子どもたちの世紀末
斎藤 次郎:編, 保坂 展人:著, 芹沢 俊介:著
発行:雲母書房 この版元の本一覧
四六判 261ページ 上製
定価:1,900円+税 総額を計算する
ISBN 978-4-87672-062-0 (4-87672-062-2) C0037
在庫あり
奥付の初版発行年月:1998年05月
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紹介

いじめ問題を皮切りに、神戸の酒鬼薔薇事件、黒磯の教師刺殺事件など、危機に立つ世紀末の子ども状況を3年間にわたって徹底討論。マスコミと社会が創作した「突然キレる子ども」という虚像を暴く。討論参加者は編者の他に、保坂展人・武田秀夫・藤井誠二・芹沢俊介の各氏。

目次

斎藤次郎・保坂展人・芹沢俊介
[第一部]基調講演
「学校解放新聞」から「学校ほぐし遊撃隊」へ 保坂展人

学校解放新聞からトーキング・キッズへ 校門圧死事件を取材して
イギリスの子どもたちとの交流 学校ドック運動を

外から内にシフトした標的  芹沢俊介

横浜の浮浪者襲撃事件を契機に 「狩り」の対象の変質


手がかりとしての「子どもの権利条約」 小学校留学体験で考えたこと  立ち止まって考えるゆとりを

[第二部]シンポジウム

癒しとしての消費 幽体離脱する子どもたち
子どものやることをおもしろがれるか 「一寸先は闇」からの元気

「透明な存在」の深層

                     
斎藤次郎・武田秀夫・芹沢俊介
[第一部]論考
「透明な存在」について 武田秀夫

[第二部]座談会

宙づりにされた時間 事実関係の推移
魂の決壊ということ 子どもは残酷か
死への陶酔 自己劇化とファンタジー
少年の多重人格性 震災という体験
闘う流儀の解体 内なる暴力性の承認
子どもたちが感じたリアリティ オウム事件が開示したもの
殺意からの覚醒 不快感の自己制御へ
 
武装する中学生

     ——「少年とナイフ」をめぐって
                     
斎藤次郎・武田秀夫・藤井誠二・芹沢俊介
[座談会]

「突然キレる」という論理 蕫ムカつく﨟と蕫ガマン﨟はペア概念
「子どもが悪い」と言えない社会 声掛け運動の欺瞞性
群れから離脱するプロセス 「たった一人」で引き受けるもの
学校的身体の呪縛 教師たちの奇妙な自信
子どもへの悪意の眼差し 持ち物検査は人権侵害か
父権的父親と援助交際する娘 内なる暴力性を昇華する
おとなの思考こそキレている ゲームから降り始めたアダルトチルドレン

前書きなど

「ふつうの子が突然キレる」ということばでマスコミがあおった危機感は、子どもの危機を教育体制の危機に意識的にすりかえたものにほかなりませんでした。この討論の中で、私的なことではありますが、ぼくは「子どもの側に立つ」ということのしんどさと自負を繰り返し思っていました。
(あとがきより抜粋)

関連リンク

雲母書房
福祉ブックドットコム

著者プロフィール

斎藤 次郎(サイトウ ジロウ)

1939年、埼玉県生まれ。法政大学文学部卒。主な著書に「子どもたちの現在」「子供本位宣言」(風媒社)「子どもを見直す」(中公新書)「手塚治がねがったこと」「気分は小学生」(岩波新書)「いじめと中学生」(明石書店)「母親の条件父親の条件」(雲母書房)ほか多数。

上記内容は本書刊行時のものです。

保坂 展人(ホサカ ノブト)

1955年、宮城県生まれ。衆議院議員、ジャーナリスト。主な著書に、「学校が消える日」(晶文社)「いじめの光景」「学校は変わったか」(集英社文庫)「あぶない公文式早期教育」(太郎次郎社)などがある。

上記内容は本書刊行時のものです。

芹沢 俊介(セリザワ シュンスケ)

1942年、東京都生まれ。上智大学経済学部卒。主な著書に「イエスの箱船論」「子ども問題」「現代子ども暴力論」「現在読書」(春秋社)「宮沢賢治の宇宙を歩く」(角川選書)「いじめ時代の子どもたちへ」(共著・新潮社)「オウム現象の解読」(筑摩書房)ほか多数。

上記内容は本書刊行時のものです。
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