秀三の奄美語り根の国へ
清 眞人:著
シリーズ・叢書「南島叢書」の本一覧
発行:海風社 この版元の本一覧
B6判 312ページ 並製
定価:1,900円+税 総額を計算する
ISBN 978-4-87616-005-1 C0039
在庫あり
奥付の初版発行年月:2008年10月 書店発売日:2008年10月17日
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紹介

シマ唄の掛け合いの文化、相撲の文化、戦後混乱期の伝説的人物であったマジアニ、性に関する話、死に関する話等、奄美の魂(ソウル)を形作る様々なエピソードが、秀三さんをはじめとする奄美ゆかりの人々によって語られる。奄美文化を深く探究する一冊。

目次

第1章 口承の文化
 島/話は舞台にのせて/口調/里さんのこと/言葉遊びと口承文化
第2章 根源からの文化、すなわち性
 おみつもん談義/墓穴と子宮—「池」/長田須磨は偉い!/ツワブキか、さねん花か/上の句と下の句/さねん花余話/酒井正子『奄美歌掛けのディアローグ』から知る
第3章 相撲と神
 相撲話/歓待の文化/昔の子どもの喧嘩文化/水の話
第4章 掛け合いの魂—シマ唄の世界
 イキャスリカヤチ/冗談文化の水脈/徳さんのこと/哀切と冗談/仲宗根幸市の奄美裏声唱法論/チャンを引き継ぐ—前町長のシマ唄はじめ/「ヒギャ節」のあの悲哀とは?/結婚式の披露宴二次会のテープから/二歳までに染み込んだ古志の節と口
第5章 マジアニ伝説
 水面下の英雄伝説/二つの額縁、米軍統治下八年間と奄美の「土建屋社会」化/沖縄那覇とマジアニ/ヒデさんの話/伊達者、マジアニ/憎めないマジアニ/里さんとマジアニのシマ唄/マジアニの葬儀
第6章 祖先からの呼びかけ—里力さんの宇宙
 里力さんの夢/何もないあの時分がほんとうによかったねぇ!/土葬を望む/記憶するという精神、哀悼の文化
第7章 小学校の記憶
 吉良の首探し/戦後古仁屋青年団と小学校同窓会/ガジュマル/山田春雄先生とガジュマル/山田先生の教育
第8章 出島・留島・帰島
 出島/秀三さんの世間修行/言葉という身体、Sさんの奄美言語論/帰島

前書きなど

僕は自分にとって一つのテーマがくっきりと描き出されたことがわかった。そのテーマとは何か? …奄美の文化は根本的に口承・口伝の文化である。そのことが孕む意味、それを僕は考えてみたい。そこから引き出せることを全て引き出してみたい。(本文より)

版元から一言

口承の文化、その雰囲気を文字で表すのは、難しい。その語り口調をできるだけ文字に再現しようとした著者の筆を通じて、「秀三さん」や「里さん」が語りかけている様子を想像しながら読んで欲しい一冊です。

著者プロフィール

清 眞人(キヨシ マヒト)

1949年大阪生まれ。早稲田大学文学研究科哲学専攻・博士課程満期修了。現在、近畿大学文芸学部教授。

上記内容は本書刊行時のものです。
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