合気の秘訣 保江 邦夫(著) - 海鳴社
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合気の秘訣
物理学者による目から鱗の技法解明
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2015年7月
- 書店発売日
- 2015年8月10日
- 登録日
- 2015年6月13日
- 最終更新日
- 2015年7月25日
紹介
著者はいう：
僕自身、実はついこの前まで、合気の本質は物理学の適用限界を超えた形而上学においてのみ理解できると考えていた。それが、齢六十を既に回った今この時期に、まさに青天の霹靂の如く忽然とすべてを理解したのだ。しかも三百パーセントの確信などという言葉ではとうてい言い表せないほどの絶対的確信と共に！ ギリシャ時代であったなら「ユーレカ！」と叫びながら走り回ったところかもしれない。そう、日本武道の秘奥に位置づけられ、長い間ほんの数人の伝説的達人のみが操ることのできた神秘の合気技法の眞随を、少なくとも理論物理学が与えてくれる科学的理解の範疇に落とし込んでくることができる！
目次
まえがき……………………………………………………9
第一講 初伝合気と初等力学 ………………………… 15
一 運動学と力学…………………………15
二 合気柔術という剛術 ………………16
三 理想的剛体と粘弾性最適制御 ……20
四 初伝合気とロボット化 ……………21
五 初伝合気による各種技法例 ………23
その一 合気上げ 23
その二 突き倒し 24
その三 一ヶ条から四ヶ条まで 27
その四 四方投げ 30
その五 小手返し 31
その六 天秤投げ 32
第 二 講 中伝合気と構造力学…………………………34
一 外力と内力……………………………34
二 安定という盲信 ……………………36
三 運動方程式の教え …………………87
四 中伝合気と空中殺法 ………………88
五 中伝合気による各種技法例 ………91
その一 呼吸投げ 91
その二 空中一ヶ条 93
その三 小手返し 97
その四 大外刈り 99
その五 大車輪投げ 100
その六 二ヶ条 102
第 三 講 奥伝合気と身体力学…………………………104
一 自由度と死角…………………………104
二 ロボットは強いという盲信 ………105
三 関節と相反性 ………………………109
四 奥伝合気とデッドロック …………111
五 奥伝合気による各種技法例 ………114
その一 突き固め 114
その二 胸巻き投げ 116
その三 腕首巻き投げ 118
その四 小手返し投げ 119
その五 一ヶ条 120
その六 二ヶ条 122
第 四 講 秘伝合気と精神物理学………………………124
一 精神力の真実…………………………124
二 気持ちの操作…………………………125
三 相気の誘導 …………………………127
四 思考の同調……………………………132
五 秘伝合気による各種技法例 ………134
その一 諸手捕り呼吸投げ 134
その二 小手返し 137
その三 片手捕り崩し 139
その四 座り相撲での
がっぷり四つ崩し 141
その五 足払い 143
その六 こより投げ 146
第 五 講 神伝合気とメタ物理学………………………149
一 神道と合気道 ……………………… 150
二 場と空間の重要性 …………………151
三 愛の効果………………………………154
四 神への全託……………………………155
五 神伝合気による各種技法例 ………165
その一 入り身投げ 165
その二 呼吸投げ 171
その三 亀起こし 176
その四 新版合気上げ 182
その五 合気上げ 186
その六 突き倒し 188
その七 合気自在 190
その八 無抵抗合気 190
前書きなど
湯川秀樹先生の前で修士論文の内容を親しく講義させていただいたのだが、残念ながら先生はその後僕が研究場所をスイスのジュネーブ大学に移していた間に他界されてしまう。病室では素領域理論についての僕の二本目の論文に目をとおして下さっていたと聞くが、その後は僕自身も他の理論に研究の重心を移していったため、もう四十年近く省みたこともなかった。
それが、二〇一四年八月一日の朝、目覚めた瞬間に突然蘇ってきたのだ。そう、本当に突然に。
しかも、その理由は素粒子論などの理論物理学研究に関連してではなく、この僕が物理学研究の傍らで細々と続けてきた武道奥義「合気」の原理についての本質的な理解に素領域理論が不可欠となることを閃いてしまったのだ。
それが、四十年の月日を経てようやく解けていった、いや瓦解していったのだ。そう、すべては四十年後の僕が長年にわたって興味を抱いてきた日本武道の奥義である合気の原理についての本質的理解に至るための、必要欠くべからざる基礎物理理論としての役割を果たすためだった！
こうして、まさに神の恩寵によって真理の世界を一瞬の間垣間見ることができた僕は、初伝合気、中伝合気、奥伝合気、秘伝合気そして神伝合気のすべてのレベルで合気の現象を物理学理論によって定義し分析し解明することができることに気づくことができた。そう、日本武道の秘奥に位置づけられ、長い間ほんの数人の伝説的達人のみが操ることのできた神秘の合気技法の眞随を、少なくとも理論物理学が与えてくれる科学的理解の範疇に落とし込んでくることができる！
版元から一言
著者はいう：
僕自身、実はついこの前まで、合気の本質は物理学の適用限界を超えた形而上学においてのみ理解できると考えていた。それが、齢六十を既に回った今この時期に、まさに青天の霹靂の如く忽然とすべてを理解したのだ。しかも三百パーセントの確信などという言葉ではとうてい言い表せないほどの絶対的確信と共に！ ギリシャ時代であったなら「ユーレカ！」と叫びながら走り回ったところかもしれない。そう、日本武道の秘奥に位置づけられ、長い間ほんの数人の伝説的達人のみが操ることのできた神秘の合気技法の眞随を、少なくとも理論物理学が与えてくれる科学的理解の範疇に落とし込んでくることができる！
上記内容は本書刊行時のものです。
