
発行:雲母書房 この版元の本一覧
四六判 268ページ 上製
定価:1,800円+税 総額を計算する
ISBN 978-4-87672-134-4 (4-87672-134-3) C0036
品切・重版未定
奥付の初版発行年月:2003年02月 書店発売日:2003年03月01日
あらかじめご了承下さい。
目次
まえがき (三好春樹)
Ⅰ 母と痴呆と少年犯罪
1章 実感的〈向老期〉論 (芹沢俊介)
〈向老期〉に立って /子どもと老いの接点/「ある」に戻る老いのプロセス/介護の価値観/動物的生命と植物的生命/死と接触している「ある」/「歎異抄」の思想/娑婆の煩悩と安養の浄土
2章 介護のもつ力 (三好春樹)
介護保険の誤算/現場が求めているのは「いい介護」/具体、個別的な「介護関係」/自己決定という幻想/特養の全室個室化に異議あり/夫婦関係からの離脱/最後に求めるのは〈母〉/介護職の最後の仕事とはなにか/具体的なものへの視力/介護のもつ力
3章 実感的子育て論 (三好春樹)
近代医療の枠をはずす/世代間の断絶 /時間に追われる子ども/日本独自の子育て/男の介護・女の介護/フェミニズム再考/母性的かかわりの奥義/〈聖なるもの〉の可能性/遺伝子と共同幻想
4章 エロスの不在と少年犯罪 (芹沢俊介)
ウィニコットの考え方/イノセンスの表出と受けとめ/子どもの「暴力」の発現/受けとめ手としての「母」/長男・長女というトラウマ/大阪池田小学校事件から読みとれること/西尾市のストーカー事件を検証する/あるがままの姿を愛する困難/老人のイノセンス
補遺 “かわいい”とは何か (三好春樹)
Ⅱ介護と養育の接点
1章 介護職が泥棒にされる理由 (三好春樹)
ぼけは家族の責任か/「痴呆に新薬」のウソ/介護の側からのアプローチ/近代的な人間観の落とし穴/自分自身との関係障害/痴呆の三分類/障害受容のプロセス/人生の受容プロセス/個人の生活歴を知ること/関係障害としての「盗られ妄想」/なぜ泥棒にされるのか/介護という暴力
2章 子どもと痴呆のイノセンス論 (芹沢俊介)
構えの解除ということ/現在に対する分裂/身体的〈異和〉の解消/育児論から養育論へのシフト/「差し出す」ことと「与える」こと/老いを読み解くヒント/環境としての介護者とは/老いの「ある」がつくられる現場
3章 【対談】介護と子育てのアポリア (三好春樹・芹沢俊介)
構えの脱構築/子どもと老いの退行/減少している少年犯罪/老年期の危機と老いの受容/「家庭的」という差別/引きこもるという情熱/「自己受けとめ」ということ/老人に振り回される快感
Ⅲ補遺
1章 深沢七郎と〈老〉 (芹沢俊介)
2章 個人主義と〈老〉 (三好春樹)
あとがき (芹沢俊介)
著者プロフィール
三好春樹(ミヨシ ハルキ)
1950年、広島県に生まれる。九州リハビリテーション大学校卒。生活とリハビリ研究所所長。著書に『じいさん ばあさんの愛しかた』(法研)『老人介護常識の誤り』(新潮社)『〈老い〉の現在進行形』(春秋社)『男と女の老いかた講座』(ビジネス社)『関係障害論』『ブリコラージュとしての介護』(雲母書房)他がある。
上記内容は本書刊行時のものです。芹沢俊介(セリザワ シュンスケ)
1942年東京に生まれる。上智大学経済学部卒。著書に『現代〈子ども〉暴力論』『母という暴力』(春秋社)『ついていく父親』(新潮社)『子どもたちの生と死』(筑摩書房)『子どもたちはなぜ暴力に走るのか』(岩波書店)『引きこもるという情熱』斎藤次郎との往復書簡『この国は危ない』(雲母書房)他がある。
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