」にならない不始末/「青少年委員会」の厳しい見解/愚にも付かぬ「戯れあいバラエティー」/番組制作の外注化


第3部 現場からのメディア・リテラシー論

 第1章 ニュースの本質
ニュースの成立要件/ニュースの価値/送り手の意志と独自性/ニュース価値の混乱

 COLUMN 「閉山」││為替レート急変動の陰で

 第2章 テレビ映像の本質
映像表現の限界/カメラは異常を求める││張り込み報道陣の目の前で殺人事件が起きた/すべてのカットに「意志」がある/テレビジャーナリズムの特性と危うさ

 第3章 「記者リポート」の本質
スタンドアップ・リポート/ワイドショーのリポーターはなぜ歩きながらしゃべるのか

 COLUMN 秘湯の旅リポート「タオル巻きアナ」はかかり湯をしない?

 第4章 ヤラセの本質
伝説の「高校野球ヤラセ事件」││山口君は試合後にバットを振らされた/ヤラセの実体験││しし射ちの大ヤンは大猪に銃口を向けたが/フィクションとノンフィクションに明確な境界線はない/演出手法のグレーゾーン

 第5章 子どもとメディア・リテラシー・・「放送と青少年に関する委員会年次報告会」(二〇〇二年三月)発言メモから
テレビと青少年問題/こども番組審議会/地域におけるメディア・リテラシー活動

COLUMN 人権問題との出合い││「差別の心象風景」が今も

第4部 テレビ表現と法

 第1章 表現の自由と人格権
「公人」が「私人」に戻るのはいつか││元町長の前科報道に対する意外な司法判断/「表現の自由」は優越的地位にあるか/プライバシー侵害と表現・報道の自由による免責/和解

 第2章 犯罪報道
学生討論から/犯罪報道の問題点/実名報道と匿名報道

 COLUMN 「土人」になった「十一人」

 第3章 差別語・差別表現
人種・性別・職業・境遇・信条などによって取り扱いを差別しない/性差をめぐる表現/性的少数者をめぐる表現/糾弾された「ホモネタ」/「部落」「四つ」は禁句か?/精神障害者をめぐる表現

 COLUMN とかく「女」と「男」の呼び方は難しい

 第4章 不快表現
Indecency(下品、卑猥、無作法)な表現/言葉の暴力とVチップ/隠語・スラング/テレビ表通り論/性描写の許容範囲は流動的/テレビドラマ「失楽園」考査の内実

 COLUMN 視聴者の声は「神の声」……

特別付録 ドキュメント企画案「検証・放送法第3条」

あとがき 

版元から一言

日本のテレビチェックの第一人者と言われる著者が明らかにした、テレビのからくり。

関連リンク

放送と人権等権利に関する委員会機構
放送と青少年に関する委員会

著者プロフィール

松田士朗(マツダシロウ)

読売テレビ放送編成局審議役、関西大学非常勤講師

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