国際ニュース最前線にチャレンジVOA英語ニュース3STEPリスニング
竹蓋 幸生:監, 草ケ谷 順子:著, Sandra McGoldrick Leishman:著, 岩崎 洋一:著
発行:語研 この版元の本一覧
A5判 336ページ 並製
定価:2,200円+税 総額を計算する
ISBN 978-4-87615-089-2 (4-87615-089-3) C0082
在庫あり
奥付の初版発行年月:2004年02月 書店発売日:2004年02月04日
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紹介

最強のリスニング学習法【3ラウンドシステム】で国際ニュースの最前線にチャレンジ!
STEP 1 :ニュースの全体像を大まかに理解します。
聞き取れた語句や視覚情報をもとに、ニュースの場面、状況、概要を大胆に推測してみましょう。 
STEP 2 :言葉で表現されている情報を詳細に理解します。
話されている情報を話されているとおりに正確、かつ詳細に理解しましょう。
STEP 3 :言葉の背後にある話者の意図や解釈、結論を理解します。
言葉では必ずしも明確に表現されていない話者の意図や解釈、結論も正しく理解しましょう。

前書きなど

はじめに
 皆さん、「3ラウンド・システム」という言葉をご存じでしょうか。一昨年、(株)語研から出版された学習書『英会話3STEPリスニング』でも使われ、高い効果が繰り返し実証されているリスニング力養成のための指導理論です。この学習書は初版発行後3ヶ月足らずで重版されるというご好評をいただきました。また、この理論は、株式会社アルクの通信教育講座、ヒアリングマラソン・シリーズ、それにメディア教育開発センターや千葉大学・文京学院大学で開発されたCALL教材「Listen to Me!」シリーズなどでも全面的に採り入れられています。そこで今回は、この3ラウンド・システムの理論に基づき、「VOA(Voice of America)ニュース」の聞き方を効果的に学べるテキストを出版することとなりました。それも、同時多発テロ以降、目まぐるしく変化している海外の最新ニュースのうち、語研編集部と著者が選りすぐった素材で学ぶという画期的なものです。
 「英語国から発信されるニュースを英語のまま聞く」ということには、4つの点で重要な意味があります。それは、翻訳して伝えられるニュースには以下のような問題があり得るからです。
 1.誤訳の可能性がある
 ニュース放送でそんなことはあり得ないと思うかもしれませんが、英語ニュースが日本語で放送されるときに「誤訳」がないという保証はありません。
 2.事実が公平に、かつ客観的に報道されていない可能性がある
 理想的には、ニュースはいかなる場合でも公平かつ客観的に、そして事実をありのままに報道すべきものです。しかし、政治的な思惑、国内事情などにより内容が微妙に変えられてしまっていることもあり得ます。
 3.情報が隠蔽されている可能性がある
 たとえ重要なニュースであっても、それが国外では報道されないこともあり得ます。したがって、自分たちとは異なる立場の人や第三者の言い分を国際語で聞いて知っておくことはとても有用なのです。
 4.微妙なニュアンスは翻訳できないことが多い
 キャスターの雰囲気や引用された発言での言い方、抑揚などは翻訳では表現しきれません。したがって、伝えるべき情報の重要な部分が欠落してしまうことが起こり得ます。

 ですから、英語国から発信されるニュースを直接英語のまま聞いて理解するということは不可欠な情報収集の手段と言ってもよいのです。
 ところで、ニュースの英語は、普通の英会話の聞き取りとどう違うのでしょうか。コミュニケーション科学の見地から言えば、前者は不特定多数の人に対する一方的な情報の伝播、伝達を目的としたものであり、後者は主に個人的に面と向かって双方向の対話をするといった違いがあります。さらに言えば、ニュースは準備された原稿に従って、視聴者が聞き取りやすいように注意深く発音されるフォーマルなスピーチと言えます。一方、会話は話の流れの中で即興で対応するので、文法、語彙や言い回しの選択、また、発音の面でも不正確になることが多く、カジュアルでくだけた言い方が多くなります。スラングが多用されるのも会話の特徴と言えるでしょう。
 このように見ると、ニュースの聞き取りのほうが会話よりもやさしいと思われるかもしれません。しかし、それは間違いで、準備された原稿があるために発話単位は長く、文法構造は複雑になり、また固有名詞が多用されるので、聞きやすいと言えるほど簡単ではないのです。また、現場の声や専門家の意見を電話などで引用しながら報道することも多いので、対話の英語のような、いろいろな面で崩れた発話も聞けなくては、本当のニュースの聞き取りはできないことになります。したがって、ニュースの聞き取り学習は広範囲な勉強が必要になると言えます。
 このように、けっしてやさしいとは言えないニュース英語の勉強ですが、そのハードルをできるだけ低くすることが本書の目的です。そのための解決策は2つ用意してあります。まず、ニュースはできるだけ迅速、正確に情報を伝えるために「5W1H」の疑問に答える形で構成されています。このため、本書には学習の段階を踏むことによって「5W1H」の枠で聞き取る習慣が容易に身につくような学習作業(タスク)を用意してあります。本書による学習で、「だれが(who)、いつ(when)、どこで(where)、何を(what)、なぜ(why)、どのように(how)」という要素の枠組を頭の中に作ってニュースを聞くことができるようになれば、頭に入りやすく、しかも混乱せずに記憶することが容易になります。
 もうひとつの策は、ニュースの聞き取りに限らず、英語の聞き取り一般に関わる「基礎的技術」を効果的に習得できるように、本書の監修者が独自に開発した3ラウンド・システムの理論に基づいた勉強法で学べるように構成したことです。この理論については「『3ラウンド・システム』はなぜ学習効果が高いか」(pp.10-13)に解説されているので、学習前に参照してください。
 多くの皆さんが本書での学習で、世界の情報をいち早く正確にキャッチできるようになり、それを世界情勢の正確な把握、専門分野の学習、また仕事の現状分析、業績の向上に繋げてくださる日の近いことを祈ってペンを置きます。
 最後に、本書の制作を企画され、その実現を私どもに要請してくださり、親切な助言と丁寧な編集をしてくださった(株)語研の奥村民夫氏には深く感謝の意を表します。
 2004年1月
 監修者 竹蓋幸生

関連書

語研の時事・ニュース英語
VOA英語ニュースリスニング初挑戦
VOA英語ニュースパワー・リスニング
VOA英語経済ニュースの聴き方
VOA英語インタビューの聴き方
英会話3STEPリスニング
ニュース英語パワーボキャビル4000語(テキスト)
ニュース英語パワーボキャビル3000語プラス
VOA英語ニュースファイル1

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