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出版者情報
やさしいフランス語の発音
CDとイラストで楽しく学ぶ
- 初版年月日
- 2002年8月
- 書店発売日
- 2002年9月4日
- 登録日
- 2010年2月18日
- 最終更新日
- 2015年8月22日
重版情報
7刷 | 出来予定日: 2015-03-17 |
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「フランス語らしい発音って?」 初級者の疑問にも中級者のブラッシュアップにも役立つ定番の一冊です。 |
紹介
難しい専門用語を避け、できるだけやさしくわかりやすい言葉で解説しています。
個々の音から、フランス語特有のリエゾン、アンシェヌマン、エリズィヨン、そして綴りと発音の関係まで、発音に関する基礎がよくわかります。
発音のコツがイメージできるイラストを満載。
前書きなど
《はじめに》
言葉を勉強するということは、その国の文化、歴史など、あるいは現在の社会に興味があるからで、何の目的も無いことはありません。言葉を介してのコミュニケーションは、程度の差こそあれその国を心で感じるための第一歩です。そしてそこに暮らす人々を好きになる第一歩でもあるのです。
フランス語は文化に裏打ちされた言語です。フランスについての情報はほとんどの場合、日本語の翻訳によるものです。誰でもフランス語ができたらどれだけフランスを楽しむことができるだろうかと、いつかは思ったに違いありません。フランス語はきれいだ、しかしフランス語に限らずすべてきれいです。日本語だって外国の人達から見れば難しいと言われます。でも私たちは不自由なく使っています。
どんな言葉でも心がゆがんでいれば、発せられる音声はきれいではありません。フランス語がきれいだと言われるのは、ひとりひとりが言葉を大事にしているからでしょう。同時に発音に関して注意しているからでしょう。日本人はやたらに外国語を取り入れて、カタカナにして平気で使おうとします。意味がはっきりしなくても、見た目のよさだけで使いたがります。言葉の大事さがわかっていないのです。共通の発音、地方の発音など今までに日本語の音声指導を学校の授業で受けたことがありますか。フランス人は子供でさえ、旅行したときの地方の発音をまねしながら、自分たちのものとはこのように違う、と言って教えてくれます。
言葉の音声が大事なことはわかっていても、正面から取り組む姿勢が日本人には少ないのです。これが外国語を勉強する意欲を後退させています。
本書ではフランス語に関してごく基本的な音声知識をまず簡単に紹介します。それから練習をくり返しながら、次の段階へと進みます。きれいな発音ということを言いましたが、本書では発音をカナで示しません。理由は本文を見てください。発音の基礎をしっかりと覚えてしまえば、あとは練習のみです。
旅をするにしても、フランスに入り込むにしても、ヨーロッパでは最も大事な言語のひとつであるフランス語の発音をものにしてください。
2002年8月
小島 慶一
上記内容は本書刊行時のものです。