老人介護Q&A
三好 春樹
発行:雲母書房
この版元の本一覧
四六判 253ページ 上製
定価:1,900円+税 総額を計算する
ISBN978-4-87672-031-6(4-87672-031-2) C0036
在庫あり
奥付の初版発行年月:1995年05月
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紹介

老いは病気ではない。脳卒中による半身マヒなどの障害も病気ではない。その〈老[老人介護Q&A] い〉や〈障害〉もって生活していくための具体的な方法こそが問われている。北海道新聞連載中から大好評だった話題のQ&A。これを読めば介護の達人!

目次

第一章 暮らしなれた家で老いを支えるー家族からの質問に答えて
1.病院を出て生活の場へ帰ろう
看護婦が父を子ども扱い
訓練と生活、どちらが大事
脳卒中の義父が退院
入院生活に不満絶えない母
2.さあ生活づくりを始めようーベッド選びから排泄、入浴ケアまで
ベッド選びのアドバイスを
布団よりベッドの方が楽?
家の壁に手すりつけたいが?
正しい食事の姿勢は
夜、小用で何度も起こされる
ポータブルトイレで転倒
簡単に入浴できる方法は
寝返りや起床が難しい
3.外に出よう、仲間をつくろう
外出しなくなった義母
耳が遠い父と話す方法は?
電話魔の母に困った
「死んだほうが」と繰り返す母
ボケの前兆を教えて
ぼけないための心がけは?
寝たきり予防の体操は?
第二章 住みなれた地域で老いを支えるー地域の介護職からの質問に答えて
1.保健婦、ヘルパーの悩みはつきない
家族が寝たきりを歓迎
寝たきりでいいという老人
自分の死予期した?お年寄り
機能訓練教室の役割は
2.こうすればうまくいくデイサービス、デイケア
ぼけ老人の通所、どう対応
デイサービスの日課づくりに不安
レクに参加してくれない
暴言はく老人、どう対応
玄関を自動ドアにしたいが
第三章 老人ホーム、病院で老いを支えるー家族とスタッフからの質問に答えて
1.老人ホームが生活の場に近づくために
老人ホーム入所の母が心配
もっと面会に来て欲しいが
悩み聞くのは特別扱い?
夜な夜な寮母の仮眠室に
高価な脱臭装置は必要?
広いホーム造りたい
2.病院にもケアの発送を
家庭復帰の進め方は
安易な介護方法教え苦悩
やはり日課は必要では
お年寄りが喜ぶ曲は
パーキンソン病の特徴は
第四章 老人介護の仕事をしたい
老人ケアの仕事、若者はムリ?
老人ホームの仕事に不安
介護福祉士の資格取りたい
音楽療法の仕事に就きたい
(76の質問より抜粋)

前書きなど

老人問題の本は本屋に溢れている。しかし、評論家たちは「老人問題」に興味はあっても「老人介護」の方法は教えてくれない。だから、介護者にはいたく同情的だが、結局「世の中をよくする運動」に誘い込もうとする意図が見えるだけの内容で、老人と家族が困っている「現在」には答えてくれない。
一方、専門職の書いたハウツーものは、30年も前の「安静看護」一本やりだ。その安静看護で老人がだめにされてきたというのに。
一回のPTである私が、こんな本を書こうと思うに至ったのは、そうした状況への苛立ちである。
私は特別養護老人ホームで7年間、そして広島県沼隅町や、生活リハビリクラブなどで13年間、在宅の寝たきりや呆けといわれる老人たちに関わってきた。ただし、家族として介護者の立場になったことはほとんどない。だから、「家族の立場が本当に分かるのか」と言われれば、自分でも疑問だと言わざるをえない。
だが、老人を抱えた家族のつらさややりきれなさにのみ同調するという立場は、私はとるまいと考えてきた。それが分かれば分かるほど、あえてそれを見ないふりさえしてきたように思う。
なぜかというと、私たちは老人自身の笑顔が出、老人がイキイキすることこそ、家族のつらさを解消する最良の方法であったということに、確信めいたものを持つに至ったからだ。「家族の労力の軽減」だけを目的にしたやり方が、たとえ家族の労働を少なくしたにせよ(多くはそれさえ実現できず、床ずれの始末に追われるのだが)、老人は寝たきりや呆けに至り、家族の罪悪感を増すとしたら、それは家族のためになるだろうか。
介護者もまた年をとる。運がよければ「老人」になる。そうなったとき、長生きすることが恐怖になってしまうような介護体験を教えていいものだろうか。
私たちがめざしているのは、自分が老いていくのが恐くなるような介護である。たとえ障害があろうが呆けがあろうが、「なんとかしてきたし、なんとかなるよ」と言えるような未来を、いま、ここで、老人に関わりながら創り出すことである。

版元から一言

北海道新聞に好評連載された老人介護の「Q&A」家族、介護職からの76の質問に三好春樹が答える。老人介護に関する様々な質問に対する、これが新しい答えだ!

関連リンク

雲母書房
生活とリハビリ研究所
福祉ブックドットコム

著者プロフィール

三好 春樹(ミヨシ ハルキ)

1950年、広島生まれ。高校中退後数々の職業を転々とし、特別養護老人ホームの生活指導員となる。1988年に「生活とリハビリ研究所」を開設する。現在も年間160回以上の講演や実技指導をこなしながら、執筆活動も旺盛である。生活リハビリ情報誌「Bricolage」(月刊)を発刊している。生活とリハビリ研究所代表。理学療法士。


下記は小社ホームページ上での紹介文

生活とリハビリ研究所主宰する理学療法士。「介護覚え書」が新しいケアの教科書として注目を浴びている。現場に絶大の人気。著書に「老人の生活ケア」「老人の生活リハビリ」(医学書院)「老人介護Q&A」(雲母書房)「生活リハビリとはなにか」(筒井書房)など多数。近著「じいさん・ばあさんの愛しかた」(法研)は初の一般の人向けの書きおろしとして出版、話題になっている。現在、次の一般書も執筆中。1950年生まれで、まだ5歳と1歳の男の子がいる。血液型はA型。

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